SUP界のレジェンドにやんばるの海と自然を直々に学ぶ!

2016.04.10

ここ数年、注目を集めている「SUP(サップ)」は、運動が苦手な人でも楽しめるウォータースポーツとのこと。沖縄県北部、通称“やんばる”の海では、SUP界のレジェンドと呼ばれる人から直々にSUPを学べると聞き、人生初のSUPに挑戦してみました!SUPの手ほどきはもちろん、地元民しか知らない自然の遊び方を教えてもらいました。

Stand Up Paddle Surfing(スタンドアップ・パドル・サーフィン)、略してSUP。その名の通り、浮力の高い専用のボードの上に立ってパドルで漕ぐウォータースポーツのことです。このハワイ生まれの新アクティビティは、日本でも近年人気を集めています。

SUP界のレジェンド“ショッキーさん”から学ぶ

やんばるの海には、SUP界のスターが揃っているといいます。日本のSUP界で実力がTOP10に入るような現役のプロ選手から、沖縄や日本にSUPを広める一助を担ったレジェンドまで。そんな方たちから直々にSUPを学ぶことができるのが、やんばるのスゴイところ。

今回お世話になったのは、「テラワークス」の諸喜田政勝(しょきたまさかつ)さん。人は親しみを込めて、“ショッキーさん”と呼んでリスペクトしています。
▲日焼けした笑顔が眩しいショッキーさん

なんと彼はSUPとシーカヤックで、それぞれ沖縄一周を果たしたマリンスポーツ界のレジェンドなんです。日本でSUPが流行り出す以前から、ロングボードに立って漕いでいたんだとか。いわば沖縄に、いや日本にSUPを広めた人の一人です。

「さぁ着替えて行こうか!」

集合時間の9時半ギリギリに着いた私に、待ちきれんばかりの掛け声で迎えてくれたショッキーさん。誰よりも海を愛してやみません。

早速、SUPに必要な備品をレンタルし、ビーチへと向かいました。「テラワークス」では全て貸してくれるので、体験当日は手ぶらでOKです。

ビーチに着くや否や、柔軟体操もそこそこに、ショッキーさんによる立ち方・漕ぎ方の指導を受けます。
▲「パドルを持つ手の位置が重要」とショッキーさん

と思いきや、練習はものの3分ほど。

「まぁ、実際にやりながら覚えていきましょ。初めは絶対にコケますけど、コケるときは思いっきり水に落ちてくださいね。ボードに当たると痛いですから(笑)」
そうショッキーさんに促され、早々に海に出ることになりました。ただ、やってみると、確かにショッキーさんの言う通り。実際に水上で体感しないと、体が覚えないことが分かりました。

手つかずの自然が残る、抜群に綺麗なやんばるの海

さて、SUPの主な舞台は海や川、湖。モチベーションは、その水や景色の綺麗さにかかっていると言っても過言ではありません。この旅の舞台やんばるは、沖縄本島でも手つかずの自然が多く残っていてとっても美しいんです。
今回のポイントは、やんばる中腹部、名護市の東海岸に位置する「嘉陽(かよう)ビーチ」。海の家などの施設がなく、観光客で混雑するようなことも少ないため、ダイナミックな自然を独り占めできます。

何よりも海の透明度が抜群!SUPの上からでも、海中の様子を伺うことができるんです。
こんな海を縦横無尽に進めるなんて、贅沢すぎますね。

初心者は暖かい気候に救われる

まずは膝立ちで、沖合までパドルを漕いで行きます。
波が落ち着いてきたら、四つん這いになり、自分のタイミングで立ち上がるタイミングを図ります。
そして、ボードの中央に仁王立ちするように、一気に立ち上がる!
あ、立てた!と思った矢先…、
ザッブーン!早速、バランスを崩し、海に落っこちました…。

写真からじゃ伝わりにくいかもしれませんが、海なのでもちろん、海面は常に波打っている状態。しかもこの日は4mのうねりと、初心者にはかなり熾烈な環境です。

「立つときに足幅を広げ過ぎなんじゃ。広げ過ぎると逆にバランス取りにくくなっちゃう。肩幅ぐらいでいい」

と、ショッキーさんからアドバイスを頂きました。

確かに、写真左のショッキーさんの奥さんと比べ、私は足を広げ過ぎな様子が分かると思います。

ボードはくるぶしとリーシュコードで繋がっているので、離れる心配はありません。すぐに引き寄せてボードに這い上がります。
そして、言われた通りに立ってみます。あ、確かに、その方がバランスが良い。意外とイケるかも!?

そう思った矢先、またザッブーーン!!こんな風に、ズブ濡れになっては海風に当たるの繰り返しですから、寒いとやっていられません。ただ、さすがは沖縄。体験した日は真冬の2月とはいえ、この日の最高気温は23度。海に落ちても気持ちいいぐらいです。

「運動神経の良い人の方が、無理にバランス取ろうとするからコケやすいんじゃ。体幹をしっかり。どっしり構えるイメージで!」

ショッキーさんの優しい言葉に慰められながら、再度スタンドアップにチャレンジ。バランスを取ろうとするのではなく、腰のあたりに重心をしっかり据えると、あら不思議。ほどなくして、立っていられるようになりました。

トレッキングやシュノーケリングも楽しめる

漕ぐのにも慣れてくると、だんだんと周りの景色にも目が配れるようになってきます。ふと沿岸に目を向ければ、亜熱帯雨林に覆われた、やんばるならではの海岸線が。
こうした海からでしか拝むことができない光景に出会えるのもSUPの魅力ですね。途中、SUPに乗りながら釣りをしている人や、リーフ沖でSUPで波乗りするサーファーも目にしました。

「SUPは移動手段でもあるからね。今回はあるポイントまで行ってトレッキングしようか」

そう話すショッキーさんに連れられてたどり着いたのは、スタート地点から1kmほど北上した海からしか上陸できないポイント。
そこには、やんばるの雑林に降り注いだ雨が、海へと注ぎ込む小川がありました。
この沢登りこそ、ショッキーさんとっておきのトレッキングコース。道なき道を、ぐんぐん上流へと登っていくんです。
ふと見上げると、そこはやんばるの森の中。木漏れ日降り注ぐ亜熱帯性雨林は、ものすごいマイナスイオンを放っています。さっきまで海にいたことを、思わず忘れてしまいそうです。
途中には、なんと絶滅危惧に瀕している天然ウナギもお出迎え。
こんな風に海から山まで、一度に大自然を堪能できてしまうのも、やんばるの魅力ですね。

海が好きな人なら、SUPで辿り着いた沖合のリーフで、シュノーケリングもできます。ダイビングをしなくても間近でサンゴ礁や熱帯魚を見ることができちゃいます。

▲あの「ニモ」のモデルとなった魚、クマノミも目の前に!

「やんばるには人工物が少なく、特に海にはノイズがない。いわば沖縄の原風景を味わえるのが、やんばるならではのSUPの魅力ですね」

実際に体験してみて、やんばるでのSUPの良さはショッキーさんのこの言葉に集約されているように思いました。

南の島でこそ味わいたいSUPヨガを楽しむ

もう一つ、やんばるでのSUPをオススメしたい理由があります。最近、エクササイズ界でも注目を集めている「SUPヨガ」が体験できること。体幹が必要とされるSUPの上で、ヨガをするというものです。
▲少しでもうねりが入ると、バランスをとるのは意外と難しい

波の音や海風を肌で感じながら、地球と一体感を感じられるとあって、これまたハワイで火が付き、日本でも2015年頃から流行り始めました。ただ、まだ体験できるところは日本でも数えるほど。

そんな「SUPヨガ」を体験できるところが、やんばるの北東部、東村(ひがしそん)に誕生しました。2015年に誕生したばかりの福地川海浜公園のビーチとあって、まだまだ知られていない穴場のポイントです。
▲水平線を眺めながらのヨガはとても贅沢

インストラクターは、沖縄の海をこよなく愛する上地紀子(通称nonko)さん。
「ノイズの少ないやんばるの海でのヨガは、心と体を溶きほぐすのにはうってつけの環境です」
と、やんばるでのSUPヨガの魅力を話します。
いかがでしたか?SUPを体験するなら、魅力溢れるやんばるへ。地元を知り尽くすレジェンドから学べることで、普通では体験できない沖縄の大自然の深い魅力を知ることができました。みなさんも是非、足を運んでみてはいかがでしょうか!
長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)

長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)

広告出版社を退職後、世界一周、日本一周を経て「くらしさ」を設立。全国各地のモノ・コト・ヒトを伝え、つないでいく活動に尽力している。全国の仕事人に会いに行ける旅「Life Design Journey」も運営。http://lifedesign-j.com/

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