沖縄県・伊江島名産、島らっきょうを使った「いえぎょうざ」

2015.07.30

島らっきょうを細かく刻み、沖縄県産豚肉をメインにした具材に加えた「いえぎょうざ」は、「家」と生産地である「伊江」島をかけたネーミング。「本日、我が家は、いえぎょうざ」と、多くの人に親しんでもらいたい思いが込められている。

一般的ならっきょうのイメージを変える島らっきょう

らっきょうと比べて小ぶりの島らっきょうは、強い香りや独特の辛みの奥にある旨みが特徴だ。一般的にらっきょうといえば甘酢漬が定番だろうか。島らっきょうは天ぷらやチャンプルー(炒め物)、塩漬けなどにして食べるが、これらの料理に、らっきょうが苦手という人も「イメージが変わった!」と驚く。
「沖縄美(ちゅ)ら海水族館」がある本部(もとぶ)半島の北西約9kmに位置する伊江島は、島らっきょうの名産地(2014年の生産量は240トン)である。
水はけのいい島尻マージといわれる土壌は深植えを可能にし、沖縄の他の地域の島らっきょうよりも白い部分がふっくらと、香りもよく育つ。

さて、野菜が豊作になるとセリ値が落ち、大量に廃棄されるというニュースが報道されるようになったのはいつ頃からだろう。

2013年、豊作だった島らっきょうのセリ値が暴落。この矛盾に対して、伊江村役場は加工品の開発に動き始めた。それまでに役場がつないできた人脈を活かし、コープおきなわ、那覇市の琉珉珉(りゅうみんみん)、伊江島物産センター、JAおきなわ伊江支店の協力のもと、約一年間の試作を繰り返して、島らっきょうを使った冷凍食品「いえぎょうざ」が誕生した。
沖縄県産豚肉をメインにした具材のうち12パーセントが、細かく刻まれた島らっきょう。化学調味料は使わず、黒糖やトマト、昆布が脇役をつとめる。

「家飲み」などで使われる「家」と伊江島の「伊江」をかけて

「いえぎょうざ」というネーミングは、「家飲み」などで使われる「家」と、伊江島の「伊江」をかけたものだ。パッケージに書かれているように「本日、我が家は、いえぎょうざ」と、多くの人に親しんでもらいたいという思いが込められている。

沖縄県民にとって、ぎょうざに島らっきょうという組み合わせは新しいながらも、「おいしい」想像をかきたて、2015年5月26日、コープおきなわ全店での発売後すぐ、品切れになる店舗が続いた。
「冷凍庫に入れておいてかわいい」という声も。
▲島らっきょうの収穫時期(1月~6月)だけの製造となり、売り切れ次第販売は終了。
ポリフェノールや食物繊維、ビタミンB1などが多く含まれる島らっきょうであるが、若い世代が食べる機会は減ってきている。忙しい日にも気軽に味わえる冷凍ぎょうざは、島野菜の継承という視点からも注目を集めている。

「いえぎょうざ」を食べられるお店

「いえぎょうざ」を購入できるお店

※その他、沖縄本島のコープおきなわ各店舗で販売。
アイデアにんべん

アイデアにんべん

沖縄・読谷村を拠点に、パンフレットやリーフレット、パッケージなどの企画制作を承る事務所。ものごとの本質をよく見て、何を「伝える」のか、どうすれば「伝わる」のかを、人との関係性の中でともに考えていきます。(編集/株式会社くらしさ)

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