志賀高原で楽しむ「スノーモンキービアライブ」。100種類以上のクラフトビールと音楽に酔いしれる!

2016.02.21

近年、クラフトビールの人気が高まり、音楽フェスと融合させたさまざまなイベントが開催されています。その先駆けといえるのが、2016年で5回目の開催を迎える「SNOW MONKEY BEER LIVE(スノーモンキービアライブ)」。国内トップレベルのクラフトビールのブルワリーと多彩なジャンルのアーティストが勢揃いし、志賀高原スキー場で開催される人気イベントです。

クラフトビールと音楽は相性抜群! コンセプトは「音楽とビールを、ただただ楽しむ」

はじまりは2012年。志賀高原のふもと、老舗酒造・玉村本店の8代目で志賀高原ビール醸造責任者の佐藤栄吾専務が主体となり、志賀高原スキー場内の大ホール「志賀高原総合会館98」を会場に「音楽とビールを、ただただ楽しむ」イベントを企画しました。それが、3月の2日間にわたって、国内トップレベルのブルワリー14社とバラエティ豊かなアーティストたちが一堂に会し、日本初となる音楽とクラフトビールの両方が楽しめるイベント「SNOW MONKEY BEER LIVE 2012」だったのです。
▲志賀高原ビールのコンセプトは「自分たちが飲みたいビールを造る」。志賀高原の湧水と厳選された麦芽や自家栽培のホップを使って仕込んでいます。真ん中が醸造責任者で玉村本店8代目の佐藤栄吾専務
▲会場は1998年長野冬季五輪の年にオープンした複合施設で1,200名の収容が可能
▲参加アーティストは、醸造家仲間の縁でつながったさまざまなバンドやDJ陣など

これが好評を博して2年目以降も年々人気を集めました。そして、今では全国から100銘柄以上の樽生クラフトビールがそろうイベントに成長。3部構成で2015年はのべ2,500人が参加し、初めて前売りチケット(各部限定1,000枚)が完売した部も見られました。
▲3部構成で総入れ替え制。チケットは各部券、2部券、全部券と多彩な組み合わせで販売されます

全100種類、つくり手の話を聞きながらビールを選べる醍醐味

2016年の「SNOW MONKEY BEER LIVE 2016」は3月19日(土)・20日(日)に開催されます。さて、どんなイベントなのか、過去のイベントの様子も踏まえながらご紹介します。
まず、2016年は、前年よりも1社多い17社が全国から集結。国内外のコンテストで多数の受賞歴を誇るブルワリーなどが顔を揃えますが、このうち、京都の「京都醸造」と、名古屋の「Y.MARKET BREWING(ワイマーケットブルーイング)」が初登場です。

「京都醸造」は、青森県で「JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)」に参加していた元同僚の3人が京都に移住し、2015年に設立したという今注目の異色ブルワリー。伝統と革新の街・京都で、ベルギー酵母とアメリカ産のホップの融合から生まれる味わい深いビールを醸造しています。
▲「京都醸造」の3人の外国人醸造家。ヘッドブルワー(醸造家)のクリス・ヘインジさん(中央)は「志賀高原ビール」で7カ月間働いていた実績も
▲季節を問わず楽しめる「京都醸造」の定番ビールのひとつ「一意専心」。醸造大国であるベルギーとアメリカのビールの特徴をブレンドしたもので、ドライで苦すぎない味わい

「Y.MARKET BREWING」も2014年に醸造を開始した新しい醸造所。ドライホッピングのビールが特徴的で、日本ではまだ珍しいアメリカ産モザイクやニュージーランド産モトゥエカ、ドイツ産サフィールといったホップも使用しています。ビールにはそれぞれに使われているホップの種類が明記されており、麦芽のフレーバーを最大限に引き出すために発酵温度に細心の注意を払って造られていて、早くも全国的に人気を集めています。
▲「Y.MARKET BREWING」は名古屋駅から徒歩数分に位置する、名古屋唯一のクラフトビール醸造所
さらに海外からもスペシャルゲストとして、アメリカから注目のブルワリーが登場。メイン州の小さな村にある「OXBOW(オックスボー)」です。ベルギースタイルのファームハウスエールに特化したビールを醸造する新進気鋭のブルワリーで、小規模ながらおもしろいビールを造っています。
▲メイン州・ニューカッスルという小さな村にある「OXBOW」。フローラルな香りが特徴のベルギースタイルのビールを造っています

こうしたブルワリーが勢揃いとなると、どれを飲もうか迷ってしまいますが、このイベントの特筆すべき点のひとつは、各社の醸造家たちが実際に会場に足を運ぶところ。つまり、造り手の説明を聞きながら飲むビールを選ぶことができるのです!
▲各ブルワリーの醸造家がズラリと顔を揃えます。2015年は16社、132種類と充実のラインナップでした

しかも各社からは毎年、このイベントだけの限定ビールや初お披露目となる新作ビールが登場するので、ビール通も飽きることがありません。さらに、チケットにはイベント特製のオリジナルビアグラスが付いてくるのも魅力です。
▲「SNOW MONKEY BEER LIVE 2015」の特製グラスは「雪猿」のイラストが入ったもので、ドイツsahm社製の新作グラスというこだわりでした。「SNOW MONKEY BEER LIVE 2016」でも新作の特製グラスが登場予定です(受付では写真の2015年バージョンも選択可能)

志賀高原ビールからも、限定ビールや新作ビールが登場予定。詳細はまだ秘密だそうですが、第1回に限定醸造のビールとしてお目見えした「AfPA(アフリカペールエール)」は、このイベントで評判がよかったことから定番に昇格した経緯もあるのだとか。

これは、高めのアルコール度数が特徴的な看板商品「IPA(インディアペールエール)」よりも度数を低くして飲みやすくアレンジしたもの。しかしながら、他の商品と同様、ホップをたっぷり使っているので飲みごたえのある味わいです。
▲下段左から2番目がこのイベントを機に誕生し、定番商品となった「AfPA」
▲2015年のイベント用新作は4種のホップをたっぷり使用した「AfBA(アフリカブラックエール)」でした

「IPA」は冷蔵設備もない昔、イギリスから植民地インドへの長い航海に耐えられるよう、抗菌効果のあるホップをふんだんに使いアルコール度数を高めたビールのスタイル。自社のホップ畑を持つ志賀高原ビールは、収穫したばかりの新鮮なホップをそのまま仕込みに使えるため、ホップの香り高さと苦味が生きた「IPA」は看板商品に位置付けられています。なお、2014年にはイベントのコンピレーションアルバムが発売され、それに合わせて「SNOW MONKEY IPA」が醸造されました。
▲「SNOW MONKEY BEER LIVE」のコンピレーションアルバムとセットで発売された「SNOW MONKEY IPA」。アメリカンホップによる華やかな香りと爽快な苦みが特徴

2014年の発売当初は予約だけで完売してしまったほどの人気商品で、イベント当日はなんとか200本のみ会場で販売したのだとか。その売り方も専用自販機を投入したというからユニークです。クラフトビールの自販機が見られるなんて、このイベントだけではないでしょうか。
▲なんとも珍しい、クラフトビールを販売する専用自販機
▲志賀高原ビールは日本のクラフトビールの中でも、最初にホップ農家並みにホップ栽培に取り組んだブルワリー
▲ビールに欠かせないおつまみは、地元レストランのほか、東京をはじめとする各地の人気バーや飲食店が提供。各ブースにてキャッシュオンで販売

音楽も多彩なスタイルのアーティストがズラリ

もちろん、会場をさらに盛り上げるライブも豪華ラインナップ。昨年も好評だった「ブルームーンオルガンカルテット」や「Nabowa」などのほか、第1回から参加している「韻シスト」のメンバーを主体とする「韻シストBAND feat. ルンヒャン and BASI」や、初登場となる「A Hundred Birds Orchestra」など、幅広いジャンルの実力派アーティストが登場し、3部構成のステージで熱いパフォーマンスを繰り広げます。
▲自発的にテーマ曲をつくるなど、参加アーティスト自身もこのイベントを楽しんでいます
▲ステージ上のアーティストと観客が一緒に乾杯するなど、一体感を味わえるのも「SNOW MONKEY BEER LIVE」の醍醐味。まさに大宴会!

ビアライブだけじゃない!一大スノーリゾート・志賀高原の魅力

冬の志賀高原スキー場で開催される「SNOW MONKEY BEER LIVE」ですが、この地の魅力は、なんといっても日本最大級の広さと多彩なコースを誇るスキーリゾートであるということ。面積とリフトの数、標高の高さ(2,307m)は日本一で、雪質や景色もすばらしく、毎年12月初めから5月連休までスキーやスノーボードが楽しめます。
▲大小19のスキー場が揃う「志賀高原スキー場」。長野県でも人気なスキー場のひとつ

また、スキー場近くの志賀高原一の瀬地区にある「ホテルシャレー志賀」1階のビアバーには玉村本店直営の期間限定ビアバー「TEPPA ROOM(テッパルーム)志賀高原」もあります。常時8種類の樽生志賀高原ビールやコーヒー、地元産・伝統食材、酒屋ならではの醗酵食品を使った創作料理などのフードを用意。イベントの翌日にウインタースポーツを楽しみ、再びクラフトビールを味わう…。なんて贅沢なんでしょう!
▲この看板が「TEPPA ROOM」の目印。「ホテルシャレー志賀」の期間限定ビアバー「TEPPA ROOM 志賀高原」以外に、志賀高原のふもと、玉村本店にも「工場併設TEPPA ROOM」があります(冬季は週末のみ営業)
▲ホテルシャレー志賀の「TEPPA ROOM 志賀高原」

情緒あふれる温泉街で楽しむもまたよし

さらに、優れた泉質と豊富な湯量を誇る温泉がいくつもあるのも志賀高原の魅力。イベント当日は志賀高原とふもとの湯田中・渋温泉を結ぶ無料シャトルバスが運行するので、イベント後にゆっくりと温泉も楽しめます。宿泊の選択肢も、スキー場のホテルと温泉宿が選べるのがうれしいところ。
▲ノスタルジックな風情が漂う渋温泉の街並み。温泉街の宿泊者は9つある外湯めぐりを楽しむことができます(渋温泉9番湯「大湯」のみ日帰り客も利用可能)
▲渋温泉9番湯「大湯」の日帰り入浴は10:00~16:00で500円(税込)
▲長野電鉄・湯田中駅には日帰り入浴施設「楓の湯」が併設されており、駅前には誰でも気軽に利用できる足湯があります
▲穏やかな空気が流れる湯田中温泉街の街灯はニホンザルがモチーフ

さらに、長野駅からは志賀高原までの急行バスが出ており、「SNOW MONKEY BEER LIVE 2016」向けの特別割引も用意されています! イベント期間中、会場内で「SNOW MONKEY BEER LIVE 2016」のチケットを提示すると、長野駅まで税込500円で帰路片道の特別割引乗車券が購入できるのです(チケット1枚につき、1枚の購入が可能)。

長野駅~蓮池の通常料金は片道1,600円なので、この割引乗車券を利用すると通常往復3,200円のところが、なんと往復2,100円(往路1,600円+帰路500円)となります(全て税込)。しかも、この割引乗車券は、発売日から2016年3月21日(月・祝)まで有効なので、イベント終了後に宿泊してウインタースポーツや温泉を楽しんだ後でも利用できます。
※この割引乗車券は車内での販売がありませんので、必ず「SNOW MONKEY BEER LIVE 2016」会場内での事前購入が必要です。

加えておすすめしたいのが、温泉に入る世界唯一の野性ザル「スノーモンキー」を観察できる「地獄谷野猿公苑」。現在、連日多くの外国人観光客が訪れており、多い時には7割以上の来場者が外国人のことも。1964年に開苑し、観光客による餌付けを禁止しているため、人に関心がない自然の姿のサルを至近距離で観察できるのが人気の秘密です。「SNOW MONKEY BEER LIVE」のあとに「スノーモンキー」を楽しむ。いい流れですね。
▲「スノーモンキー」の見学には、冬季は最寄りの駐車場が閉鎖されるため、片道1.6km、約30分ほど歩く必要があり、防寒対策は必須

クラフトビールとライブ、そして志賀高原のウインタースポーツや温泉と合わせて楽しめる「SNOW MONKEY BEER LIVE 2016」。冬こそアツいこの時期にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか!
島田浩美

島田浩美

編集者/ライター/書店員。長野県出身・在住。信州大学卒業後、2年間の海外放浪生活を送り、帰国後、地元出版社の勤務を経て、同僚デザイナーとともに長野市に「旅とアート」がテーマの書店「ch.books(チャンネルブックス)」をオープン。趣味は山登り、特技はマラソン。体力には自信あり。(編集/株式会社くらしさ)

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
PAGE TOP