奈良の観光拠点「鹿の舟」誕生!伝統野菜を取り入れたごはん&カフェでほっこり

2016.02.01

古い町家が並ぶノスタルジックな町・ならまち。その南の玄関口に新しくオープンしたのが「鹿の舟」です。店の内側からふんわりあたたかな風が吹いてくるような、素敵オーラを放っているこの建物。それもそのはず、プロデュースするのは、県内外にファンの多い奈良の人気カフェ「くるみの木」。さっそく、話題の施設に行ってきました!

繭 外観
▲2015年11月19日にオープン
「鹿の舟」は、観光案内所、食堂&グローサリー、喫茶室の3つの建物からなる複合施設です。それぞれの特色を見ていきましょう。

まずは、平成7年から観光案内所として利用されていた「ならまち振興館」をリニューアルした「繭 mayu」へ。
以前から使用されている大正時代の町家の雰囲気はそのままに、館内をリノベーション。新しい観光案内施設に生まれ変わりました。

レトロな雰囲気が残る館内には、奈良のパンフレットが置かれているほか、自由に利用できるパソコンを設置。スタッフが常駐し、お客さんの近くに寄り添って、対話しながら案内をしてくれます。
繭 内観
▲奈良初心者の観光客も利用しやすい「繭 mayu」
奥へ足を踏み入れると突如現れるのが、木製の円柱の壁!
不思議な空間にビックリですが、中を覗くと、棚にはたくさんの本がずらり。
奈良の伝統文化、民芸、食、農などの図書が約500冊も並ぶライブラリーになっているんです。どれでも自由に閲覧することができますよ。
繭 図書室外観
▲ユニークな形のライブラリー
繭 図書室内観
▲中はこんなかんじ。おしゃれです!
繭 読書スペース
▲奈良の伝統産業である蚊帳が吊るされた読書スペース
繭 蔵
▲蔵を改装した展示室では企画展が行われている

毎朝かまどで炊く奈良のごはんが楽しめる!

竈 看板
竈 外観
▲杉玉が吊るされた「竈 kamado」の外観
次に訪れたのは、食堂&グローサリー「竈 kamado」。
店名にもなっているかまどが、店内の真ん中にどーんと鎮座しています。
竈 店内
▲吉野檜のテーブルやイスが温かみを感じさせる店内
竈 かまど
▲奈良県宇陀市の左官職人さんが手がけた特製のかまど
なんといってもこちらの魅力は、薪をくべてかまどで炊く、ホクホクでツヤツヤのふっくらごはんが味わえること。お米は、その時々で異なる農家から直接仕入れた奈良県産のものを使っています。
竈 ごはんよそっている
ランチメニューは「竈の昼ごはん」「肉豆腐定食」「茄子田楽定食」「天ぷら定食」の4つの定食がありますが、ここは好物の「天ぷら定食」をチョイス。

こちらは食券を買い、自分でお皿を取っていくセルフサービスのスタイル。
日によって内容が替わる小鉢のおかず3品から、好みのものを2品選び、本日の天ぷら、ごはん、みそ汁、自家製の漬物をセット。

この日の天ぷらは、伝統野菜の大和まなとさつま芋のかき揚げ、黒大根、オレンジカリフラワー。すだちをしぼって塩をつけていただきます。
サクサクのかき揚げに、歯ごたえのある黒大根、さわやかなオレンジカリフラワーと、奈良の珍しい野菜を天ぷらで味わえるのもこちらならでは。
竈 料理
▲天ぷら定食1,450円(税込)。この日選んだ小鉢のおかずは、大根と厚揚げの煮物、筒井蓮根とこんにゃくのきんぴら。ごはんはおかわり自由
食材は野菜をはじめ、米、味噌、漬物にいたるまで、奈良県産のものを中心に使っているので、地元民はもちろん、観光客にとってもうれしいですね。
どれも丁寧に作られているのが伝わってきて、ほっこりします。

さらにうれしいのが、朝ごはんの営業を行っていること。ならまちで朝ごはんを提供しているお店は少ないので、重宝しそうです。
炊きたてのかまどごはんにみそ汁、おかず1品、生卵とお漬物が付いて550円(税込)。近くのホテルに泊まった翌朝、散歩がてらに朝ごはんを食べに来るのもおすすめですよ。
竈 販売スペース
店内では食品や食材の販売も。奈良県産の無農薬野菜や米をはじめ、地元の蔵元で造られた味噌や醤油、天然のはちみつなどが並びます。どれも添加物が少なく、スタッフが吟味して仕入れる安心安全なものばかり。
竈 野菜
▲宇陀市のオーガニック野菜や卵などが並ぶ
竈 米
▲奈良県産のお米を「大和のお米」として販売。2合300円~(税別)
竈 はちみつ
▲奈良県田原本町の養蜂場の天然はちみつ。300g1,647円~(税別)

暖炉のあるあったかカフェで、スペシャリティコーヒーを

囀 看板
囀 外観
▲木のぬくもりを感じるシンプルでナチュラルな外観の「囀 saezuri」
最後に入ったのは、敷地の一番奥にある喫茶室「囀 saezuri」。
あたたかな暖炉の火が灯る店内は居心地が良く、店名に込められた「羽を休めて、ゆっくりとお話ができるスペースを提供したい」という思いを、そのままカタチにしたような空間です。
囀 店内
▲焼き菓子や雑貨が並ぶ店内
ぜひ味わってもらいたいのが、ハンドドリップのスペシャリティコーヒー。
シングルオリジンの有機豆を使い、注文が入ってから豆を挽いて、1杯ずつドリップしてくれます。
竈 コーヒー
コーヒーのおともには、穴のあいていないドーナツのような「YAMATOの揚げ菓子」を。
囀 スイーツ
▲「YAMATOの揚げ菓子」。大和茶、ごま、しょうが各180円(税別)などもある
プレーンのほか、大和まなや宇陀ごぼうなど大和野菜を生地に練り込んだものもあります。奈良らしい!

特に「筒井れんこん」は生地に練り込んでいるだけでなく、れんこんの角切りが入っているのでシャキシャキとした食感も楽しいですよ。
囀 コーヒーとスイーツ
▲冷めにくい南部鉄瓶でサーブされる「コーヒー(ポット)」680円(税別)、「YAMATOの揚げ菓子」右が筒井れんこん、左が大和まな 各200円(税別)
「囀 saezuri」も朝8時からモーニングが味わえます。
トースト370円(税別)、自家製あんこトースト460円(税別)などがあり、いずれもコーヒーまたは紅茶付きです。
洋食派の方は、朝はこちらへどうぞ。

ならまちに訪れる人を、奈良の魅力の奥へと運ぶ「鹿の舟」。
3つの施設とも、ゆっくりと時間を満喫できる場所ばかりです。
旅行者も地元の方もふらりと立ち寄れる、そんな新名所になりそうです。
白崎友美

白崎友美

奈良の編集制作会社EditZ(エディッツ)の編集者。大阪、京都で雑誌や通販カタログなどの制作を行い、現在は居住する奈良県に軸足を置き、奈良の観光関連のガイドブックやホームページなどを制作。自社媒体の季刊誌『ならめがね』にて、「ユルい・まったり・懐かしい」奈良の魅力を発信している。

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