伊豆・河津桜まつりは2月10日~3月10日開催。早咲きの桜を見に行こう!

2017.01.27

静岡県賀茂郡河津町で、毎年恒例の「河津桜まつり」が2017年2月10日~3月10日までの1カ月間にわたって開催されます。「河津桜」とは、河津町で毎年2月上旬に咲きはじめ、3月上旬に満開を迎える早咲きの桜。河津川の下流から河口付近まで、川沿いの約4kmにわたって桜並木が続きます。満開の頃には、黄色い菜の花とピンク色の桜のツートーンカラーが遠くからでもはっきり見えるほどになり、絵画のような美しい風景を作り上げます。

伊豆の風物詩となった早春の「河津桜まつり」

▲上品なピンク色をした河津桜の花
「河津桜」の花は大きくてピンク色。カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配種と考えられています。パッと咲いてパッと散るソメイヨシノとは違い、伊豆の温暖な気候により、開花から約1カ月をかけて満開になります。気候によってはお正月から咲き始めたり、遅い年は2月中旬から咲き始めたり。ここ数年、開花時期にかなりバラつきがあって、開花予想が非常に難しくなっているのだそうです。
▲シーズン中はツアーで訪れる観光客も多い
毎年2月上旬から約1カ月間にわたって開催される「河津桜まつり」は、日本各地から訪れる多くの花見客で賑わいます。かつては知る人ぞ知る花だった「河津桜」ですが、ここ数年で全国にその名前が浸透。桜まつり期間中は多くの観光客が訪れる、伊豆半島屈指の人気イベントになりました。

河津七滝方面から河津浜海岸へ向けて流れる河津川。その川沿いには、約4kmにわたって桜並木が続いています。土手には遊歩道が整備され、訪れた人はおもに川沿いのルートを散策します。河津川には9つの橋が架かっていて、なかでも「かわづいでゆ橋」から「豊泉(ほうせん)橋」までの区間は、川の両岸に桜並木と菜の花ロードが続く、おすすめのビューポイント。「館(やかた)橋」あたりから望む、大海原をバックにした桜並木の眺めも雄大です。自然が生んだ豊かな色彩が織りなす鮮やかな景色に、誰もが魅了されるはず。カメラを片手に訪れる人も少なくありません。

また桜まつり期間中は、メイン会場や町内の施設でさまざまなイベントが開催されています。約150軒の出店が並び、地場産品の購入や地元の名物料理などが食べられるコーナーもありますので、あわせて訪れるのもおすすめです。

「河津桜」はじまりの原木、その風格ある姿は一見の価値あり

会場エリア内には、「音蔵(おとくら)の桜」「かじやの桜」などの名前がついた「名木」と呼ばれる桜の木が11カ所あります。ひときわ大きくて絵になる佇まいをしているので、写真撮影には絶好の被写体。カメラを向け記念撮影をする人もよく見られます。

また、訪れた人にぜひ見て欲しいのが「河津桜の原木」。伊豆急河津駅から天城山へ向かって約1.3kmの地点、河津町田中の飯田氏宅(個人宅)の庭にあります。道路に面しているので、庭内に入らなくても歩道からよく見えます。
▲古民家に寄り添うように立つ河津桜の原木
樹齢は約60年。高さ約10m、幅約10m、幹の周りは約115cmある大木です。この家に住んでいた飯田勝美氏(故人)が昭和30(1955)年頃、偶然発見したさくらの苗を、現在地に植えたものがこの「原木」。伊豆だけでなく全国にある「河津桜」の元になっているのが、この木なのです。まさに「河津桜の元祖」といった風格を感じる、じつに堂々とした姿。メイン会場から少し離れた場所にありますが、この美しさは一見の価値ありです。

桜まつりの期間中は毎日18:00~21:00に、桜並木と名木のライトアップを楽しむことができます(河津七滝地区は18:00~22:00、峰地区は18:00~21:30)。
▲ライトアップされた桜が水面に映る。映画のワンシーンのよう
▲幻想的な桜のトンネルのライトアップ

温泉の街・河津町ならではの、温泉と桜を同時に楽しめるスポット

河津町は湯量豊富な温泉の街としても有名。大正15(1926)年に掘り当てられ、かつて東洋一と言われた自噴泉「峰温泉大噴湯」が「峰温泉大噴湯公園」内にあります(入園料は無料)。毎分600リットル、地上約50mまで噴き上げる約100度の噴湯はまさに絶景。噴き上げ時間は9:30~15:30までの1日7回で、1回の噴き上げ時間は約1分間ほど。

公園内には河津桜のシンボルツリーがあるので、大迫力の噴湯と美しい桜のコラボレーションを見ることができますよ。
▲勢いよく湯が吹き出す、その瞬間を間近でご覧あれ
▲大噴湯公園内にある足湯で散策の疲れを癒そう
▲売店で生卵(2個150円・税込)を購入し、温泉卵を作ることができます
なお、桜まつりの会場エリア内には、無料の足湯につかりながら桜を眺められるスポットが3カ所あります。河津川沿いの笹原公園内にある、ドーナッツ型の浴槽をした「さくらの足湯処」は浴槽の床面に玉石が張られていて足つぼを刺激できます。

また、桜まつりの峰温泉会場には、名木「豊泉(ほうせん)の桜」のそばに「豊泉の足湯処」があります。車いすから降りずに足湯が利用可能。板張りの休憩所と温泉熱を利用した竹踏みもあります。源泉がそのまま入っていてかなり熱いので、初めは入り口付近から入り、慣れたら徐々に奥へ入るのがコツですよ。

そして、河津川沿いの「谷津区共同湯2階」にある「河津三郎の足湯処」。ここは2階からの景色がすばらしく、足湯につかりながら桜並木を眺めることができる人気の足湯処です。
▲「河津三郎の足湯処」からは正面に抜群の眺望が。四季ごとの美しい川辺の景色に出会える
また、町営の「踊り子温泉会館」では、桜を眺めながら露天風呂を楽しむことができます。峰温泉の豊かな湯量を活かした純和風の立ち寄り温泉施設で、伊豆石でできた大浴場、泡風呂、打たせ湯、露天風呂、サウナがあります。50畳の広い休憩室や、リフレッシュルームで旅の疲れを癒すことができますよ(桜まつり期間中は混雑が予想されます)。
▲湯船につかりながら贅沢なひと時を
「河津桜まつり」を訪れる際は、河津町観光協会のホームページから会場マップや飲食店マップをダウンロードして持参すると便利です。まだまだ寒い日が続いていますが、伊豆にはもう春が訪れようとしています。一足早い春を感じに、河津桜まつりへ行ってみませんか?心も体もポカポカと暖かくなりますよ!
小林ノリコ

小林ノリコ

移動文筆家/伊豆在住フリーランス・ライター。東京・南青山の編集プロダクション勤務を経て2005年からフリーランスとなり、2015年より静岡県熱海市を拠点に執筆活動を開始。「ふらりと出かける、ゆる伊豆」をテーマに、地域の宝を再発見する取材活動と、伊豆地域を拠点に活動するフリーランス・クリエイターのネットワーク作りを行っている。

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