竹富島編/離島をぐるっとひとまわり。旅ランVol.5

2015.07.28

島ラン・シリーズ第5弾。今回は八重山諸島の中でも観光地として人気の高い「竹富島」を走ってきました。重要伝統的建造物群保存地区として指定される竹富島には、美しい自然と昔から変わらない沖縄の風景が残ります。石垣島から高速船で約10分というアクセスの良さも、人気の理由といえるでしょう。

石垣島から高速船で竹富島へ

竹富島へは、前回の小浜島と同じく石垣港離島ターミナルから高速船で向かいます。竹富島は小さく数時間あれば走り切れるので、石垣島に宿泊し、ランニング用具だけ持って向かうのもおすすめ。石垣港離島ターミナル内にはコインロッカーもあり、荷物を預けておけます。約10分で、竹富島に到着です。港にはレンタサイクルや水牛車の送迎がたくさん。待合所にはトイレや自動販売機などがあるので、しっかり準備してランニングに向かいます。

島内のビーチを繋ぐ約10kmのランニングへ出発!

必要なものをバックパックに詰めたら、港からランニングへ出発です。コース上には自動販売機やお店があまりないので、水分はしっかり用意します。
まずは港を背にして左方向へ進みましょう。すぐに十字路が現れるので、右折します。ここを真っ直ぐ進むと、道は行き止まりになってしまいます。
すると、すぐ右手に現れるのが、「西表石垣国立公園竹富島ビジターセンター 竹富島ゆがふ館」です。こちらは、展示や映像などで竹富島の文化に触れられる施設。走り始めたばかりですが、興味があればのぞいてみるのもゆったり島ランの良いところ。
「西表石垣国立公園竹富島ビジターセンター 竹富島ゆがふ館」を過ぎたら、次の曲がり角を右折します。ここを直進すると、集落へ向かってしまいます。
ここからは、しばらく道なりに走っていきます。なお、未舗装路になっていますので、足元に注意が必要ですね。
砂を巻き上げないよう、静かに走って行きます。まずは、島内でも人気の海水浴スポットである「コンドイビーチ」を目指します。

・美しい海の広がるコンドイビーチへ
スタートから約500m地点の十字路は直進します。左手の看板に「新里(にいざと)村遺跡」と書かれていますが、この「新里村遺跡」は花城井戸(ハナックンガー)を中心とした12世紀末~14世紀頃に形成された集落です。また、この十字路は右折するとすぐ目の前に海が見えます。

<おすすめスポット1:花城井戸>
昔、竹富島では水の供給に井戸が用いられていました。この「花城井戸」は、島内でもっとも古い井戸です。縦穴ではなく階段のように斜めに向けて深く掘られており、足場は悪いですが井戸の中へ入ることも可能です。
ガジュマルの木、そして無数の岩で組まれた井戸からは、島の歴史を感じられます。
約800m地点に再び十字路が現れますが、こちらも直進です。ですが、右折すると絶景スポットの1つ「三崎御嶽(みさきうたき)」があるので、せっかくなので立ち寄ってみました。

<おすすめスポット2:三崎御嶽>
航海安全、そして海上平安の神として崇められる「三崎御嶽」。神聖な場とされており、美しく透き通った海にいくつもの岩山が見られます。
寄り道から戻り、コンドイビーチまでは、基本的に道なりに進んでいきます。いくつも細い曲がり角がありますので、間違えないように注意します。
コースは左右を草木に囲まれていますが、ふと視界が開けた場所では、右手に青い海が広がっています。
スタートから約1.5km。コースは直進ですが、右折すると「安里屋クヤマの墓」、そして海岸があります。ちなみに「安里屋クヤマ」とは、民謡にも歌われている女性の名前で、絶世の美女として知られていました。
約1.9km地点の曲がり角を右折すると「布さらし浜」へ行けますが、足元がとても悪くなっていますので、立ち寄る際には注意しましょう。コースはそのまま直進です。
スタートから約2km地点にある十字路も、そのまま直進します。ただし右折すると、島内でも人気の高い観光名所「西桟橋」があります。コンドイビーチは目前ですが、是非とも立ち寄りたいスポットということで、迷わず立ち寄ります。

<おすすめスポット3:西桟橋>
青い海へと真っ直ぐに伸びる西桟橋には、観光客も多く訪れています。
桟橋の先端には、静かに波が寄せています。国の登録有形文化財として指定されている西桟橋。海に目を向けてみると、魚の姿も見られました。
桟橋に腰を下ろし、美しい海を眺めながら一休みするのもおすすめ。暑い日差しが照りつけても、海のそばにいると涼しく感じますよ。日没に合わせて訪れれば、見事な夕日も見られます。
西桟橋を越え、スタートから約2.7kmの地点には島内でも人気の高い海水浴スポット「コンドイビーチ」の入口があります。
十字路を右折するとビーチが目の前に広がりますが、コースはそのまま直進となります。付近はビーチを訪れる観光客が多いので、注意して走行します。

・島を一望できる「なごみの塔」を訪れる
スタートから約3.3kmで、T字路にぶつかります。こちらは「カイジ浜」の入口。観光客やバスなどに気をつけながら、左折します。
約3.9km地点で右へ向かう脇道がありますが、こちらはそのまま直進です。右折すると、カイジ浜に出てしまいます。
スタートから約4.2kmの十字路。こちらは直進です。左折するとコンドイビーチへ戻ってしまうので、要注意です。
集落まではしばらく歩道が設けられているので、きちんと歩道を走ります。
約4.4km地点の曲がり角は直進です。このとき、遠くに集落の赤瓦屋根が見えてきました。
スタートから約4.6km地点のY字路。赤瓦屋根の並ぶ方へと、右手側へ入っていきます。
Y字路を右手に入ったら、8個目の角を右折します。集落内は細い路地が多く、道に迷いやすくなっているので注意しながら走ります。
右折すると、奥に見えるのが島内を一望できる「なごみの塔」です。周辺には自動販売機やお店が点在していますので、後半に向けた休息をかねて立ち寄ってみます。

<おすすめスポット4:なごみの塔>
石で造られた「なごみの塔」。人気の観光スポットのため、列ができていました。
塔に登ると、島内を一望できます。頭上に広がる青空、そして目の前の素晴らしい景色に、つい「おー!」と声を出してしまいました。真上から赤瓦屋根の家々を見下ろすのも、この展望台だからこそできる体験です。想像以上に高いので、高所が苦手な方は注意してください。また、石で造られた階段は1段1段が傾いているため、特に下りはすべり落ちないように気をつけます。
なごみの塔の前を通過したら、突き当たりを右折。そして、すぐに左折します。ここから、アイヤル浜までまっすぐ進んでいきます。
スタートから約5.4kmの地点、左手にあるのは竹富郵便局。こちらは、島内唯一の金融機関だそうです。
約5.5km地点の十字路は直進。バスなども通る道なので、周囲を確認して進みます。なお、ここを左折するとゴールの竹富東港に到着します。
ここからはアイヤル浜まで行き、折り返して再びこの十字路へ戻るコースです。「アイヤル浜は見なくてもいい」「疲れてしまった」という方は、そのままゴールへ向かってしまってもいいですね。
アイヤル浜までは、背の高い木々に囲まれた一本道が続きます。
スタートから約7kmで、「アイヤル浜」に到着。「コンドイビーチ」「カイジ浜」とは異なり、人が少なくて静かな穴場の浜辺です。あとは来た道を戻り、ゴールとなる竹富東港を目指します。
約8.5km地点の十字路は右折します。ここからは、少しずつ道が下っていきます。
約9km地点の十字路を右折。あとは、竹富東港まで一本道です。
スタートから約10km、ゴールの竹富東港に到着。これで、竹富島でのランニングは完了です。

走った後に満喫したい竹富島の見どころ

・島内にある3つの主要ビーチ
竹富島は、至るところに海へと繋がる脇道が存在します。その中でも、島内の主要ビーチとなっているのがランニング途中で立ち寄った「コンドイビーチ」「カイジ浜」「アイヤル浜」の3つです。
観光客が最も多く訪れるコンドイビーチ。海水浴、あるいはシュノーケリングなどを楽しむ人が多く見られます。
トイレやシャワールームはもちろん、飲食提供やパラソルの貸し出しなどもあります。島内でこのような設備が整っているのは、コンドイビーチだけです。
走り終えたら、火照った身体を海で冷やすのもおすすめ。竹富島の海は遠浅なので、泳げない方でも楽しめますよ。
透明度の高い海では魚の姿も見られます。魚は近づくと逃げてしまいますので、そっと観賞するようにします。
カイジ浜は遊泳禁止の浜辺で、別名「星砂浜」と呼ばれています。
浜辺では、大勢の人々が座り込んで砂を手にとっていました。周辺の砂には、星の形をした「星砂」が多く含まれているんです。
この星砂、実は砂ではなく海洋性堆積物やその成因となった生物の殻。確かに他の砂とは違い、星のような形をしていますね。なお、星砂を探すのは問題ありませんが、見つからないからといって砂ごと持ち帰ることは禁止されています。
「コンドイビーチ」「カイジ浜」とは島の反対側に位置するアイヤル浜。ほとんど人の気配はありません。このアイヤル浜も、「カイジ浜」と同様に遊泳が禁止されています。
しかしその眺めは、他のビーチに負けません。人気のない静かな浜辺で過ごしたい方にとっては、穴場スポットといえるのではないでしょうか。

・竹富島の美味しい食べ物
せっかく竹富島を訪れたのなら、やっぱり食べ物も楽しみたいですよね。飲食店はそれほど多くありませんが、美味しいものはたくさんあります。
やはり外せないのは、八重山そば。優しい味わいで、空腹を満たしてくれます。辛いのが苦手でなければ、島とうがらしを泡盛に漬けた「コーレーグース」を入れて味を変えてみるのもおすすめです。
暑い日には、かき氷が美味しい!イチゴやメロンなど定番の味はもちろんですが、せっかくなので南国フルーツを使った「パイン&シークァーサー」を選んでみました。他にもパッションフルーツなど、お店によってさまざまな味が用意されています。

・集落で見られる水牛車
島内の移動手段として人気なのが、水牛車です。その名の通り水牛の引く車に乗り、ガイドを受けながら集落周辺の観光スポットを巡ることができます。
スピードは歩くよりもゆっくり。だからこそ、ゆったりとした時間を過ごすことができます。竹富島の雰囲気に、とてもマッチしていますよね。
集落は道が入り組んでおり、地図を見ながらでもどこに何があるか分からなくなってしまうことがあるでしょう。散策で迷子になってしまいそうという方は、まず水牛車で主要な観光スポットを確認しておくと安心かもしれません。

八重山諸島の中でも、古くからの姿をそのまま残す竹富島。豊かな自然、透き通る海、そして美味しい食べ物を楽しみながら、その歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
三河賢文

三河賢文

フリーランスライター/エディター。中学校陸上競技部コーチ。法人経営者。"走る"フリーライターを名乗り、主に「マラソン」「トライアスロン」を中心としたスポーツ分野での執筆を得意とする。現在もマラソンやトライアスロンに選手として競技参加。自らの走力を活かしたレポート取材は、ファンランからフルマラソン、ウルトラマラソンまで幅広い実績を持つ。

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