デジタル機器使用禁止! デジタルデトックスの旅

2015.06.01

現代で生活していく上で欠かせない、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器。「イイね!」や「ふぁぼ」が欲しいあまり、常に新しいものや、人が羨むようなことを探さなければならないという、見えないプレッシャーを感じている人も多いのではないだろうか。そこで今回は、デジタル機器によって疲労している目と心を癒やすべく、デジタル機器から少し離れて、デトックスしてもらう旅に出てもらいます!

現代人代表は、この人。
女の子だけのクリエイターグループ「つくる女(じょ)」所属の漫画家「羽生麻里」さん。
日常生活では、スマホとパソコンを手放せないという彼女。漫画もデジタルツールを使用して作成しているそう。
一体どんな旅になるのでしょうか……。

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羽生「早起きは久しぶり!いつも夜が遅いから朝は辛いです……。
でも、いつだって旅行はわくわくしますねー」

編集部「あ、ちょっといいですか?」

羽生「はい?」

編集部「実は、羽生さんにはあるミッションを行いながら、旅行をしていただこうと考えていまして……。スマホを貸してもらってもいいですか?」

羽生「ミッションですか? どうぞ」
このスマホちゃんを
封印!

羽生「な、なにしてるんですか!?」

編集部「羽生さんは常にデジタル機器に囲まれた生活を送っていると聞いています。ですので、この旅をしている間は、デジタル機器の使用を禁止します!」

羽生「……。えーーーーー!? 私カメラ持ってませんよ!? せっかくの旅なのに写真撮れないんですか!?」

編集部「ご心配なく! このカメラを使ってください」
羽生「久しぶりに見ました!」
編集部「そのほかにも、この袋の中にはデジタルグッズに代わるアナロググッズが入っていますので、困ったときは、この中のグッズを使ってください」
羽生「何が入ってるんだろう?」
編集部「あ、そろそろバスが出発しそうですね。ほかの道具については、必要になったときに改めてご説明します!」

羽生「(なんだかこの旅、不安……)」
羽生「バスに乗り遅れそうになったけど、あっという間に鴨川シーワールドに到着!
シーワールドまで、一本でいけるなんて便利だなぁ。
鴨川シーワールドといったら、まずはシャチのショーを見ないと!
派手でダイナミック! 大きいは正義!」
羽生「シャチ太い!太ましいぃいい!
シャチはつるつるしてるはずなのに、触ったら毛がフサフサなイメージがあるのは何ででしょう? 色のイメージですかね?」
羽生「はぁああ……。シャチは大きくて重量感があってかわいいなぁ……。あのかわいい生き物に押しつぶされたい……」
編集部「こんなに芸達者なシャチですけど、たまにショーをサボったり、集団でボイコットすることもあるみたいですよ」

羽生「そうなんですね! シャチは知能指数が高いから楽しい事も大変なこともすごく多そうですね~。調教って一体どうやってるんだろう……。珍事件色々あるんだろうなぁ~。感想をツイッターで呟きたいけど、スマホないし……」

編集部「ツイッターの代わりには、これを使ってください!」
羽生「川柳ですか?」

編集部「ツイッターも川柳も、文字数が限られていることは同じです! 限られた文字数に思いを詰め込んでください」

羽生「難しいなぁ……」
羽生「できた!」

~さぼりたい 時もあるけど 社畜かな~

編集部「“シャチ”と“社畜”が掛かっている……!」

羽生「自分たちの意思でボイコットを決行する、シャチたちの知能の高さへの感動を表してみました。知能の高い彼らと、楽しいショーを提供してくれる皆様に感謝です」

編集部「なるほど。あ、次はイルカのショーの時間ですね」
羽生「みんなかわいくて美しい曲線美!
軽やかでリズミカルなジャンプ! ジャンプ! ジャンプー!
イルカさんは、ジャンプに失敗したら次回は失敗しないように、助走を多くつけて飛ぶなどの工夫をするんだって。かわいくて賢いだなんて、なんて愛しい生き物なんでしょう……!」

編集部「楽しんでもらえて何よりです。イルカとのふれあいタイムがあるみたいなんですけど、行ってみます?」

羽生「もちろん!」
羽生「イルカああああああああああ!!!!!」
羽生「イルカって意外と固い!」

編集部「あ、向こうにアザラシたちの展示が見えますよ」
羽生「かわいい! 枕にしたい!
みんなのんびりしてて、キュート! インスタがあったらよかったのに……」

編集部「お任せ下さい! ちょうどいい秘密道具があるんです」
羽生「ただのスケッチブックじゃないですか……」

編集部「これで記録に残しましょう」
羽生「まるで、家でゴロゴロしている自分を見ているようです」
編集部「笑うアシカと記念撮影ができるイベントがあるみたいですよ」
羽生「アシカの100万ドルの笑顔! この顔を見れば嫌なことがあっても元気になれそうです!」

編集部「せっかくなので、アシカさんの笑顔をスケッチブックに記録してみてはいかがでしょう?」
羽生「まんまるの目をしていて、とってもかわいいアシカさんだけど、よく見ると結構険しい表情をしているんですねー。やはり、野生の生き物。写真を撮るだけだったら、気付かなかったかも」
編集部「お腹も空いたので、近くのレストランでランチにしましょうか」
羽生「オシャレで、雰囲気がいいですね。女の子に人気が高そう!」
編集部「ごはんは、無農薬・無科学肥料で作られている新潟の『さわのはな』という玄米を使っているそうですよ」
羽生「普段はこんなに栄養を考えられた食事は取れないので、嬉しいです。
近所にあったら、通い詰めるのになぁ~!!」
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編集部「さて、羽生さんには土から物を作りあげるという、究極のアナログ体験をしていただきます」

羽生「おもしろそう! 陶芸といえば、映画のゴーストが浮かびます。でもわたしには来てくれるゴーストがいない……」

編集部「ひ、一人でも楽しいですよ! むしろ陶芸は一人でやるものですし!」


普段は2人以上の参加じゃないと、電動ろくろは体験できないそうなので体験の際はご注意を!
羽生「力加減が難しいですね……」
先生「そうですね。でも、お上手にできてると思いますよ」

羽生「本当ですか?」

ぐしゃあ
羽生「体験前は『彼の霊と一緒にろくろを回したかった……。』と考えてたんですが、一人でも楽しいです!ヒャッホー!」

編集部「元気になってくれて良かった……」
羽生「こうやって一つ一つ丁寧に手で作り上げていくのもいいですね」
先生「形が崩れないように、そーっと持ち上げてくださいね」
羽生「できました! 手作りのものは、何でもかわいく感じてしまいますね~。
焼き上がりが楽しみです!」

羽生「陶芸体験したことをツイッターで呟きたいです!」

編集部「短冊と筆ペンありますよー」

羽生「やっぱり川柳になるんですね……」
~土込めて  触れし心の 温かさ~


羽生「シーワールドの係の人や、陶芸教室の先生方とお話をさせてもらって、心の温かい人たちに出会えて嬉しいなぁという気持ちと、久しぶりに触った土の温かさを表現してみました」
羽生「あとはホテルに向かうだけですもんね」

編集部「その件についてなんですが、実はホテルまでの道のりが分からなくて……」

羽生「え!? 何言ってるんですか!! 調べてくださいよ」

編集部「確かお助け袋の中に地図が入っていたかと思うので、それを使って調べてください」
羽生「GPS付きのナビが恋しい!!」
羽生「えーっと……。文字が小さい!」

編集部「それやっても縮尺大きくなりませんから!」

羽生「あ!でもホテルの名前見つけられたから行けそう!こっちです!」
羽生「ううう……。暗くなってきたよ……」
羽生「ここはどこ? 私はだれ?」

編集部「……迷っちゃいましたね」
羽生「もう歩きたくないよー!」

編集部「恐らく、もう少しで着きますから」
羽生「あれだ! やっと着いたー! よかったー!」

編集部「おめでとうございます!」
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羽生「今日はいろんなところに行って疲れちゃったなー。テレビでも見てのんびりしよう」

編集部「ちょっと待った!」
羽生「え、なんですか?」

編集部「テレビってなんですか! テレビって! おもいっきりデジタルじゃないですか!」

羽生「え……。でも、ニュース見たいですし、無音だと寂しいし……」

編集部「これを使ってください」
羽生「(あ、ラジオはアナログの部類に入るんだ……)」

編集部「このハンドルを回せば、電池いらずで使えるんですよ。それと、先にこちらもお渡ししますね」
羽生「懐かしい! 目覚まし時計だ!」

編集部「スマホのアラームが使えないので、これで起きてくださいね」


羽生「セットの方法忘れちゃったかも……」

編集部「袋の中に暇つぶしグッズも入ってますので、よかったら見てみてくださいね。では、今日は遅いので私はこれにて~」

羽生「はーい。暇つぶしグッズってなんだろう? ……あ!」
羽生「やった! ゲームだ! デジタルはダメって言ってたけど、暇つぶし用にゲームは用意してくれてたんだー! ……あれ?」
羽生「違う!!」
羽生「紛らわしいもの入れないでよー!! もう悔しいから、このリング全部棒にはめてやるー!!」
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羽生「お風呂も入ったし、もう今日は寝ようかな。フェイスブックに今日の出来事を書き込みたいけど……」
羽生「日記懐かしいー! SNSとか使ってなかった子どもの頃を思い出しちゃう」
羽生「うん! 書けた! 久しぶりにノートに文章を書いたけど、使いたい漢字がすぐに思い出せなかったな。予測変換に頼りっぱなしだったことに気付かされたかも」
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りりりりりり!!!!
バシッ!!

羽生「いつもは眠る直前までスマホをいじるから、なかなか寝付けないんだけど、昨日はぐっすり眠れた気がする」
編集部「おはようございます! 海がきれいですねー」

羽生「清々しい気分になれますー!」

編集部「鴨川は日本でのサーフィン発祥の地と呼ばれているそうで、夏になればたくさんのサーファーがこの海岸を訪れるそうですよ」
羽生「せっかくの海だし、ここは記録しておきたいです」
羽生「人気の少ない海も、静かでいいですね」
羽生「ここの海岸は大きな貝殻が多いですね! 小さいころ、両親と潮干狩りに行ったときのことを思い出します。……あ、一句詠んでもいいですか?」

編集部「羽生さんから言ってくださるなんて……! なんだか嬉しいです!」
~アナログの 懐かしさにふれ 今、懐(おも)う~

羽生「忘れかけていたアナログの懐かしさに触れ、デジタルの便利さも再確認する、という意味を込めました」

編集部「川柳を考えているときの羽生さん、なんだか楽しそうでしたよ」

羽生「言葉を選んだり、言い換えるのが楽しくなってきました!」
編集部「さて! 東京に帰ってきました」

羽生「自然と触れ合えて楽しかったですー!」

編集部「2日間お疲れ様でした! 封印されたスマホをお返しします!」
羽生「スマホちゃん!」

編集部「デトックスの旅に出てみて、どうでしたか?」

羽生「旅を始める前は、デジタル機器が使えないなんて、絶対に嫌だと思ってたんですが、アナロググッズに囲まれた生活も、悪くない気がしました!」
編集部「あの……。めちゃくちゃ通知音が響いているんですが、見なくていいんですか?」

羽生「……。仕事の連絡ばっかりなので、見るのが怖いです……」

編集部「わあ……」

羽生「まだアナログ生活のフリをしていたいです……」
後日、鴨川陶芸館で作ったお茶碗たちが到着! 素敵なアナログお土産に大満足です。
羽生麻里

羽生麻里

好きなものはガチムチと美少女。弱々漫画屋とたまにMC、モデルとか何か色々やって生きてます。つくる女の怠惰を司りし屑担当。

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