これぞ銚子ブランド!築地の目利きも唸る金目鯛、“銚子つりきんめ”を味わい尽くす旅

2016.01.02

銚子の金目鯛は一味違う。“銚金(ちょうきん)”と呼ばれ、築地でも一目置かれるブランド“銚子つりきんめ”。底網は使わずすべて手釣り。親潮と黒潮、そして利根川水流が流れこむ豊かな海で獲れた金目鯛は、脂がのり身はもっちりとして一度食べたら忘れられない味だと聞きます。獲れたての“銚子つりきんめ”をいただくべく、いざ銚子へ!

銚子港

“つりきんめの炙り”を食べずして、“銚金”は語れない!

金目鯛を食べるならここははずせない!そんな評判を聞きつけ、地元の漁師たちも通う「鮨 治ろうや」へ。東京はもとより遠方のリピーターも絶えないのだそう。
のれんをくぐると本日水揚げされたばかりの金目鯛がお出迎え。「赤い!大きい!」圧倒されつつも、10貫のおまかせ握りを注文。大将がおろした金目鯛をタレにつけ、お皿に盛る直前にバーナーで炙ります。瞬間、醤油の香りがふわっと店内に広がりました。
銚子つりきんめ
▲500gを超えなければ“銚子つりきんめ”とは称されない。スーパーで見る金目鯛よりかなり大きい
まな板の鯛
▲漁港でその日に振る舞う金目鯛を仕入れ、開店前に下ごしらえ
秘伝のたれ
▲銚子名産ヒゲタ醤油を使った秘伝の醤油ダレに、さばいた金目鯛を数分間漬ける
大将
▲生粋の銚子っこの大将は、東京の割烹で働いたのち、元漁師の先代から店と味を受け継いだ
▲漬けておいた金目鯛を取り出し、バーナーで炙る

“つりきんめの炙り”は4度美味しい!

お皿に綺麗に並べられたお寿司の彩りの美しさに目を奪われつつ、まだ温かい“つりきんめの炙り”をぱくり。かぐわしい醤油の香り、続いてふわっとした食感、そして濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。これはすごい!と、さらに二つ目をほおばると、先ほどのものより、少しだけしっかりとした食感。
きけば、腹と背では脂のノリが異なるため、必ず2貫セットにして、両方の味を楽しんでもらうのだとか。なんて贅沢なはからい!さらに、生のつりきんめ握りもいただくと、こちらもまた肉厚な身がしこしことして、それでいてとても柔らかい。目で、味で、香りで、食感で。ここまで金目鯛の旨みを満喫できる場所はほかにないでしょう。
鮨10貫
▲昼のメニューはおまかせ握り8、10、12貫(2,700円、3,300円、3,800円・各税込)。つりきんめの炙り(2貫)は必ずセットになっている。追加の注文は1貫から可能※写真は10貫コース
金目炙り寿司
▲金目鯛の“赤”が映えるようにと、地元の菅原工芸硝子で珍しい黒いガラス皿を調達
金目炙り寿司
▲遠方から訪れる客が多いというのもうなずける味!満足感絶頂!
漁夫のプリン
▲「漁夫のプリン」こと銚子の伊達巻も「治ろうや」の名物。宅配も受け付けている。(1本4,300円、1/2本2,300円・各税込・送料別)
治ろうや外観

“銚子つりきんめ”を育てているのは、愛とプライドとチームワーク!

しかしなぜ手間のかかる手釣り?漁師さんに聞いてみようと、腹ごなしも兼ねて外川漁港へ。
「手釣りは丁寧な捕獲で魚体を傷をつけず、乱獲を防ぎます。その結果、魚体が大きく育ち、漁場も守られます」と銚子漁協外川支所・漁業者協議会会長の金野さん。美味しい銚子つりきんめを守るため、漁師さんたちが一丸となり、ルールを定め、漁場と金目鯛を守ってきたのだそう。なるほど愛情をたっぷり注がれた分だけ、大きく美味しく育つのですね。
釣り金目漁船団
▲40隻の漁船が深夜12時、沖合の漁場を目指します。魚が25cm以下ならすぐリリース
外川漁港の漁師
▲金目鯛の漁師さんは現在80人程。“銚子つりきんめ”にかける想いは強い!
きんめ号
▲銚子市内を走る「きんめ号」。金野さんも孫を見るような優しい笑顔!

金目鯛と言えば、やっぱり煮付け!銚子漁港近くの料理屋へ

さあ、お腹もこなれたところで、“銚子つりきんめ”を味わい尽くす旅、第二章。やっぱり金目鯛といえば煮付け!ということで、銚子駅から歩いてすぐ、さまざまな金目鯛料理をいただける料理屋「かみち」へ。
毎日水揚げされた地魚を直接仕入れ、新鮮なうちにいただけるという、こちらのお店の人気メニューは「金目鯛づくし」(2,500円・税込)。残念ながらこの日はこのメニューはお休みのため、アラカルトで煮付けとお刺身、握りを注文しました。
金目鯛煮つけ
▲待ってました!地元産のお醤油ダレがつやつやと身にからまって美味しそう!銚子つりきんめ 煮付け(1,800円・税込)
金目鯛煮つけ
▲ほぐしてみると、中の身は真っ白。肉厚な身を濃厚なタレに絡ませながらいただきます
金目鯛お刺身
▲続いて綺麗に盛り付けられたお刺身をいただく(1,400円・税込)
金目鯛お刺身
▲脂がのった“銚子つりきんめ”は、やはりお刺身でいただくのが一番だとか
「銚子は醤油の町。贅沢に醤油を使った煮付けは、真っ黒でしょっぱそうに見えますが、ひと口たべると金目鯛の濃厚な味に驚くはずです。タレは出汁が染み出しているので、ぜひとも白い御飯と一緒に食べるのがオススメ」。かみちの三代目、上地真弘さんが教えてくださいました。
かみち外観

金目鯛を味わい尽くすなら、干物まで

このお味、なんとしても持ち帰りたい!そこで、銚子つりきんめの干物を手作りするお店「石井丸」へ。海鹿島(あしかじま)の高台に位置する石井丸では、漁師の息子さんが朝一番で釣ってきた魚をその日のうちに、お母さんをはじめとする石井丸女性部で干物にします。お刺身でも食べられる魚を干物にするのだから、なんといっても新鮮!金目鯛の脂がそのまま閉じ込められた“銚子つりきんめ”の干物(3,000円・税込)を1枚買って帰ることに。
金目鯛干物
▲水と塩にこだわって丁寧に手作りされた干物。味の秘密は、海鹿島の潮風
干物
▲漁師だったお舅さん仕込みで始めた干物づくり。味が評判を呼び販売にいたりました
▲石井丸の金目鯛の干物は、数あるライバル店のなかで唯一「ちょうしブランド」認定を受けています 
※認定期間:H26.12~H29.11
▲笑顔が素敵なお母さん。お父さんやお嫁さんたちと一緒にお店を盛り立てます
干物は新鮮なので、できるだけ早く食べた方が美味しい!丸ごと焼くならバーベキューで!ということで、翌日バーベキューに。
生でも食べられるくらいなので焼きすぎずに、という「石井丸」のお父さんのアドバイス通り、さっと両面炙る程度でいただきました。700gあるという身はやはり肉厚。ほくほくととろけるようで、塩加減もちょうどいい。あっという間に鉄板は空っぽに。
東京から銚子までは電車で約3時間。訪れればきっと、都心からのアクセス圏内にこれほどの魚が存在するのか!と、驚きと喜びを実感できる旅になると思います。
バーべーキュー
▲新鮮なうちにいただくべく、翌日バーベキューへ!ほくほくの身とパリパリの皮…最高です!
ひものや 石井丸看板

旅のお土産もやっぱり金目鯛!

金目鯛干物ストラップ
▲旅の思い出に金目鯛の干物のストラップをGET!
平間美樹

平間美樹

某広告代理店で情報誌・Webサイト等の広告企画・制作を経て独立。現在、企画制作会社CLINK(クリンク)を運営し、結婚・進学・就職・旅行など幅広い分野で企画・ライティング活動中。テニス・フラ・猫にハマる日々。 テニス観戦でグランドスラムを達成するのが目下の目標。

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