シャレオツ高野山!女子や外国人にも大人気のイマドキスポットを巡る

2016.02.29

和歌山県高野町にある日本仏教の聖地、高野山。伝統と格式というイメージが強い高野山ですが、今回は、おしゃれな一面をご紹介します。若い女性や外国人にも大人気の「ゲストハウスKokuu(コクウ)」とカフェ「梵恩舎(ぼんおんしゃ)」におじゃましました。

Kokuu
ここ高野山は、明治37(1904)年まで、女人禁制とされていた土地。
かつては高野山に限らず、山にある多くの仏教修行場が、女性の立ち入りを禁止していました。
これは、決して女性差別などという訳ではなく、昔、山は魑魅魍魎(ちみもうりょう)が住む危険な場所と考えられていたから。そのため、女性は安全のため、近づいてはならない場所であったようです。
そのような場所だからこそ、修験者は異性に煩わされない厳しい修行の場として、山岳を選んだのだといわれています。(筆者のgoogle先生調べです。諸説あるようなので、要注意)
梵恩舎
それも今は昔!
2004年に世界文化遺産に登録されたこともあってか、現在の高野山は観光地としてみるみる進化しています。そのため、今ではたくさんの女性が観光に訪れ、むしろ男性より多いくらい。若い女性の観光客も多く、女子旅の目的地としても大人気なんだとか。

最近はよく、歴史好きの歴女や、山登り好きの山ガール、お寺をめぐって御朱印を集める女性…などの話を耳にしますが、まさに高野山はそんな女性たちの注目のスポットになっているんです。

スタイリッシュに泊まりたい!「ゲストハウスkokuu」

おしゃれスポットを求めるイマドキ女性にオススメの最初のスポットがこちら。
ゲストハウスkokuu外観
▲ゲストハウスkokuu
シンプルなグレーの壁面、ニョキッと伸びた洋風の煙突。
格式ある高野山でひと際異彩を放つモダンな建物、高野山で唯一のゲストハウス「Kokuu」です。
中をのぞくと…
中の様子を伺うと…
「!」
白を基調としたスタイリッシュな空間。細めの木の柱が整然と立ち並び、まるで建物全体がひとつの芸術品のようです。
そして、楽しそうな笑い声とともに聞こえてきたのは…「英語!」
どうやら、ちょうど外国人の団体さんがチェックインされているよう。スタッフさんらしき人が、流暢な英語で高野山の説明をしています。
ゲストハウス「Kokuu」のオーナー 高井良知さん
▲ゲストハウス「Kokuu」のオーナー 高井良知(りょうち)さん
「こんにちは。お待たせしてすいません」
先ほどのスタッフさんらしき人は、高井良知さん。ここのオーナーさんでした。

「高野山には、『お寺に泊まる』という貴重な体験ができる宿坊があります。でもなかには『予算が足りない』、『お寺ではなく普通の宿に泊まりたい』という人もいます。最近は、海外からのバックパッカーも少なくない。今まで高野山に泊まりたくても泊まれなかった、ニッチなお客さんを引き受ける受け皿になりたい。そう思ったのが、ゲストハウスを開業した理由です」
バーラウンジ。昼はカフェ、夜はお酒も楽しめる
▲バーラウンジ。昼はカフェ、夜はお酒も楽しめる
生まれも、育ちも高野山。お坊さんの息子として生まれた高井さん。小さい頃は、高野山には宿坊しかないのが当たり前だと思っていたそう。そんな高井さんが、山内にゲストハウスを作ることを思いついたのは、インド旅行をしていたときのこと。

「僕自身、いわゆるバックパッカーの旅をしていたんです。インドの外国人向けゲストハウスを泊まり歩いて…。そのときふと、『高野山もインドも仏教をルーツにしていて、似ているところがあるけど、そういえば、高野山にはゲストハウスがひとつもないな』って」
マウンテンカプセルといわれるカプセルホテルのようなお部屋
▲マウンテンカプセルといわれるカプセルホテルのようなお部屋
ゲストハウス「Kokuu」は、2010年10月にオープンするやいなや、SNSなど、ネットの口コミでそのスタイルや、おしゃれな快適空間が評判に。

「最初は、やはり日本らしい古民家風のつくりにしようかとも考えていたんです。でも、高野山には宿坊がある。それならもっと違うアプローチをしようって。日本発祥のカプセルホテルが外国人に人気という話も聞いたことがあって…。これはオープンしてからお客さんの反応を見てわかったことなんですが、機能的なつくりを追求して、限られたスペースを極限まで有効活用する設計って、日本独特に進化した建築スタイルなんです。お寺などのいわゆる和風じゃなくても、『日本』をアピールできるんですよね」

ヨーロッパなどからのお客さんも多く、なかには、徹底的にシンプルかつ機能的に設計されたこの建物を見たいと、ここに泊まるのを目的に訪れる観光客もいるとのこと。
共用のコミュニティスペース。宿泊者同士や、スタッフといろんなコミュニケーションがとれるのもゲストハウスの魅力
▲共用のコミュニティスペース。宿泊者同士や、スタッフといろんなコミュニケーションがとれるのもゲストハウスの魅力
そして、そのおしゃれな空間と、高野山にいながら異文化コミュニケーションがとれる独特な雰囲気は、私たち日本人にとっても魅力的。共用のコミュニティスペースでは、滞在者同士が情報交換したり、会話に華を咲かせたりしています。近年は、一人旅で訪れる若い日本人女性も増えてきているとのこと。「出会い」は旅の醍醐味のひとつ。日本にいながら、ワールドワイドな交流が楽しめるスポットです。

古民家風おしゃれなカフェでひと休み「梵恩舎」

現在の高野山には、参道沿いにお土産屋やお食事処もいっぱい。お寺以外にも観光客が立ち寄れるスポットがたくさんあります。
「梵恩舎」外観
▲梵恩舎(ぼんおんしゃ)
そんななか、次に紹介するのは、奥の院参道にあるカフェ。古民家風の佇まいがいい感じのインターナショナル・カフェ「梵恩舎」です。
梵恩舎の看板
しかし、インターナショナル・カフェって…?
ご主人の柘植健さんとフランス人の奥さん
▲ご主人の柘植健(つげたけし)さんとフランス人の奥さんのベロニクさん
中に入ると、たくさんの若い女性客。そして、ここにもたくさんの外国人のお客さん。ここは、世界各国、放浪の旅をしてきたご主人の柘植さんとフランス出身である奥さんのベロニクさんのお二人が営むカフェ。
柘植さんはなんと中・仏・伊・英・日の5カ国語を話すことができるといいます。

世界中を旅してきたなかで、高野山の空気や水のきれいさ、そして何より人のあたたかさが気に入って、2005年にこの地にカフェをオープン。
以来、ここは自然と高野山に立ち寄る外国人観光客たちの憩いの場となっていったそうです。

なるほど、たしかにインターナショナルです!
ギャラリーとして、陶器などの作品展示もされている店内
▲ギャラリーとして、陶器などの作品展示もされている店内
ロッジのような、木の温かみが感じられる店内。ほっこりするオレンジがかった照明。高野山を拠点に活動する陶芸家の作品展示ギャラリーも併設された落ち着きのある空間です。
ケーキセット 550円(税込)。この日のケーキは、豆腐のチーズケーキ(左)と特製チョコレートケーキ(右)
▲ケーキセットはドリンクが付いて各550円(税込)。この日のケーキは、豆腐のチーズケーキ(左)と特製チョコレートケーキ(右)
早速、このお店オススメのケーキセットをいただくことに。
ケーキは特製のチョコレートケーキと豆腐のチーズケーキの2種類から選べます。
筆者は特別に、2種類とも試食させていただきました。
梵恩舎のケーキは、手づくりの完全オリジナル。ご主人が毎日、無添加食材にこだわってつくっています。
チョコレートケーキ
まずチョコレートケーキをいただきます。
柔らかすぎず、固すぎずのしっかり食べ応えのある生地。
口に入れた途端、チョコレートの甘さとほどよい苦味が広がります。濃厚なチョコレートの味わいはしっかりと、それでいて後口はまったくしつこくないから驚きです。

そして、豆腐のチーズケーキ。
豆腐をレアチーズケーキ風に仕立てた一品です。
見た目は、いわゆるレアチーズケーキ。フォークがスーッと入っていく柔らかさです。
「ん?あまい!」
素朴な甘み、ほのかに感じる大豆の味。レアチーズケーキとは全く違い、とてもさっぱりとしています。
「豆腐だから、低カロリーで、とってもヘルシーなんですよ」とご主人。
女性に人気な理由がわかります。
梵恩舎の店内
「高野山に来るいろんな人が、ここでひと休みしていってくれます。もちろん、地元の人も顔を出してくれて…。お客さん同士がここで仲良くなったりするのを見ているのがうれしいですね」
とても優しい顔で、語るご主人。
今回紹介した2つのスポット。どちらも、高野山にいながらにして、ワールドワイドな交流を楽しむことができ、そしておしゃれにホッと一息つけるスポット。
海外旅行ももちろんいいですが、日本の良さを再認識しながら、異文化交流する旅もいいのでは?
James

James

イギリス人と日本人とのクォーター。大学では工学部、情報システムを専攻したかと思えば、ミュージシャンとしてギタリスト、MC、DJとして活動。TVやラジオなどでも活躍。その後(株)アドビジョンにて、デザインやコピーライティングなどマルチに活躍。バックグラウンドを活かした独自の視点が人気のライター。

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