日本のクリスマス発祥の地、山口市の12月は毎日がクリスマス!

2016.11.28

日本のクリスマス発祥の地が山口市だということをご存じですか?毎年12月になると、山口市は「クリスマス市」へと名を変え、約50ものイベントやワークショップが繰り広げられます。イブと当日だけでは物足りない!というみなさん、12月は“毎日がクリスマス”の山口へぜひおいでませ!

460年前の歴史的事実、日本で初めてのクリスマスミサ

山口市が日本のクリスマス発祥の地といわれる由縁、それは日本で最初の常設教会が置かれ、この教会のミサにおいて日本国内で初めてクリスマスが祝われたといわれているためです。

天文20(1551)年、山口を訪れたフランシスコ・サビエル(山口ではザビエルと濁らないのが正式)は、守護大名・大内義隆にキリスト教の布教を許され、その拠点として大道(だいどう)寺(廃寺/名称についても諸説あり)が与えられました。この大道寺こそが、日本で最初の常設教会といわれています。

宣教師たちの書簡集「耶蘇(やそ)会士日本通信」や宣教師ルイス・フロイスが著した「日本史」には、天文21(1552)年12月、大道寺にてキリストの誕生日を祝う降誕祭が初めて行われたという記述があります。

また、平成18(2006)年には、サビエルの故郷スペイン・ナバラ州政府より「クリスマスの日本発祥地」として山口市へ公認書も贈られました。
▲ナバラ州政府より贈られた公認書

ゾクゾクするほど感動的なオープニングセレモニー

毎年12月1日に行われる「クリスマス市セレモニー 音楽の祭典」を皮切りに、山口市は1ヵ月限定で「クリスマス市」に変わります。厳かな雰囲気の中で催されるこの祭典は、自由に観覧(無料)できることもあり、会場となる山口サビエル記念聖堂には、「クリスマス市」の幕開けを一緒に祝おうと市内外から多くの人が訪れます。
▲厳粛な雰囲気の中で進行するセレモニー

セレモニーでは300人を超える人たちが集結し、1552年の降誕祭でも歌われたクリスマスを祝う聖歌などが披露されます。音楽を中心に繰り広げられるこの式典は、ゴスペルシンガー亀渕友香さんとともに合唱する楽曲「きずな」で盛り上がりは最高潮に達します。
▲「きずな」が歌えれば、聖歌隊への飛び入り参加も可能

「ゾクゾクするほど感動的なセレモニーです。イベントの華やかな面も楽しんでもらいたいですが、クリスマス発祥の地として、クリスマス本来の『厳粛さ』やキリスト教を寛容に受け入れた大内文化の素晴らしさも体感してもらいたいです」と「日本のクリスマスは山口から実行委員会」の広報担当・杉本理恵子さんは話します。

「サビエルは、山口の地にキリスト教だけでなく、音楽や芸術などさまざまな西洋文化をもたらしました。室町時代に繁栄を見せた大内文化と西洋文化との融合が現代の山口にも息づいており、『12月、山口市はクリスマス市になる』は、平成に開花した大内文化の一つとわたしたちは考えています」
※クリスマス市テーマソング「きずな」の動画はコチラ

旧山口サビエル記念聖堂に対する市民の愛着

「クリスマス市セレモニー」の会場から500mほど離れた一の坂川交通交流広場には、LED約4万個を用いて、「旧サビエル記念聖堂」をイメージしたシンボルモニュメントが設置されます。
▲旧サビエル記念聖堂をイメージしたシンボルモニュメント(2015年)

なぜ、シンボルは現聖堂ではなく旧聖堂なのか――。

旧聖堂は、昭和27(1952)年、フランシスコ・サビエル来日400年を記念して、市街地中央にあり全体が公園となっている「亀山」の中腹に建てられました。

彼の生誕地であるスペイン・ナバラ州に現存するハビエル城をモデルとする秀麗な姿は、市民に大変親しまれてきました。地元小学校や幼稚園の遠足の定番スポットとして、また多くのカップルが結婚式を挙げた記念の場所としてなど、市民の誰もがいろんな形で聖堂との思い出を持っています。

しかし、残念ながら、平成3(1991)年に火災により焼失。近代的なデザインへと姿を変えた現聖堂が同じ場所に再建されましたが、焼失から20年以上が過ぎた今でも市民には旧聖堂に対する深い愛着が残っています。

もちろん、再建された現聖堂も旧聖堂と変わらず市民に愛されており、憩いの場として、また観光地として、訪れた人とともに新たな思い出を紡ぎ始めています。
12月3日にはシンボルモニュメントへの点灯式が開かれ、来場者にはクリスマス菓子が無料で振る舞われます。

また、シンボルモニュメントの隣には、高さ約8mの「ちょうちんツリー」も出現。約600年続く「山口七夕ちょうちんまつり」(毎年8月に開催)に使用されるちょうちんを用いたもので、サビエルと山口の絆が演出されます。
▲「ちょうちんツリー」はシンボルモニュメント隣に設置される
(写真は「山口七夕ちょうちんまつり」時の様子)

さらに、広場の横を流れる一の坂川は山口県随一の桜の名所とあって、ピンク色のLEDによって再現される冬の夜桜も必見です。
▲桜の名所・一の坂川のイルミネーション(2015年)

シンボルモニュメントをはじめとするイルミネーションの点灯は市内12カ所で楽しめます。
▲湯田温泉ではクリスマスイルミネーションの中で足湯も楽しめる
▲山口市阿東の地域交流センター地福分館には25メートルの巨大ツリーが登場(2016年の点灯期間は12月23日~2017年1月9日)

なお、イルミネーションとは別に「クリスマス市を象徴するライトアップ」として「大内の灯」が、サビエルたちが触れたであろう大内文化を代表する「常栄寺雪舟庭」と「瑠璃光寺五重塔」で実施されます。
▲幽玄なライトアップが鑑賞できる「常栄寺雪舟庭」(拝観料300円)
▲瑠璃光寺五重塔は通年でもライトアップされている(拝観無料)

市街地各所で「クリスマスマーケット」など関連イベント。本物サンタも登場!

湯田温泉の観光回遊拠点施設「狐の足あと」では、12月3日(土)から31日(土)まで、クリスマスグッズの販売に加えてサンタクロースの故郷フィンランド・ロヴァニエミの工芸品なども展示されます。施設内のカフェでは北欧グルメも味わえ、3日、10日(土)、11日(日)にはフィンランド政府公認のサンタクロースもやってきます。
▲フィンランド政府公認のサンタクロース(2014年)

さらに、10日、11日には隣接する中原中也記念館前庭で「クリスマスマーケット」も開かれ、クリスマスにちなんだグッズや飲食物が販売されます。
また、サビエル記念聖堂近くにある新町商店街でも、18日(日)に「やまぐちクリスマスストリート」が楽しめます。グッズやグルメの屋台が通りに並び、ミニコンサートやツリー飾りのワークショップも繰り広げられます。

クリスマス市宣言とともに解禁される限定カクテル

イベントやイルミネーションを楽しんだ後のオトナの時間には、「クリスマス市限定カクテル」はいかがでしょうか?

12月1日より、市内にある湯田温泉を中心とする飲食店で、クリスマス市の「絆」マーク色(下記バッジ参照)のオリジナルカクテル「YAMAGUCHI MIMOZA~X(きずな)~」の提供が解禁されます。

フランシスコ・サビエルの故郷スペイン・ナバラ州の伝統的リキュール「パチャラン」という赤いお酒と、山口県産の「スパークリング日本酒」「みかんジュース」によって今年新たに創作されました。
▲山口・ナバラの「絆」を表現したカクテル。ちなみに「パチャラン」は現地ではポピュラーなお酒

※提供店の詳細はコチラ

こうして、街を歩けば様々なクリスマスのイベントに出会える12月の山口市。オリジナルヘッドマークが装着されるJR山口線での「SLクリスマス号」の運行(12月24日、25日)や、サンタに出会える路線バス「クリスマスバス」の運行(12月1日~31日※サンタ乗車は土日、祝日のみ)など、オススメは枚挙に暇がありません。
▲蒸気機関車C56形160号機とレトロ客車編成で運行される「SLクリスマス号」(2014年)。運が良ければ白銀の世界を走るSLに乗車できるかも!?
期間中の観光、買い物、飲食には、山口市内各所で販売されている「日クリバッジ」(税込1,000円)の装着もお忘れなく。協賛店舗や施設ごとに、バッチを見せるだけで様々なサービスや割引を受けることができます。
▲2016年版「日クリバッジ」のデザインイメージ。山口市内の店舗で特典がもりだくさん!

歴史に思いを馳せながら人と人とのつながりをかみしめる―。恋人、家族、仲間、新たに絆を結びたい人やさらに絆を深めたい人と一緒に、ぜひ「クリスマス市」に足を運びませんか。

※本文中のイベント日時はいずれも2016年のものです
JAL国際線で公開中のPR動画「クリスマス市への招待」はコチラ

[写真提供]
日本のクリスマスは山口から実行委員会/クリスマス市セレモニー、旧聖堂シンボルモニュメント、ちょうちんツリー、各地のイルミネーション、SLクリスマス号
(一財)山口観光コンベンション協会/常栄寺雪舟庭
山口県立大学グローバル人材育成推進プロジェクトチーム/サンタクロース
山口バーテンダークラブ/YAMAGUCHI MIMOZA
兼行太一朗

兼行太一朗

記者兼営業として、地元山口の地域情報紙に14年間勤務。退職後はNPO法人大路小路ひと・まちづくりネットワークに籍を置き、守護大名大内氏や幕末における歴史資源の取材に携わる。同時にフリーライターとして活動しながら、たまに農業も。自称ネコ写真家。(編集/株式会社くらしさ)

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