白銀世界に兼六園が傘をさす?幻想的な大人のライトアップ!

2017.01.10

北陸新幹線が開通し、アクセスがよくなった金沢。兼六園をはじめ名園も多く、桜が咲く頃や紅葉の時季はもちろん注目されますが、実は冬にしか見られない景色もあるんです。色彩が美しい金沢の夜景をこの冬に見てみませんか?

ひと味もふた味も違う!ライトアップされた兼六園で、季節の移ろいを感じる

金沢で訪れたい場所にランクインするそのひとつが兼六園。石川県を代表する特別名勝ということはご存知の方も多いと思いますが、この兼六園で、冬を迎える前に行われるのが「雪吊り」。金沢での冬の風物詩になっており、湿度のある雪の重みから枝を守るために行います。
▲日中の雪吊り(りんご吊り)の様子(写真提供:石川県観光連盟)
雪吊りには「しぼり」「みき吊り」「りんご吊り」の3つの方法がありますが、代表的な名木には一番複雑で念入りに施す「りんご吊り」を用います。りんご栽培が盛んだった金沢市で、大きくなった実を枝折れから守るために行われていたのが始まりだとか。
▲冬の風物詩、「雪吊り」作業。見事な技術で冬支度がはじまります(写真提供:石川県観光連盟)
兼六園は重機などをいっさい入れず、500本を超える木々の雪吊りを1ヶ月以上かけ手作業で行います。金沢の職人さんが魅せる雪吊りの技術は全国から庭師が学びに来るほど。
この「雪吊り」、金沢観光PRのロゴマークにもデザインされていてちょっと注目して欲しい、金沢のシンボルでもあるんです。
そして2017年は、1月27日から2月4日までの間、「金沢城・兼六園 四季物語 ~冬の段~」として、17:30から21:00までライトアップされた雪吊りを愉しめます。
薄暗くなると、待ちに待った雪吊りとライトアップのコラボレーション!
▲雪吊りのライトアップ。まるで和傘をさしているよう!(写真提供:石川県観光連盟)
放射線状のラインがとてもキレイ!真綿のような雪がしんしんと降っていたなら周囲の雑音は消され、この夜景を独り占めしているような空間に引き込まれるでしょう。雪をのせた姿は一層美しく、本当に贅沢な夜景です。
▲唐崎松の雪吊りは少し離れた場所から撮ると、壮大さが伝わっておすすめ(写真提供:石川県観光連盟)
▲遠くからでも絵になります!(写真提供:石川県観光連盟)
雪吊り以外にもライトアップされている見どころをご紹介。
▲霞ヶ池のほとりに立つ内橋亭。室内の3辺が窓になっていて、明かりが池の鏡にひときわ映えます(写真提供:石川県観光連盟)
▲瓢池の中にある島に立つ海石塔もライトアップされ、静けさが雰囲気を出す(写真提供:石川県観光連盟)

城郭建築物の壮観な美しさを見せる金沢城

また、兼六園と同時期に、金沢城もライトアップされています。
金沢城三御門(さんごもん)、菱櫓(ひしやぐら)、五十間長屋(ごじっけんながや)、全てライトアップされどこから見ても壮観な姿。息を飲むほどスケールが大きい!
▲兼六園側から眺める金沢城のライトアップ(写真提供:石川県観光連盟)
▲床がひし形になっているので菱櫓。天守閣は焼失してしまっているので菱櫓が金沢城のシンボルとして存在しています(写真提供:石川県観光連盟)
▲石川門の反対側、武器の倉庫でもあり城壁の役目も果たしていた五十間長屋。お堀に映る姿も素敵!(写真提供:石川県観光連盟)

灯りの絵巻!兼六園とは異なる風情の大名庭園

兼六園隣に位置し金沢城公園の一角にある「玉泉院丸庭園」。
明治に廃絶しその面影は失われていましたが、発掘調査や文献に基づき設計され、2015年春ついにその姿が再現されました。
この庭園も、金曜・土曜の夜になると気品ある灯りを愉しむことができます。まずは夕焼け、宵、月見と移り変わる「三つの灯り」から。
▲とにかく優美!写真は「三つの灯り」の『月見』(写真提供:金沢市観光協会)
「三つの灯り」が照らされたあとは、尺八や箏(こと)など和楽器の演奏に合わせ始まる「四季折々の灯り」へと続きます。
▲12月から2月の「四季折々の灯り」のテーマは『冬』『新年』
▲石垣に照らされた色が徐々に変化していきます
▲鮮やかな赤へ
▲最後は雪吊りだけが照らされてライトアップが終わります
冬期の点灯開始時刻は17:00~17:30頃。色彩と音色で魅せる、「玉泉院丸庭園」ならではの演出です。

まだまだある!金沢の夜景スポット

兼六園や、玉泉院丸庭園の他にも金沢にはライトアップを愉しめる場所がたくさんあります。金沢の夜をもっと満喫したい時は、毎週土曜日に10分から20分間隔で運行している「金沢ライトアップバス」が便利。車窓から見ることのできるスポットや途中下車して間近で見るスポットを組み合わせて、思い通りのプランを楽しめます。16か所もの夜景を約45分で巡る旅へ出発進行!
▲金沢にはこんなレトロなバスが!ライトアップバスにも一部このボンネットバスが使われています(写真提供:金沢市観光協会)
巡回するコースの中でも特に下車して欲しい場所をふたつご紹介。ひがし茶屋街と尾山神社です。
多くの観光客が訪れる場所「ひがし茶屋街」は、夜もオススメ。日中とはまた一味違う情緒を楽しめる街へと様変わりします。
▲夜のひがし茶屋街。金沢駅発19:00~20:10までの7便限定で、橋場町のバス停で下車すると、予約不要の観光ガイド「まいどさん」が案内してくれます(写真提供:金沢市観光協会)
ひがし茶屋街をあとにし、香林坊のバス停をおりる。そして百万石通りを歩いていると、突然現れるレトロな神門に思わず足を止める観光客も。神門最上層のギヤマンがはめ込まれたステンドグラスから洩れる明かりにうっとり!ちなみにギヤマンはダイヤモンドを称した語で、ガラス細工にダイヤモンドを使ったことに由来します。
▲ここが神社!?和、洋、中の三様式が取り入れられた尾山神社の神門(写真提供:金沢市観光協会)
ひとつひとつ見ても違った趣のある金沢の夜景。
兼六園や金沢城のライトアップ、バスの車窓から眺める夜景などをご紹介しましたが、これだけあると金沢はライトアップされた夜景が多い街ともいえます。ふとしたところで出会える灯りもあるかもしれません。冬の金沢で灯りを巡る旅もなかなか風情があっていいものです。
市川雅子

市川雅子

石川県・富山県で発行するフリーマガジン「Favo」の編集部員。読者が笑顔になったところをいつも想像しながら取り組むことがポリシー。

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