アフリカンミュージックを聴きながらいただく、エチオピアのごちそう/東京で楽しむ世界の料理Vol.5

2016.01.24 更新

フランスで最も権威ある美食ガイドにて、世界一のグルメ都市として評価されている東京。世界各国津々浦々、あらゆるジャンルの料理が集まっています。それも、現地の味わいを完全に再現していたり、もはや本場よりもクオリティが高かったり。海を越えて異郷の地へ出向かずとも、ここ東京は素晴らしい美食との出会いであふれているのです!

今回ご紹介するのは、東京・中目黒にあるエチオピアレストラン「クイーンシーバ」。エチオピア料理の専門店としては、東京で最初にできたお店です。アフリカ各国から集めた食材を使った、本格的な伝統料理を楽しめるということで、いつも常連客で賑わっているとか……百聞は一見にしかず!ということで、さっそくお店に行ってきました!

アンダーグラウンドに広がる、アフリカンワールド

お店の入り口は地下にありますが、アフリカンな彩りの看板をまず見逃すことはないでしょう。大きなキリンがこちらを向いています。
店内に入ると、リズミカルなアフリカンミュージックが迎えてくれます。そして、いたるところに不思議な楽器やインテリアが…。
写真中央の楽器は、マシンコというエチオピアで唯一の弓を使って弾く楽器。写真の左上に見える黒いひょうたんは、なんとスピーカーになっているのです。

店主のソロモンさんによると、「クイーンシーバ」は音楽ファンが集まる隠れ家的なスポットなのだとか。毎週金曜日には、ライブイベントも催されています。
お店の奥にあるのは、所狭しとお酒が並べられたバーカウンター。カウンターの上にはレコードプレーヤー、下にはたくさんのアフリカンミュージックのCDやDVDが並べられていて、音楽ファンが集まる所以がわかります。
エキゾチックなランプシェードがあったので、アップでご紹介しましょう。表情もひとりひとり細かく描かれていて、日本にはない色彩が素敵ですね。

人類発祥の地、エチオピアの伝統料理を堪能!

人類最古の化石が発見されていたり、1年が13ヶ月だったり、エチオピアは不思議な魅力に溢れている国です。食文化もユニークで、香辛料を何種類も使った他にはない複雑な味わいは、一度食べたらとりこになってしまうとか。

まずは、店主のソロモンさんおすすめのメニュー「チキンカパブ」をいただきます!
▲チキンカパブS 540円(税込)

Sサイズなのに、食べごたえのあるビッグサイズ。Lサイズならいったいどれほどの大きさなのでしょうか…!
食べてみると、スパイシーでコクがあり、ほのかに甘やかな味わい。一見焼き鳥のようですが、噛みごたえのあるしっかりとした食感を楽しめます。噛むたびに異なる香りや味を感じられました。

お次は、エチオピアの定番揚げ料理「ブリック」が、かわいいお皿にのって運ばれてきました。
▲ブリック 864円(税込)

三角形の皮に包まれた様相は、まるで餃子のよう。おやつの代わりにいただくこともあるそうです。
ナイフでパリパリの皮を破って、いただきます!
中には、卵、牛ひき肉、キャベツが入っていました。こちらは、とてもまろやかな味。辛さはほとんど感じられず、「チキンカパブ」の後にちょうどいい一皿でした。
「スパイシーなものが多いけど、そうでない味付けの料理も結構ありますよ」と、ソロモンさんが教えてくれました。

さて、お次はいよいよ主役の登場です!
▲インジェラ 540円(税込)、ドロワット 1,296円(税込)

こちらは、エチオピア料理の主食「インジェラ」です!クレープのような、薄いパンのような…とにかく不思議な見た目です。写真奥にある、エチオピアのシチュー「ワット」につけていただきます。
インジェラは、テフというイネ科の穀物の粉を2、3週間自然発酵させて焼いています。だから生地の中に、気泡がたくさんあるのです!
「クイーンシーバ」では、防腐剤は一切使わずにすべて自家製。インジェラは長持ちする料理ではないので、毎日発酵させて作っているそうです。
適度な大きさにちぎったら、ワットをのせて、くるっと巻いていただきます。
インジェラの独特な酸味とワットのスパイシーさが、複雑な味を作り出しています!なんともクセになる味わい。もっとこの味の深みを知りたくて、どんどん手が進みます。

今回いただいたのは、ワットの中でも人気のある、玉ねぎと鶏肉、そしてスパイスをじっくり煮込んだ「ドロワット」。「ベリベレ」という、17種類ものスパイスを合わせて発酵させた調味料が、おいしさの秘訣です。
▲エチオピア・コーヒー 410円(税込)

どれも初めて味わうお料理で驚きの連続でしたが、とてもおいしくいただきました。食後はゆったり、エチオピア・コーヒーをいただきます。

エチオピア・コーヒーの魅力は、なんといってもその芳醇な香り!さらにティナダムというハーブを浮かべて、後味を爽やかに仕上げています。食後の一杯としては、贅沢すぎる逸品です。

「クイーンシーバ」はアフリカン料理初心者さんでも大丈夫。メニューには簡単な説明と、写真が載っています。分からないことがあれば、店主のソロモンさんが優しく教えてくれますよ。スパイスやコーヒーが好きな方、インジェラってなに!?と気になった方は、ぜひお店に行ってみてください!

平岡あみ

平岡あみ

編集プロダクション・エフェクト所属。ニューヨーク生まれ。6歳より雑誌「詩とメルヘン」「MOE」に詩を投稿し掲載される。産經新聞の「朝の歌」2001年度年間賞受賞。著書に『ami』『ともだちは実はひとりだけなんです』など。18歳より舞台芸術の制作者として、現在は編集者・ライターとして活動。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

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