チェコの絵本と雑貨に囲まれて、郷土料理を堪能「だあしゑんか」/東京で楽しむ世界の料理Vol.4

2015.12.10 更新

フランスで最も権威ある美食ガイドにて、世界一のグルメ都市として評価されている東京。世界各国津々浦々、あらゆるジャンルの料理が集まっています。それも、現地の味わいを完全に再現していたり、もはや本場よりもクオリティが高かったり。海を越えて異郷の地へ出向かずとも、ここ東京は素晴らしい美食との出会いであふれているのです!

今回ご紹介する東京・四谷三丁目の「だあしゑんか」は、チェコ料理を楽しめるお店。郷土料理はもちろん、かわいい絵本や雑貨が並び、チェコの魅力を存分に楽しめます。本場志向の料理は、東欧出身者やチェコの旅行帰りのお客さんをうならせているという噂。かわいいものとおいしいものに目がない女子としては、確かめてみなくては……ということで、さっそくお店に行ってきました!

温かみのある店内で、遠い国に思いを馳せる

大通りに面したビルの階段を、2階にあがったところに「だあしゑんか」の入り口があります。中に入ると、こじんまりした店内に所狭しと絵本や雑貨が並んでいます。東欧テイストのインテリアは1つ1つがかわいらしく、思わず見入ってしまいました。カウンターの上には、温かみを感じる手書きのメニューが並びます。
チェコは世界有数の絵本大国。店名「だあしゑんか」は、国民的作家であるカレル・チャペックの絵本「ダーシェンカ」に由来しています。お店に置いてある絵本は、マスターが現地で収集したものや、お客さんからお土産でいただいたものだとか。どれも手にとってじっくり、読むことができます。

チェコ人が集まるビアホール“ピヴニツェ”の料理って?

「だあしゑんか」では、チェコのビアホール「ピヴニツェ」の定番メニューを中心に、ロシアや東欧の料理も提供しています。今回は、お店の看板メニューをいただくことに。

まずは、ビールで乾杯!国民一人あたりの消費量が世界一と、チェコはビールが大好きな国。必然的に、チェコ料理にはビールがよく合います。こちらは、「ピルスナー・ウルケル」という、現地でもっともポピュラーな瓶ビール。
▲ピルスナー・ウルケル 850円(税別)

泡を豪快にたてながら注ぐのがコツ。ホップの苦味がしっかり効いていて、深いコクが味わえます。

飲みごたえのある一口に驚いていると、前菜がやってきました。白ソーセージを丸ごとピクルスにした、チェコ名物の「ウトペネツ」です。
▲ウトペネツ 580円(税別)

ぷりっと柔らかいソーセージに野菜のピクルスが挟み込まれており、今までにない食感。ほどよい酸味とスパイシーさが食欲をかき立てます。

お次は、パンケーキのような見た目の「ブランボラーク」。このまあるい形は、「だあしゑんか」のオリジナルで、本場では家庭によって様々な形をしているそうです。南部鉄器の目玉焼き器で、もちもちの食感に焼き上げています。
▲ブランボラーク 600円(税別)

ソースは「自家製タルタルソース、ピリ辛のサムライソース、水切りヨーグルトとバジルのソース、期間限定のソース(この日は甘辛のハニーマスタードクリームソース)」の4種類から選べます。今回は、一番人気のタルタルソースに。ナイフで切ってからディップして、いただきまーす!
じゃがいもをすり下ろしたもちもち生地に、マジョラムというハーブとにんにくが効いています。そこにピクルスで酸味を加えたタルタルソース。合わないわけがありません! 

いよいよ、メインとなるシチューの登場です。芳醇な香りをたててやってきたのは、「ビール煮込みのグラーシュ」。ビールとたくさんのスパイスが、牛肉と一緒にじっくり煮込まれています。焼かずに塩茹でされたもちもちのパンをちぎって、シチューにからめていただきます。
▲ビール煮込みのグラーシュ レギュラー 1,430円(税別)

口に入れた瞬間、とてもゴージャスな味わいが広がります。スパイシーでありながら、奥深さも感じられるおいしさ。お肉もこんなに大きい! 柔らかくて、口のなかでほろほろとほどけます。
最後はお待ちかね、デザートの登場です。いちごを小麦粉のお団子で包んだ「クネドリーキ」。上にはカッテージチーズがかかっていて、お皿中に広がった練乳をつけていただきます。
いちごの酸味とお団子のもちもちした食感、そして甘い練乳がバッチリ口の中で合わさります。

他ではあまり食べる機会の少ない、本場志向のチェコ料理たち。酸味であったり、スパイシーであったり、甘みがあったりとバリエーションに富んだ味わいと、独特の食感を楽しめました。ごちそうさまでした!

「だあしゑんか」では期間によって、ライブイベントや展示企画も行われています。マトリョーシカの中に、最古の電子楽器テルミンを入れた「マトリョミン」の教室も、月に1回ほど開催(一般税込2,400円※)。お店特注のマトリョミンも、カウンターに並んでいました!

※「手作り雑貨・マミンカ」のマトリョミンをお持ちの方は、3回目まで1回1,500円、以降は1回2,000円(ともに税込)。
▲一番右が、お店オリジナルペイントのマトリョミン

今回、チェコのことをたくさん教えてくださったのは、こちらのお二人。それぞれ、チェコ絵本のキャラクター・もぐらのクルテクと、チェコビールのTシャツをおしゃれに着こなしていました。
▲店長の高野さん(右)と、後藤さん(左)

お店のメニューやポップには、わかりやすい説明が書かれているので、チェコ料理が初めての人でも心配ありません。隅々まで気配りが行き届いている、やさしいお店です。ほっこりとした気分で異国情緒を味わいたいなら、ぜひ「だあしゑんか」に行ってみてください!

平岡あみ

平岡あみ

編集プロダクション・エフェクト所属。ニューヨーク生まれ。6歳より雑誌「詩とメルヘン」「MOE」に詩を投稿し掲載される。産經新聞の「朝の歌」2001年度年間賞受賞。著書に『ami』『ともだちは実はひとりだけなんです』など。18歳より舞台芸術の制作者として、現在は編集者・ライターとして活動。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

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