クリスマスシーズンは横浜山手へ!心がほっこり温まるロマンチックな真冬の洋館めぐり旅

2016.12.06

毎年クリスマスシーズンを迎えると、きらきら瞬くイルミネーションでライトアップされる横浜山手。一年で最もロマンチックな光景に心ときめく山手の西洋館&ガーデンをめぐるプチトリップへ出発!

横浜山手エリア・冬の風物詩「世界のクリスマス」2016年も12月1日より開幕

緑豊かで閑静なロケーションに、時を優雅に重ねた洋館が多く点在する横浜山手。漂う異国情緒がノスタルジックなこの町に、今年も光きらめくクリスマスシーズンがやってきました。横浜山手西洋館では、11月下旬からすでにイルミネーションの点灯が始まっていますが、12月1日~25日には恒例の「世界のクリスマス」が8つの西洋館を舞台に開催され、ぐっとロマンチック度もUP。空気が澄み切る寒さの中で、心がほっこり温まるような、横浜山手のプチトリップへ。そのオススメルート&見所を、主催の公益財団法人横浜市緑の協会の古屋さんにご案内いただきました。

アメリカ山公園から港の見える丘公園を抜けて、まずは「山手111番館」へ

▲目の前に広がる広々とした海の眺めを、港の見える丘公園から一望!この壮大な眺めはいつ見ても爽快!
真冬の山手散策&西洋館めぐり。イルミネーションが点灯する日没前に、みなとみらい線の元町・中華街駅へやってきました。改札前のエレベーターに乗って最上階で降りると、そこは高台に位置する「アメリカ山公園」。さらに広がる大空のもとゆるやかな坂をのぼっていけば、右手に「横浜外国人墓地」、左手に「港の見える丘公園」が広がります。爽快な横浜の海の眺めに深呼吸してから、港の見える丘公園内にある「山手111番館」へ。本日は案内人の古屋さんが待つこの館を訪れ、その後8つのうち7つの洋館をめぐる予定です。

JR石川町駅から山手エリアをめぐるルートもありですが、本日の洋館めぐりのスタート地点はここから。大正15(1926)年築というスパニッシュスタイルのレトロな洋館から出発です。
▲「山手111番館」併設の「カフェ・ザ・ローズ」で、庭園を眺めながら優雅にローズティー(600円・税込)を
靴を脱ぎ、スリッパに履き変えて「山手111番館」へ入館すると、瞬時に古き良き時代へタイムスリップ。飴色に磨き込まれたウッディな邸内は、はじめて訪れた人でもどこか懐かしさを感じる雰囲気です。
ここで迎えてくれたのは、今年で17回目という毎年恒例・横浜山手西洋館のクリスマスイベント主催・横浜市緑の協会の古屋さん。

「今も外国人居留地の面影が残る横浜山手地区では、12月31日までの期間中、毎日、日没16:30から23:00までイルミネーションを点灯しています。昼間とはまた違った、ロマンチックな光で包まれた夜の西洋館の佇まいをご覧いただけます」

「さらに、12月1日~25日までは毎年恒例の『世界のクリスマス』も同時開催。2016年は『とっておきのプレゼントをあなたに~Joyful Christmas from Yokohama Yamate~』をテーマに、ここ『山手111番館』を含む8つの洋館がクリスマス一色に彩られます」

各洋館それぞれに毎年異なる国をテーマに取り上げ、世界8カ国のクリスマス文化や装飾をめぐりながら体験できる「世界のクリスマス」。入館料無料で各国それぞれのクリスマス気分を満喫できるとあって、地域の人達はもちろんファミリーや、カップルのおでかけイベントとしても人気なのだそう。
▲日没後の「山手111番館」の姿。きらきら輝く光が館内へ導いてくれます
「山手111番館」の2016年のクリスマス展示のテーマは“スウェーデン”。森の緑に映える赤い家とオーロラをイメージしたスウェーデンのクリスマスを表現します。
さらに、お菓子の家や卓上クリスマスツリーを作ったり、自宅の食器でできるクリスマスコーディネートを楽しめる方法を学べるセミナーも開催します。

「ライトアップされる8つの西洋館をすべて見学するには、たっぷり2~3時間ほどかかります。時間に余裕をもって日没前からスタートするのがオススメですよ。洋館めぐりのマップも各館に置いてありますのでご利用ください」と古屋さん。

12月1日~25日までの開催期間中は、全館無休。土曜日と祝日は、通常17:00の開館時間が全館18:00まで延長されるので、イルミネーションと合わせて見学するには絶好のタイミングなのだそうです。

さて、日没を迎え、イルミネーションがきらきらと瞬き出した山手エリア。心温まるような光に美しく照らされた残り6つの西洋館を、古屋さんのオススメルートで一緒にめぐります。

第2の館は、「横浜市イギリス館」。ロンドンのベイカー・ストリートをイメージした華やかなクリスマス!

▲旧英国総領事公邸として建てられたコロニアル様式の建物もライトアップ(写真は2014年のもの)
港が見える丘公園の一角にたたずむ「横浜市イギリス館」は、昭和12(1937)年に旧英国総領事公邸として建てられた白亜の館です。イギリス館というだけに、テーマは例年“イギリス”。様々な英国各地方をフィーチャーした、クリスマス展示&装飾で人気なのだとか。今年はベイカー・ストリートの邸宅をイメージした、華やかで伝統的なクリスマスを表現します。
▲アンティークな趣たっぷりの内装&インテリアも魅力(写真は2014年のもの)

山手本通りを歩いて数分。並木道沿いにたたずむ第3の館「山手234館」

▲昭和50年ごろまでアパートメントとして使用されていたおしゃれな建物(写真は2014年のもの)
「山手本通り沿いに建つここ『山手234館』は、かつて外国人向けの共同住宅だったんですよ」と古屋さん。
2階のバルコニー部分にもきらめくイルミネーションが瞬き、訪れた人を夢心地へと誘います。
クリスマス展示のテーマは、“アルメニア共和国”です。アルメニアは紀元301年に世界で初めてキリスト教を国教とした国。ちなみに、アルメニアのクリスマスは1月6日で、これはユリウス暦でクリスマスをお祝いするからだそうです。

元町公園にたたずむ第4の館は、モダンな木造建築「エリスマン邸」

▲緑に囲まれたロケーションと、シンプルモダンなデザインが魅力
「山手の洋館めぐりは、貴重な日本の西洋館建築史をたどることにもなります」と語る古屋さん。
ここ「エリスマン邸」は、日本における現代建築の父、チェコ出身のアントニン・レーモンドの傑作。邸内は彼の師匠である世界的建築家F.L.ライトの影響も感じられます。
今年は“フィンランド”の田舎に帰省して、祖父母と共に過ごすようなアットホームなクリスマスを演出しています。
さらに、12月15日(木)10:30~12:00には人形劇とクリスマスにちなんだ本の読み聞かせなど親子で楽しめるイベントを開催します。(親子2人1組税込・500円/定員:30組)
▲生の卵黄がのった「生プリン」は見た目のインパクトも大。スプーンで卵黄をくずし、白いムースとキャラメルソースにまぜていただきます
邸内の一角に併設されたカフェ「しょうゆ・きゃふぇ」で一休み。お目当ては、噂に聞いていた名物の「生プリン」(600円・税別)。プリンにのせる卵を、シェフ選りすぐりのラインナップから、好みでセレクトできるのも楽しいスイーツです。こだわりのお醤油を使って焼き上げた、テイクアウト用の「醤油パン」(450円・税別)は、午前中で売り切れるほど人気だとか。

スペインの貴族の館のような第5の館「ベーリック・ホール」。さらに今年は「山手68番館」が第6の館に

▲庭の植物も光をまとって。アーチ型の窓も開放的なスペイン様式の館(写真は2014年のもの)
「山手111番館」と同じアメリカ人建築家J.H.モーガンが手掛けた、山手の洋館中、最大規模の館「ベーリック・ホール」。600坪の敷地に建つ建物内部にはホールを思わせるリビングや白黒の市松模様のタイル、階段のアイアンワークなど美しい装飾がここかしこにあり、目を楽しませてくれます。
2016年のクリスマスは、横浜市緑の協会とベトナム・カイベー市の西洋館所有者が歴史的建造物の活用についての交流を行っていることから、“ベトナム”のお祭のように明るい、常夏のクリスマスを表現します。
第6の館は今年新たに加わった「山手68番館」。「ベーリック・ホール」と「外交官の家」の中ほどに位置する、山手公園にあります。
こちらは1934(昭和9)年に外国人向けに建てられた貸家で、1986(昭和61)年に山手公園に移築され、現在は山手公園管理センターとして利用されています。

この洋館が、今年は記憶も新しい“ブラジル”の熱気をそのままに、情熱的な南半球のクリスマスを演出するそう。
取材では訪れることはできませんでしたが、是非足をのばしてみてくださいね。

残り2つの洋館まではバスで移動すると時間短縮に

▲高い尖塔とステンドグラスが美しい「カトリック山手教会」
「残り2館があるイタリア山庭園までは、ちょっと距離があります。歩くと20~25分ほどかかりますので、時間を節約するならバスに乗りませんか。5分ほどで着きますよ」そんな古屋さんのオススメで、「山手234番館」前にあるバス停・元町公園前から乗車し、目的地近くの停留所・イタリア山庭園前へ向かうことに。
その途中、山手町停留所前には「カトリック山手教会」が。バスの窓から望むステンドグラスの美しさも神聖な趣です。

第7の館は、明治生まれの重要文化財「外交官の家」

▲アメリカン・ヴィクトリア様式の木造2階建。気品あるたたずまいの明治の建築遺産です
「『外交官の家』は、明治43(1910)年に東京・渋谷に建てられた洋館を移築したものです。みなとみらいを望む喫茶室も併設されていますので、散策中の休憩にもおすすめですよ」。

文字どおりここは「外交官の家」らしく、徹底した洋風化が図られた明治の建築遺産。アール・ヌーヴォー風の意匠や再現された家具、調度類で、当時の外交官の生活を体感できるようになっています。
「今年のクリスマス装飾のテーマは“日本”。“刺繍を施した飾りであふれる、私の部屋のクリスマス“をイメージし、水鳥刺繍教室主宰の水鳥照子さんが装飾を担当されています」

第8の館は、往時の横浜家具が優美に彩る「ブラフ18番館」

▲屋根のフランス瓦やペパーミントグリーンの鎧戸が優美な印象(写真は2014年のもの)
関東大震災後に建てられた外国人住宅で、戦後はカトリック山手教会の司祭館として平成3年まで使用されていた「ブラフ18番館」。「復元展示されている、かつて元町で製作されていた横浜家具にもご注目ください。2015年のテーマは、国交樹立150 周年を記念して”イタリア”のクラシックなクリスマスです。また、12月10日(土)、12月4・18・25日(日)には無料のクリスマスコンサートも開催されます」

12月23日(金・祝)開催の“キャンドルガーデン”は必見!

▲メインイベントとも言うべきイタリア山庭園での“キャンドルガーデン"(写真は2014年のもの)
「これで8館すべてを一巡しましたが、12月23日(金・祝)の夜だけの限定で、とびきり素敵なスペシャルイベントがあるんですよ」とほほえむ古屋さん。

それは、「外交官の家」と「ブラフ18番館」があるイタリア山庭園に、約2,000本ものキャンドルが灯される“キャンドルガーデン”のこと。「無数の揺らめく炎がきらきらと瞬き合う光景は、夢のように幻想的ですよ」と古屋さん。

このほかにも、コンサート、フラワーレッスン、リース作りなど、多彩な催しやワークショップが各西洋館で行われるこのシーズン。各館主催のイベントに参加するのも楽しそうです。
大切な人や家族、友人同士で西洋館をめぐる山手のクリスマス。寒さの中でハートの温もりをいっそう感じる冬の夜は、美しい光景とともに忘れられない思い出として輝き続けることでしょう。
ゴトウヤスコ

ゴトウヤスコ

ホテル、レストラン、神社、婚礼、旅、食、暦&歳時記、ものづくりなどの広告コピー、雑誌記事、インタビュー記事などを多数執筆し、言葉で人と人をつなぎ、心に響くものごとを伝える。旅は、基本一人旅好き。温泉、パワースポット、絶景、おいしいものがあるところなら、好奇心がおもむくままどこへでも。得意技は、手土産&グルメハンティング。最近は伝統.芸能、日本刀、蓄音機など和文化への興味を深堀中。読書会なども開催。(制作会社CLINK:クリンク)

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