おいしい発見続出!未体験のまぐろ料理と海風を求めて三崎港“まぐろ三昧旅”

2016.02.04

大海原に囲まれ、豊かな漁場に恵まれた神奈川県東部の三浦半島。その突端・三崎港は、近海でとれる魚介類をはじめ、遥か遠洋からまぐろが水揚げされる場所。関東一円から人々が訪れるこの港町では、なんといっても様々な部位を使った、三崎ならではのまぐろ料理が食べられるのが最大の魅力です。風光明媚な観光スポット・城ヶ島にも立ち寄りつつ、未体験の味を巡る“まぐろ三昧旅”を綴ります。

海
▲早朝の海、大海原には漁船が。何を釣っているのかな
大根
▲三浦半島は野菜の名産地。取材に訪れた冬の時期は三浦大根をはじめとした大根のシーズン。浜辺では漬物になる前の大根がズラリと干されていました

AM8:00 「三崎水産物地方卸売市場」到着。まぐろの入札を見学

魚市場外観
▲「三崎魚市場」の外観。遠くまで晴れわたった日は、ここから富士山の姿も一望
まぐろ三昧旅の始まりは、やっぱり市場見学から!ということで、早朝からやってきました「三崎魚市場」(正式名称:三崎水産物地方卸売市場)。まぐろの入札は朝8時から9時半ごろまで行われ、受付で記名すれば、2階見学ルートから市場内をぐるりと見下ろせるようになっています。まぐろだけでも1日に400~1,000本が取引される市場内の風景は実に壮観!
セリ風景
マイナス60度で新鮮保存された、世界の海でとれたまぐろがズラリ。尾の部分をじっくり見て入札を判断する仲買人たちの緊張感が場内に漂っていました。

AM8:30 市場の2階にある食堂で朝ごはんから“まぐろ三昧”

レストラン内観
▲黒板にチョークで描かれた魚のイラストもおしゃれな店内で、朝日を浴びながらゆっくり朝ごはんです。朝6時の開店時は市場で働く人々が賑やかに集うとか
市場の2階の見学ルートの一角に食堂を発見。まぐろ三昧旅の朝ごはんは、もちろん「まぐろ」!朝から豪快にお刺身やカマ焼きをいただくことに。市場内という立地だからこそ、早朝6時からオープンしているこの食堂のコンセプトは、“地産地消”と"産地直食"。メニューの中心は市場で商われるマグロや近海で獲れた新鮮な魚介。温暖な三浦半島の大地が育んだ旬の野菜とともにおいしく食べさせてくれました。
刺身定食
▲まぐろの刺身、なめろう、たたき、まぐろの皮の煮こごり、まぐろ汁などが豪華に揃った「三崎まぐろ三昧定食」(税別1,680円)
かま
▲脂ののったカマ部分の塩焼きを朝から豪快に!たれをつけたり、レモン&大根おろしをつけたり、味に変化をつけながら大きなカマをいただきます。「まぐろカマ塩焼き定食」(税別1,480円)

AM10:10 水中観光船「にじいろさかな号」に乗船。約40分の海散歩へ

うらり外観
▲市場のちょうど向かいにある「うらり」は、まぐろをはじめ旬の魚介類や三浦半島の野菜などを販売する人気スポット
にじいろさかなごう
▲「うらり」のウッドデッキに停泊中の観光船「にじいろさかな号」。チケット売り場は「うらり」内に
朝ごはんをすませたら海風に誘われて「うらり」のウッドデッキをぶらぶら。ここに停泊していた可愛い船が、「にじいろさかな号」。この船は、半潜水式の画期的な水中観光船だと聞いて、さっそく乗って、しばし海上&海中散歩へ!
海
▲マリンブルーの海の上を、船は進みます
かもめ
▲デッキに座っていると海風が爽快!遠くに見える鳥はウミウかな?
海中
▲魚がいるポイント・海中展望場所に到着したら停泊。おきあみの餌に集まってくるメジナ、メバル、イシダイ、カワハギなど、魚たちの生態を船の底にある展望室からつぶさに眺めることができます

AM11:00 「三崎フィッシャリーナ・ウォーフ うらり」内へ

うらり内
▲産直センターには、まぐろの店をはじめ13店舗がずらり
海散歩で爽快な気分を味わった後は、「うらり」内へ。施設内で最も活気にあふれているのが「産直センター」。日曜は朝7時からオープンしているセンター内13店舗すべてが賑わっていました。様々な部位を含むまぐろをはじめ、穫れたての地魚、新鮮野菜、三崎のご当地グルメなど、見て回るだけでも驚きや発見がある楽しいスポットです。
まぐろかたまり
▲普通のお刺身用のサクが6つくらいとれそうな巨大なブロックでまぐろを買うのもここではあたりまえのよう
まぐろ胃袋
▲ちょっとびっくりするような形状のまぐろの胃袋や卵など、なかなか見ることができない部位も!
とろまん
▲名物の「とろまん」をはじめ、まぐろのかぶと焼きのお菓子なども人気のよう
大根
▲三浦半島で採れた新鮮野菜のお店も。ちょうど特産品の三浦大根の旬でした「大きい~」

PM12:30 昼食は未体験のおいしさを求めて「くろば亭」へ

くろば亭外観
▲外観もパワフルな印象の有名まぐろ店「くろば亭」
ここ「くろば亭」は、まぐろと対峙して50年以上という名物店主・山田芳央(よしお)さんのお店。まぐろの全パーツを骨の髄まで使い切る料理は、大胆な着想と手間暇惜しまない繊細な技の見事な競演。和・洋・中華の調理法をはじめ世界のスパイスまで使いこなした、ここだけでしか味わえない無国籍なおいしさ…まさに一度食べたらまた食べたくなる味を求めて訪れる人々で、常に店内は賑わっているのです。
トロ天丼
「まぐろ漬卜ロ天丼」(税込1,575円)は、まぐろの背トロの貴重部位を自家製タレに漬け込み串に刺し、油でからりとあげた天ぷらと、赤身の漬けが調和する未体験の丼。野菜も豊富にのっているので、意外とあっさり食べられる点が女性の人気も集める秘密。付け合わせの手作りそぼろには、なんとガラムマサラが香っていました!
張り紙
▲店主の手描きという、まぐろのパーツ&料理の解説にもおいしさを追求する気迫がみなぎっています
マグロカルビ
▲まるで本物のカルビを食べているような肉食感が魅力。血合い部分を使った人気No.1メニュー「鮪カルビ焼き」(税込1,050円)
珍味盛
「尾の先の肉の感触を確認してから、仕入れるまぐろを念入りに選びます」と2代目の拓哉さん。
写真は、拓哉さんによるセンス溢れる盛り付けも美しい「まぐろの珍味盛」(時価)。中央はコラーゲンたっぷりの「冷製 骨髄」。上から時計回りに、「卵」「胃袋」「皮」「白子」「中落ちのユッケ」「ハラス」と、まぐろ各部位と内臓の珍味がひと皿に。下処理が大切な内臓の料理は、非常に手がかかるもの。すべてに丁寧な仕事が感じられ、珍しい食感や初めての味覚を体験させてもらいました。

PM3:00 島ならではの景観が風光明媚な「城ヶ島」へ

灯台
▲明治3(1870)年8月13日、日本で5番目の洋式灯台として完成した「城ヶ島灯台」
せっかく三崎まで来たのだから、やっぱりはずせないのが城ケ島。実はこの城ヶ島、近年外国人観光客も続々訪れる自然豊かなリゾートなんです。日曜日なら昔ながらの城ケ島渡船「白秋」も出ているのですが、平日なので三崎港から車で橋をわたって少しだけ足をのばしてみます。
海岸
▲入り組んだ入江の眺めも絶景。ウミウの生息地や「城ケ島の雨」で知られる北原白秋の詩碑、温泉もあるので今度は泊まってゆっくりトレッキングしたい気分に
すいせん
▲1月~2月にかけて30万本の「八重水仙」が咲き誇る花の名所でもある城ヶ島。元旦の初日の出や1月の「水仙まつり」の際はとくに賑わうそうです

PM5:00 割烹旅館「立花」で鍋仕立てのまぐろ料理&まぐろスイーツを堪能

立花外観
▲三崎漁港から一段高い旧街道沿いに佇む「立花」
かつて世界中から訪れる船員たちを迎えてきた三崎。昭和30年代~40年代はとくに活況を呈し、町には100軒以上ものバーが軒を連ねていたそうです。そんな古き良き時代の名残を留める老舗の一軒が、ここ「割烹旅館 立花」本館です(別館はよりモダンなレストラン風佇まい)。「まぐろ一匹コース」をはじめ「まぐろカマトロ陶板焼」など目移りするほどメニューは種類豊富。今回の“まぐろ三昧旅”を締めくくる夕食には、ほっこり気分であたたまれる鍋料理「まぐろ ネギマ鍋」を選びました。
鍋
丁寧にとられただしの味がしみじみおいしい「まぐろ ネギマ鍋」(税込1,188円)。使用されるカマトロは、まぐろ1匹から2つしか取れない稀少部位で、三崎でしか味わえない最高級品なのだとか。口に入れると、ほろほろとほどけていくほど柔らかく、味わい深かったです。
ゼリー
“まぐろ三昧”のラストを飾るのは、なんと!まぐろを使ったスイーツ。その名も「まぐろのコーヒーゼリー」は、キハダマグロのゼラチン質だけで固めたゼリー。生臭さも一切ないコラーゲンたっぷりなデザートに脱帽。さすがまぐろを食べ尽くす町・三崎のまぐろ料理は奥深いなと感服しました。

本日のおみやげ

おみやげ
▲「うらり」で見つけた本日のおみやげはこちら。右からサクをとった後のはしっこを集めたお得感がうれしい「まぐろスライス」(さざえや/税込1,280円)、まぐろ入りかぶと焼き(清月/税込 1個140円)・マグレーヌ(清月/税込 1個200円)、野菜や果物の無添加ジャム(高梨農園/税込 1個350~500円)
夕焼け
富士山のなだらかなシルエットが美しい三崎&城ヶ島エリアの夕景がこの旅のエンディング。それにしても、三崎のまぐろ料理の世界はまだまだ奥深そう。訪れるたびに新しい発見がきっとある、日本有数のまぐろの港・三崎からのレポートでした!
ゴトウヤスコ

ゴトウヤスコ

ホテル、レストラン、神社、婚礼、旅、食、暦&歳時記、ものづくりなどの広告コピー、雑誌記事、インタビュー記事などを多数執筆し、言葉で人と人をつなぎ、心に響くものごとを伝える。旅は、基本一人旅好き。温泉、パワースポット、絶景、おいしいものがあるところなら、好奇心がおもむくままどこへでも。得意技は、手土産&グルメハンティング。最近は伝統.芸能、日本刀、蓄音機など和文化への興味を深堀中。読書会なども開催。(制作会社CLINK:クリンク)

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP