青森でアップルタルト作り体験/クリエイター女子が行く!Vol.13

2016.02.09 更新

こんにちは。フリーでイラストレーターをしています五島です。「ものづくりに興味はあるけどどこで体験できるのか分からない、なかなか行動に移せない……」この企画は、そんな悩めるあなたのために、クリエイター女子を代表してわたくしが全国各地で「ものづくり」を体験しまくります。そして、ものづくり体験の思い出を描き下ろしのイラスト付きでお送りします!前回は秋田県大館市で曲げわっぱのお弁当箱作りを体験しました。さてさて今回は……?

▲山だ、山だ~!

きたぞーー!大自然ーーーー!!!!

初っ端からすみません、ついつい広大な自然にテンション上がっちゃいました。
改めてきちんと説明いたします。

はい、今回は青森県の弘前市にやってきましたよ!
冬のこの時期はとっても寒いですが、澄んだ空気と広大な山々が一面に広がっていて気持ちがいいです。
春夏秋冬、1年を通して美しい景色を楽しむことができるんですって。

やさしくコンコンたたいてね

さて、青森といったらリンゴですよね。
リンゴといったら、甘い。
甘いといったら、ケーキ。

ということで、本日体験するのはアップルタルト作りです!
……少々強引でしたかね。
とにかく、私はリンゴもケーキも大好きなのでわくわくが止まりません。
▲じゃ~ん!

リンゴ畑の中に突如あらわれたこちらは、「ゆめりんごPATISSERIE
(パティスリー)」さん。
採れたてリンゴの販売はもちろんのこと、手作りケーキやオリジナルのお土産も豊富に取り揃えられています。

なにより可愛らしい外観にときめく~!
森の中に迷い込んだ、絵本の主人公みたいな気分です。

早くリンゴが食べたいよ~っ。
▲まずは先生にご挨拶

本日お世話になる奈良先生、よろしくお願いします。

先生「こんにちは。よろしくお願いいたします。今日はアップルタルトをおひとつ作っていただきますよ。早速ですが、外でタルトに使うリンゴを選びましょう!」

おおっ!リンゴから自分で選べるんだ。
と言っても、リンゴってそんなに味の差があるものなのかなあ?
▲外には美味しそうなリンゴがゴロゴロ

先生「リンゴとひとくくりに言っても、実は種類によって全然味が違うんですよ。季節にもよりますが、今日はふじ・金星・王林の3種類を用意しています。リンゴを軽く叩いてみて、コンコンと高い音が出たら甘いリンゴのしるしです」

私、ふじしか種類知らなかった……。
黄色いリンゴも緑がかったリンゴも、それぞれまんまるで美しい。
コンコン叩いてみるものの、微妙な違いを聞き分けるのは至難の業です。

迷ったけれど、少し酸味があってケーキに合うらしい、金星をチョイスしました。
▲向かって右が金星、左がふじ
▲手もリンゴもしっかり洗います

いきなり難関やってきた

先生「では、ケーキ作りをはじめましょうか。まずは空焼きしたタルト台に、クレームダマンド(アーモンドクリーム)を絞ってください。これがちょっと固いので、袋の上を握って思い切り絞りましょう」

クリームを絞るのって楽しいですよね。
小さい頃よく、ケーキ屋さんごっこ!とか言って絞り袋に石けんの泡をつめて怒られていました。
懐かしいなあ。ふふふ。
▲!?

ってなんじゃコレかた~~~い!!!!
め、めちゃくちゃかたい。なんか笑っちゃうレベル。

のんびりとした気持ちで挑むと、結構本気でびっくりします。
先生は細い腕で軽々絞っていたのにー!
こんなに序盤から難関がやってくるとは思いもしませんでした。

先生「あはは、そうなんですよね。この作業が一番大変かもしれません。ゆっくりでいいので、力を入れてがんばってください」

ぐおおお、がんばります。
▲なんとか絞り切りました

どうしよう、ケーキ作りで息切れするなんて予想外だ。
でも、甘いクリームの香りはなんとも食欲をそそります。
ああ良い香り!

お次はリンゴのヘタと芯を取って、5ミリ程の厚さに切ります。
▲リンゴの芯は専用の道具でクルっと
▲5ミリね、5ミリ

やばい、結構厚みに差が出ちゃった。
普段リンゴを切ってないことがバレちゃう。
風邪をひいた恋人のためにリンゴを切ったことがないってバレちゃう。

そんなことより、採れたてのリンゴは蜜がたっぷりで本当に美味しそうだなあ。
東京で見るリンゴより水分が多いような気がします。

先生「全部切り終えたら、タルトにリンゴを乗せていってください。らせん状に並べるとおさまりが良いと思いますよ。乗り切らなかったリンゴは、ぜひ生のまま食べてみてくださいね」
▲こんな感じかな……
▲きゃー! わたし天才!

リンゴを並べるのだけはね、綺麗にできたと思いますよ。
お菓子作りってやっぱり見栄えが重要じゃないですか!そうそう、リンゴの厚さなんて並べちゃえば分かんないもの。

と言いつつ、先生の包丁さばきが非常にかっこよかったので、今後練習していきたい所存です……。

まちどおしくて、まてなくて

落ち着いたところで、先程のあまったリンゴをいただきました。
正真正銘青森県産林檎(必殺技っぽい)です。
▲ぱくり

んん~!果汁がすごい。果汁100%感すごい。
ほんのひと口で蜜の甘さがジュワ~っと広がります。
あとからくる酸味が爽やかで、これなら1個ぺろっと食べられちゃう。

これが、タルトになったらどんな味に変わるんでしょうか。どきどき。

先生「やはり青森県産のリンゴはおいしいですよね。タルトはこのあと、180度のオーブンで40~50分かけてじっくり焼き上げます。お待ちいただく間に、持ち帰り用のケーキ箱をご自由にデコレーションしてください」

おおっと、真っ白な箱にデコレーションですって!
こんなに楽しいことはないですね。なに描こうかなあ。
▲デコっちゃうぞお~

この、ケーキの焼き上がりを待つ時間。
お菓子作りが大得意だったおばあちゃんのことが、頭に浮かびました。

おばあちゃんの家には大きなオーブンがあって、そのオーブンから出てくるお菓子はどんな高級ケーキもかなわないくらい、美味しかった。
焼き上がるのが待ち遠しくて、たったの数十分がすごく長く感じて、何度もオーブンをのぞいたものです。

ものづくりもお菓子作りも、できあがるまでのトキメキは、作った人にしか分からないんですよね。
忙しい毎日の中で、手軽で簡単はもちろん便利。
ですが、「作る」過程を知って経験してみると、その日からガラッと価値観が変わるかもしれません。
▲ベリーキュートな箱、できたあ!

手作りケーキ箱ができあがったころ、厨房のほうからなんだか良~いにおいが……。

先生「お待たせしました、綺麗に焼けましたよ。あとは仕上げの作業ですね。型からタルトを外してナパージュ(つや出し)を全体に塗ったら、ピスタチオを盛りつけてください。熱いので、気をつけて!」

ぎゃーーっ。香ばしくって、すでにヨダレだらだらです。
焼きたてタルトの写真は、できあがりまでおあずけ。
▲ルンルン気分でピスタチオを切ります
▲はやくたべたいよーっ
▲ナパージュはたっぷりまんべんなく
▲ぬりぬり……
▲最後にピスタチオと粉糖をかけて、できあがり

青森産リンゴを使ったアップルタルトの完成でーす!!

それではご覧あれ。
▲ぱんぱかぱーん

こりゃもう売り物といっても過言ではないですね。
上手くできすぎた。本当に作ったの?ってなるやつですよね。
それが本当に手作りなんですよ。
火が通ったリンゴはすっかりとろけて、つやつや輝いています。

先生「お疲れさまでした。とっても美味しそうにできましたね。ゆめりんごPATISSERIEでは、季節によって違ったケーキやタルト作りを楽しむことができるので、またぜひ遊びにいらしてください」

奈良先生、不器用な私を最後まで優しく見守ってくださって、ありがとうございました!
▲タルトとリンゴと先生と

りんご界のヒーローあらわる

さあ、冷める前にできたてのアップルタルト、いただきましょう。

いただきまー…………ん?
▲??
▲??「ばあ~!」

……えっ?
突然なんなのこの人。いやそもそも人なのか?
なになにこわい。やだこわい。帰る。

先生「あっ。そちらの方は、りんご飴マンと言いまして、弘前市ではとても有名人なんですよ。今日は東京から五島さんがいらっしゃると聞いて、駆けつけてくれたんです」

りんご飴マン?全然納得できませんけど、先生が言うのならきちんとした人(飴)なんでしょう。

りんご飴マン「そうだ~!リンゴあるところにりんご飴マンあり!弘前自慢のリンゴを使ったアップルタルトの味はいかがかな?」

あっ変なのに絡まれたせいでタルトの実食を忘れてた!
▲気を取り直して、いただきまーす!

もぐもぐもぐ。

……うん、どうしようもなく美味しいわ。
自分で作ったから、っていうのももちろんあるんだけれど、リンゴそのものが抜群にタルトと合っている。
リンゴの甘みがタルト生地まで染みて、どこを食べても美味でございます。
う~こんなに幸せでいいのかな、わたし。

あっという間にたいらげて、なんだか元気もやる気も満ちてきた!

美味しい、美しい、楽しいづくしの素晴らしい1日になりました。
また違う季節に遊びに来よう。
▲結局このひとなんだったんだろう

(記事中ではふざけて見えるりんご飴マンですが、とても感じの良くかっこいい方でした。またお会いできますように!)

きょうのいちまい



五島夕夏

五島夕夏

桑沢デザイン研究所卒業。学生時代ロシアの絵本に大きく影響を受け、絵本画家を志す。現在はサロンのレセプションをしながら、イラストレーターとして活動中。

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