明治創業の料理宿「間人温泉 炭平」で、感動のブリしゃぶに溺れる

2015.12.21

丹後半島の端にある間人(たいざ)。飛鳥時代、聖徳太子の母・間人皇后(はしうどこうごう)が移り住んだといわれる歴史ある場所。連泊する常客や通が目指すのは、間人ガニと並ぶ冬の目玉「寒ブリ」だ。その魅力を存分に味わえるブリしゃぶは、カニにも負けない日本海のお宝料理なのだ!

間人の高台に立つ料理宿へ

間人ガニで全国に名を馳せた漁師町・間人。そこから西へ少し進むと日本海を見下ろす高台が続く。その一角にある創業明治元(1868)年「間人温泉 炭平(すみへい)」は、冬はカニ宿として人気が高い宿だ。
ここでは、メイン料理にブリしゃぶを追加すれば、季節限定の特別料理として楽しめる。北陸から丹後にかけて、寒ブリの漁場は数在れど、丹後半島沖の日本海は、暖流と寒流がぶつかりあい、回遊するブリたちもたっぷりエサを食べて脂がしっかりとのる場所。丹後各地で水揚げされるブリを、最もストレートに味わえるのが、このブリしゃぶということだ。
2014年秋にはリニューアルして、特別室を増設。もともと全室オーシャンビューの好立地に加え、丹後(間人)温泉のお風呂も評判が高い。
冬に限らず四季の魚介料理を目当てに訪れる人も多いため、週末は予約が困難になるほどの人気っぷりだ。
▲1階の特別室「水ノ綾」。旧い建具などを用いた間仕切りなど和モダンな空間
▲特別室「水ノ綾」の客室風呂は、窓を全開にして開放感たっぷり。庭の向こうに日本海
▲丹後(間人)温泉の泉質は、湯上がりのホカホカが持続。「空の雫」(写真)と「風の雫」の朝夕男女入れ替え制
▲こちらは「空の雫」の展望石風呂

丹後半島各地の漁港で水揚げされるブリの美味しさは、年々関西でも広く認識されてきた。
極寒の日本海で身が締まり、脂がゆきわたったブリを食べるには、刺し身もいいが何と言ってもブリしゃぶが一番だ。
土鍋のダシにしゃぶしゃぶと数秒くぐらせただけで、さっと霜降り色になる。中がまだレアな状態で引き上げ、特製ポン酢をほんの少しだけつけて食べれば、身の歯ごたえ、火が通った部分の香ばしさや旨みの濃さ、そして脂のとろける具合がたまらない。薬味も控えめでちょうどいい。
丹後半島沖のブリはその海の美しさと自然環境が生む、キレイでコクのある味わいだ。
▲2015年12月1日から2016年1月下旬までの限定オプション、「ブリしゃぶ」1人前3,240円。写真は4人前
▲鍋のダシは沸かし過ぎないのがポイント。コトコトとゆっくり沸く中に、まずはほんの数回ゆらす程度で

温泉と美味しい魚介の後には……

海を望むロビーには、セルフドリンクの設備もあり。ぐい呑み1杯100円の果実酒(チョット味見はご自由に)や、グラス500円のシングルモルト、生ビールサーバーも用意される。
冬の日本海を眺めながら、ゆったりと過ごす時間もまた楽しい。丹後の名産品も多数販売している。
▲ロビーにあるセルフドリンクスタンド。果実酒は洋ナシ、ザクロ、ナツメにカリンと多彩
▲海水塩、琴引の塩は各550円。間人の西にある琴引浜は丹後きっての美浜。天気がよければ散策にも

旬ならではの美味しい寒ブリと温泉。日本海の風景と共に、たっぷり堪能しに、この冬はぜひ間人へ!

※ 料金はすべて税込です
曽束政昭

曽束政昭

フリーライター。関東以西の主要都市~漁港を取材制覇。魚ライターの異名を持つが、魚介の中でも甲殻類の内子(卵巣)や魚卵には目がない。京阪神を中心に、全国各地の地元うまいもんを訪ね歩いて取材する日々。著書に関西からの旅記事をまとめたムック『1泊5食』(京阪神エルマガジン社)など。

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