東京発の新鮮野菜!若きファーマーたちが仕掛ける、新しい農業

2015.08.06

東京・八王子産の野菜が今、話題です。土づくりにこだわり、農薬を使わずに育てられた野菜は、味わいが濃く、鮮度抜群。そんな八王子野菜を使った新名物「八王子ベジサンド」は、一日分の野菜を摂取できる人気の一品だとか。仕掛けるのは八王子を拠点に若きファーマーたちで組織された、株式会社FIO(フィオ)です。

東京に残る田園風景

東京都八王子市、由木地区。多摩ニュータウンのど真ん中に位置するこの場所には、都市開発から免れたのどかな田園風景が広がっています。その一角に構えられているのが「ユギムラ牧場」。FIOの拠点です。

かつては「鈴木牧場」として、300年近くの歴史が刻まれてきたこの土地。八王子で新規就農を目指していた舩木翔平(ふなきしょうへい)さん(現27歳)は、ドクターストップにより牧場を続けられなくなっていた牧場主の鈴木さんに出会います。農大出身の舩木さんは、農業を軸に自身が育った町、八王子を活性化しようと模索していたのです。

「農業は0から1にする産業であり、町の歴史を作ってきたのは“農”です。それに、畑と住宅街が隣接する東京にこそ、農業の可能性が十分にあると思ったんです」
そんな舩木さんの熱い想いが鈴木さんに伝わり、2012年3月、この土地で畑を借り、舩木さんは東京で5番目という新規就農(新しく農業を生業として始めること)を果たします。その志に共鳴したのが、東京出身の伊藤宏さんと、福岡出身の大神辰裕さんでした。「東京でカッコよくて稼げる農業を実現しよう!」すぐに意気投合した3人は、2013年2月には農業の株式会社を設立。それぞれの頭文字をとって、FIO(フィオ)と名付けました。

“農”を通じて消費者と交わる

牛舎だった建物は、2階をオフィスとし、1階は雨の日でも100人規模で農業イベントができるようにと、最近、イベントスペースとして生まれ変わったばかり。これこそが、彼らの考える農業の一つの形でした。
「都会の人たちに、採れたての野菜の美味しさや香り、農業の楽しさを知ってもらいたくって」

舩木さんがそう話すように、FIOのコンセプトは「“農”をもっと手元に」。土に触れる機会さえ少なくなってしまった都会の人たちが、五感を使って農業を体感できる農場を目指しているのです。

例えば、定期的に開催される農業体験イベント。田植えから、はちみつ収穫祭、畑を使った合コン「畑コン」まで。一緒にダイコンを抜いたり、ヤギに餌をやったり…。自然に触れ合いながらの共同作業は、面と向かい合った合コンより距離が縮まりやすかったとか。
当たり前のように農薬を使わずに野菜を育てているのも、お客さんがいつ来ても安心できる農場でありたい、という理由からでした。

新名物「八王子ベジサンド」

もちろん体験型農場というのはFIOの一つの顔。こうして育てられた新鮮で元気な野菜は、彼らの手によって、地元のマルシェやレストランへ販売されています。
さらに、「“農”をもっと手元に」感じて欲しいと考えた彼らは、最近「Fio's Kitchen」と名付けたキッチンカーを走らせ始めました。オレンジ色のバンは、ファーマーズマーケットをはじめ、百貨店、駅前広場など、人が集まる場に不定期で出没。東京発、新鮮野菜の美味しさを積極的に伝えています。
そして、特筆すべきは、このキッチンカーで販売されている「八王子ベジサンド」。鮮度抜群の野菜を、米粉で作ったピタパンで包んだ、ヘルシーな逸品です!
なんとこれ一つで一日分の野菜を摂取できてしまうんだとか!野菜不足の現代人には、なんとも嬉しいですね。

若きファーマーたちが仕掛ける東京発の新鮮野菜と、それを手軽に味わえる「八王子ベジサンド」。是非、ご賞味を♪一度、味わったらやみつきになること間違いなしです!

FIOの野菜が買えるお店

「八王子ベジサンド」が食べられるお店

FIOで農業を体験できるイベント

長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)

長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)

広告出版社を退職後、世界一周、日本一周を経て「くらしさ」を設立。全国各地のモノ・コト・ヒトを伝え、つないでいく活動に尽力している。全国の仕事人に会いに行ける旅「Life Design Journey」も運営。http://lifedesign-j.com/

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