フルーツ王国・山梨の「アニーズカフェ」で味わう、季節を感じるタルトの数々

2015.11.21

季節ごとに様々な果物が収穫できる山梨県南アルプス市で、旬の色とりどりのフルーツを使ってタルトを作る「アニーズカフェ」。県内はもちろん、県外からも噂を聞きつけたお客さんが数多く来店するという人気のタルトを味わいに行ってきました。

▲白を基調とした「アニーズカフェ」の外観

フルーツ王国として有名な山梨県

昼夜の気温差が大きく日照時間が長い山梨県は、果樹栽培に向いており、ぶどう、桃、すももの収穫量は日本一!その他、りんごやさくらんぼ、いちごなど多くのフルーツが県内各地で栽培されていて、「フルーツ王国」として全国的に有名です。

そんなフルーツに事欠かない山梨県で、10年以上にわたりフルーツを使った自家製タルトで人気を集めているのが、南アルプス市に店を構える「アニーズカフェ」です。南アルプス市は、富士山に次ぐ高さを誇る北岳を有し、北部には3,000m級の名峰が連なる自然豊かな地。市内にはさくらんぼなどの多くの果樹園があり、フルーツ狩りを楽しみに観光客も多く訪れます。

「アニーズカフェ」は中央自動車道 甲府昭和ICを降りて車で約10分のところにあります。店内に入ると、まず目に入って来るのがショーケースに並ぶフルーツタルトの数々。フルーツの彩りの鮮やかさを見ているだけで、食べる前からワクワクしてきます。タルトは常時10種類以上取り揃えているそうですが、時期によって使うフルーツが変わってくるので、常に新しい発見があります。
▲県内産のほかにも、国内外からタルトにあうフルーツを取り寄せている

宝石のように輝く人気のタルトを実食!

豊富な品揃えに何を頼むか迷ってしまい、店員さんに聞いてみると「アニーズカフェ」の定番メニューで一番人気の「フルーツタルト」をおすすめしてくれました。10種類のフルーツがキラキラと輝く宝石のように飾られているタルト。食べてみると、甘さひかえめのカスタードが主役のフルーツを引き立て、フルーツ本来の味も楽しむことができました。
▲「フルーツタルト」 1カット560円(税別)。季節のフルーツが盛りだくさんでなんとも贅沢!※写真はホールサイズ 5,600円(税別)~(フルーツの仕入れ値によって異なります)

定番メニューでこちらも人気なのが「ミックスベリーのタルト」。フルーツの下にレアチーズクリームを敷き、アクセントにはベリーのジャム、シナモンを使用しています。フルーツの美味しさはもちろんですが、サクッとしたタルト生地との相性が抜群です。

▲女性に大人気の「ミックスベリーのタルト」 1カット580円(税別)※写真はホールサイズ 5,800円(税別)~(フルーツの仕入れ値によって異なります)
▲「シャインマスカットとレアチーズのタルト」 1カット570円(税別)※写真はホールサイズ 5,700円(税別)~(フルーツの仕入れ値によって異なります)

この日、特に目をひいたタルトは、7月~10月末頃までが食べ頃のシャインマスカットを使った「シャインマスカットとレアチーズのタルト」。タルトの上にはシャインマスカットがぎっしり!フルーツの甘さとレアチーズクリームの酸味の絶妙なハーモニーが口の中に広がります。

地元産のフルーツは、5月のさくらんぼに始まり、季節ごとに、桃、すもも、洋梨、ぶどう、イチジク、甲州百目柿などが使用されています。近頃は洋梨やブルーベリーなども県内で栽培する人が増え、タルトにも使えるようになってきているんだとか。

フルーツのことをもっと知ってほしい

タルトへのこだわりをオーナーシェフの入倉義香(いりくらよしか)さんに聞いてみました。

「一般的に知られているフルーツでも、品種違いがいろいろあります。例えば、地元のさくらんぼでも、佐藤錦、高砂、紅秀峰(べにしゅうほう)など品種が複数あって、収穫時期も味も違うんですよ」

果肉がしっかりしているものは焼き物に合う、酸味が強いものはパイがおすすめなど、フルーツの食べ方もお客さんに伝えられたら、と話す入倉さん。

「わたしたちはフルーツ専門のソムリエになりたいんです」という一言が印象的でした。

▲オーナーシェフの入倉義香さん。地元、南アルプス市商工会から「完熟フルーツマスター」に認定されているそう


入倉さんはフレンチ出身のシェフで、ビストロの研修でフランスに赴いた経歴もお持ちです。東京から地元山梨に帰ってきて2004年にハンバーグのお店を開き、そこでタルトとキッシュの販売もはじめました。
▲料理人として歩んだ約30年間の経験を活かして、「こんなお店があったら行ってみたい」と思えるお店をつくっているという

すると、タルトとキッシュが大好評を得て、だんだんと看板メニューのようになっていったこともあり、入倉さんはこの2つでお店をやっていこうと決意し、2008年に「アニーズカフェ」をオープン。意外にもその当時、山梨のフルーツや野菜を活かしたケーキ店は無く、地元のフルーツやタルト、キッシュ、パイなどのことをもっと知ってほしいという想いが「アニーズカフェ」誕生のきっかけになりました。
▲タルトは生地からデコレーションまで、全て店内で手作り

「土台の生地にもこだわりがあります。『アニーズカフェ』のタルト生地には、幾重にもバターを織り込んだパイ生地を使用し、食べた時にサクサク感が残るようにしています」と入倉さん。タルト生地は素材のフルーツを引き立たせる存在として、とても大事な役割があると話します。

たしかに「アニーズカフェ」のフルーツタルトは、新鮮なフルーツの味わいがそのままダイレクトに伝わってきます。シンプルだからこそ、フルーツと生地やクリームとの組み合わせがとても大事。今まで、試作を含め作ってきたタルトの数は数えきれないほどあるそう。世の中のトレンドやお客さんの求めるものも意識しつつ、「アニーズカフェ」らしい新鮮さや食感にこだわった美味しいタルトを日々提供し続けています。

▲いちじくのタルト 1カット580円(税別)、ダージリンティー(ポット)500円(税別)。 テイクアウトもできるが、店内でゆったりとした時間を過ごすのもおすすめ

▲店内はカントリー調の古民家を意識している

「甲府からおいでになるお客様が多かったので」と、2011年には甲府市内にタルト専門店「タルトアニーズ」をオープン。「アニーズカフェ」と同じタルトを製造・販売しています。
▲甲府市内にあるタルト専門店「タルトアニーズ」

また、2016年1月には今の「アニーズカフェ」の隣に新店舗を開店予定です。今までよりも販売エリアとキッチンを少し大きくすることで、より多くの人にフルーツタルトを味わってもらえるように製造を強化していくとのこと。

そして、今の「アニーズカフェ」の店舗はホームメイドパイの専門店として、アップルパイやキッシュなど15種類以上のパイを提供するお店になるそうなので、こちらも楽しみです。

フルーツは自然の恵み。山梨の自然あふれる情景を楽しみながら、美味しいフルーツタルトを食べに「アニーズカフェ」に出掛けてみませんか?

土屋誠

土屋誠

山梨の人や暮らしを伝えるフリーマガジン『BEEK』編集長、アートディレクター。山梨を拠点に、編集やデザインで地域やモノゴトを伝える仕事をしています。本屋さんが好きなので、休みができたらもっぱら本屋に出没。2児の父としても奮闘中。(編集/株式会社くらしさ)

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP