沖縄の暮らしを体験するなら、おじいとおばあの「民泊」がおすすめ!
みなさんは沖縄へ旅行に行く際、どこに泊まりますか?ホテル?民宿?それともゲストハウス?筆者のオススメは農家を中心とした一般家庭に宿泊する、ホームステイ型の「民泊」というスタイルです。今回、沖縄北部のやんばる地方で「民泊」を体験し、夫婦でその魅力にハマってしまいました!

東村の金城さん家に泊まる!


到着が夕方だったため、促されるまま、まずはシャワーを浴びることに。その間、夫はお父さんと早速カンパイ!普段、中高生を受け入れることの多い金城家のお父さん、大人が来る時にはお酒を一緒にたしなむのが楽しみなんだとか。


夕飯は畑の野菜を使った沖縄の家庭料理。
お父さんがウチナーグチで「召し上がれ」を言い、こちらがポカンとしていると、同じくウチナーグチで「いただきます」を教えてくれました。いただきますが「くゎっちーさびら」で、ごちそうさまが「くゎっちーさびたん」。

これまでに複数回沖縄に行ったことがあったのに、恥ずかしながら方言の一つも知りませんでした。こうした沖縄の日常に触れられるところが、「民泊」の良さなのでしょうね。

どれも健康的でバランスのとれたお袋の味。他にも沖縄の青い魚「イラブチャー(アオブダイ)」やもずくの天婦羅など、沖縄尽くしでおもてなしいただきました!
沖縄の郷土菓子「サーターアンダギー」の作り方を教わる


卵に牛乳、バター、ベーキングパウダーを加えて混ぜ、黒砂糖、小麦粉もそれぞれ混ぜ合わせたら生地の出来上がり。これを濡らした手にスプーンで取ってお団子状に丸めたら、180度に温めた油の中へ。

最初は油の下に沈んでいたお団子が徐々に浮いてきて、プクプクと泡を立てる油の中で、クルクルとダンスを踊るように自ら回転し始めました。

最初は小さすぎたかな?と思ったお団子も10~15分揚げていくうちに、2倍ほどの大きさになりました。サーターアンダギーならではの割れも出てきたら、頃合いをみて油から取り出して完成です。

思っていたより簡単に作れて、これからホームパーティなどの際に手軽に再現できそうです!これまでは沖縄に行っても“食べる&観る”専門だったのが、「民泊」では“触れられる&学べる”のもいいところです。
翌朝は家の前にあるパイナップル畑を見学。日中、希望者は実際に畑で農業体験もできます。パイナップルがどのように実るのかを知れたり、普段都会の生活で縁のない土に触れられるのもいい経験になりますね。

NPO法人東村観光推進協議会
沖縄県国頭郡東村平良471-24
※東村の「民泊」についての問い合わせは電話にて
0980-51-2655
金武町の渡慶次さん家に泊まる!
まずは自己紹介から。お父さんが名前を書いた紙を見せながら「何て読むかわかるか?」って。確かに初めて見た苗字で読めません。渡慶次(とけし)賀祐(がゆう)さんと悦子さん。
「こないだある会合で苗字の名札をつけていたら、『渡慶次(わたりけいじ)さん』って言われたよ(笑)」とお父さん。これで一生、渡慶次さんの読み方は忘れなさそうです。
渡慶次家のある金武町にはタコライス発祥のお店があり、2010年には重さ746kgのジャンボタコライスを作ってギネス記録に認定されるなど、「タコライス世界一の町」を謳っています。各家庭にもそれぞれタコライスの味があると聞いて、お母さんのレシピを教えてもらうことに!

ニンニクを油で炒めて、玉ねぎのみじん切りと合挽き肉も炒めたら、そこに調味料を次々入れていきます。とんかつソースに、ケチャップ、トマトジュース、コリアンダー、チリパウダー、ナツメグパウダー、一味唐辛子、クミンパウダー。



3人の息子さんを育て上げた渡慶次夫妻の元には、男子学生が泊まることが多く、食欲旺盛な彼らにいつもタコライスを大量に作ってもてなすそう。日中仕事をしているお母さんはこのお肉を作れる時に準備して保存しているといいます。タコライス用のお肉は冷蔵および冷凍保存が効くので、常備菜としても活躍してくれますね。
三線に惚れる


そして、夕飯後には三線(さんしん)奏者のお父さんが、三線に合わせて沖縄民謡を披露してくれました。いやぁ、こんなに近くで生の民謡が聞けるとは思ってもいませんでした!

そしてなんと!直接三線を弾かせてもらえることに。こんな機会滅多にありません。お父さんの指導で、しばらくすると島唄のイントロだけなんとか弾けるように!初めて触れた三線は、聞くのも心地いいものですが、実際に自分で奏でるとその魅力にどっぷりハマってしまいました。

渡慶次夫妻は2009年から「民泊」の受け入れを始め、これまでに中高生を中心になんと累計630名ほどを受け入れてきたそう。何よりも子どもが大好きで、息子さんたちが巣立ってさみしいなか、全国各地に子どもや孫が増えていくのが嬉しいと話す2人。

「大人を受け入れる『大人の民泊』はどうですか?」と尋ねてみると、「変わらないわね、みんなと接することで私たち自身が元気になれるし、沖縄のいい思い出を持って帰ってもらえたら嬉しいから」と笑顔で答えてくれました。話を聞いていると、渡慶次ご夫妻は子ども好きというより、人間が好きというのがひしひしと伝わってきました。
自然体験学習施設 ネイチャーみらい館
沖縄県国頭郡金武町金武11818-2
※金武町の「民泊」についての問い合わせは電話にて
098-968-6117
「またいつでも来てちょうだいね」そう見送られながら、沖縄に来たらまた両家に会いに戻ってこよう、そう決意した今回の旅。キレイな海においしいグルメ、見所満載な沖縄ですが、沖縄のリアルな暮らしに触れられ、文化も体感できる「民泊」を旅の目的に組み込んでみませんか?

長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)
広告出版社を退職後、世界一周、日本一周を経て「くらしさ」を設立。全国各地のモノ・コト・ヒトを伝え、つないでいく活動に尽力している。全国の仕事人に会いに行ける旅「Life Design Journey」も運営。http://lifedesign-j.com/
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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