世界中のジーニストが憧れるジーンズの聖地“KOJIMA”を巡る旅

2016.02.17 更新

ジーンズの聖地、児島。浜風が心地よい「児島ジーンズストリート」には、世界各国のジーニストたちが「児島クオリティ」を求めて続々と訪れます。メイドインジャパンの真骨頂に触れるショップ巡り、堪能しました。

▲通りのあちこちにヴィンテージジーンズがたなびく

インディゴに染まるまち

岡山県倉敷市の中心部から南に約30km下ると、瀬戸内海に面した港町、児島にたどり着きます。
ここは元々瀬戸内海に浮かぶ島。干拓が進み、江戸時代に本州と陸続きになりました。土地が塩分を多く含むため、米づくりに向かず、取り組んだのが綿花栽培。繊維業へと発展する宿命だったのですね。
▲景勝スポット「王子が岳」から望む児島のまち(写真奥)

刀の柄に巻く真田紐(さなだひも)、足袋、軍服、学生服、帆布と時代に合わせて作るものを変えてきた児島。織りや染め、縫製、加工のプロフェッショナルがそろう土壌が1965年、 初の国産ジーンズの誕生につながっていきました。

以降、ジーンズメーカーが続々と誕生し、ジーニストの間で「ジーンズのまち」と名が知られるように。ところが、観光客が来ても買う場所がない。危機感を抱いた地元メーカーが立ち上がり、市の中心部にある「味野商店街」の空き店舗を利用して2009年、「児島ジーンズストリート」をスタートしました。

わずか2店舗から始まった通りはいま、カフェなど異業種も含め30店ほどに。

ストリートの枠に収まらず、JR児島駅の構内、バスやタクシーなどの乗り物などあらゆるものがデニム仕様。海に近く、広がる空も背景に、まちはインディゴ一色です。
▲駅構内やストリートの自動販売機はすべてデニム柄でラッピング
▲自動改札機の扉までもがジーンズ姿!
▲タクシーを覆うのは本物のデニム生地。濡れたらNGのため出動は晴れの日のみ

いざ、ジーンズストリートへ!

ジーンズストリートは東西に伸びるノースエリア(約300m)と南北の「サウスエリア」(約120m)に分かれています。

駅や観光案内所などの主要スポットに設置している公式パンフレットを入手し、まずはノースエリアの「JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)」から訪れました。

ここは次に紹介する国産ジーンズの代表格「桃太郎ジーンズ」の“姉妹店”です。
2万円台のジーンズがそろう「桃太郎」ですが、海外ではさらに高額となるため、求めやすい価格で海外向けに作ったのが「JAPAN BLUE JEANS」。

「桃太郎」の品質そのままに、ディテールにこだわる手間を省き、スタイリングを重視しているのだそうです。
▲古民家をリノベーションした和モダンな雰囲気。入店前からテンションが上がります

店内は余白がたっぷりあり、メンズを中心にレディースのトレンド商品も居心地良く並んでいます。生地も縫い目も色も美しい!

このとき、ファッションの本場パリからのお客さんが試着中。
さすが、世界のKOJIMA!
▲「女性にオススメはこのスキニー(税込9,720円)です」とスタッフさん
お店を出て右に進むと、郵便局を改装した格式ある佇まいのショップが目に入ります。
ここが、あの「桃太郎ジーンズ」本店!いまや、国内だけでなくヨーロッパ、アジアなど世界各国で支持される、児島代表のワールドワイドなブランドです。なんだか感慨深い。

週末は入場制限するほど混雑するため、店内は撮影禁止。この日は特別に許可をいただいて撮影しました。

ショップの名物は、赤色の壁一面を埋めるジーンズ群。生でみると圧巻です!
「桃太郎ジーンズ」といえば、白色で描く二本線のレーベル。存在感のあるデニム生地、丁寧な縫い目、特濃のインディゴ色。メイドインKOJIMAの本領発揮。
▲「女性には桃色の二本線のジーンズ(税込22,680円)が人気です」とスタッフさん
▲手織り機で本藍染めの生地を織る職人さんに遭遇!端正な佇まいがキマっている
人通りもまばらだった以前と比べ、年間約14万人が訪れる観光スポットになった「ジーンズストリート」。
そのサクセスストーリーは、「桃太郎ジーンズ」と、隣に店を構える「Dania japan(ダニアジャパン)」の2店舗から始まりました。

素材の良さと技術力の高さから、有名ブランドのジーンズも生産している「ダニアジャパン」。定番のジーンズはもちろん、中古の生地をパッチワーク風に仕立てたエプロンやショールなどの加工品もオススメです。
▲「ダニアジャパン」の店内は天井が高く、届く光が柔らかい。ダメージ加工を施したショール「boro(ボロ)」(税込36,720円)がキュート

カフェや雑貨も要チェック!

ストリートで出会えるのは、ジーンズだけではありません!
雑貨を扱うショップやカフェでも「児島クオリティ」を満喫できます。

元銀行という重厚な建物はアンティークショップ「Womb brocante(ウーム ブロカント)」。英語で「子宮」を意味するハイセンスな名前を持つ店内は、まるで博物館。かつて児島の工場で使われていた工業用製品を中心に取り扱っています。
▲ストリートの中でも別格の風体

時代の「漂着物」に手を加えた商品には、研ぎ澄まされたセンスが宿り、オーラさえまとっている!

じつは「Womb brocante」さん、全国にファンを持つ名ショップ。児島の奥行き、ヒリヒリ感じます。
▲素材が面白いライトのオリジナル商品も
さて、次はサウスエリアです。

「Womb brocante」から20mほど先に進むと、外観も内観も洗練された「BLUXE(ブリュックス)」があります。

ここはジーンズショップですが、定番もののほかに、インディゴ染めを生かしたストールや革製品など、青色にこだわった小物がそろっています。
▲デニムを使った蝶のブローチ(税別2,300円)は一点もの
そして、本通りを少し脇に入ると昔懐かしい雰囲気の建物が。
10人ほどでいっぱいのカフェ「ストリート茶屋“MUTSUBOAN”(ムツボアン)」。
体をちょっと休ませる絶好の場所、発見。
▲のれんはもちろんデニム

冬の看板メニューは「ぜんざい」。元々ぜんざい屋さんだった店舗で営んでいるため、当時のレシピを聞き、味を再現してお客さんに提供しているそうです。
店主の青井さんが笑顔で迎えてくれます。
「ご近所さんに何度も味見してもらい仕上がった味。夏場の氷ぜんざいもオススメです」
このあたりは「ぜんざい」に焼き餅を入れるそう。塩昆布、お茶付きで450円(税込)。
ほんのりとした優しい甘さとお餅の香ばしさとが相まって絶品!居心地も二重丸です。
最後に訪れたのは、ダメージや染めの加工商品がそろう「kojima market place(コジママーケットプレイス)」。加工業者で有名な「美東」の直営店だけあって、ダメージ好きにはたまらないショップ。一つひとつ手作業で作られるため、世界に一つだけのアイテムを手にすることができます。
▲「kojima market place」の外観。道路もジーンズ仕様に!
▲珍しい「ベンガラ染め」は男女ペアでも。スタッフさん着用のシャツもベンガラ染め
ココホレジャパン

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