早朝から焼きたてパンが並ぶ代官山「ガーデンハウス クラフツ」探訪

2016.03.10

都心にありながら四季折々の自然の息吹に満ちた「ログロード代官山」。緑の樹木にそよぐ風と季節の花、そして野鳥のさえずりに導かれて小径をたどると、その先で待っているのは、朝から焼き立ての香ばしい匂いが漂う「GARDEN HOUSE CRAFTS(ガーデンハウス クラフツ)」。国産小麦&自家製天然酵母を使った絶品ブレッドのほか、オーガニックなデリやスイーツもイートインできる人気店へ、おいしい出会いを求めて訪れました。

看板

線路跡地ならではの細長い小径は、五感で季節を感じる都心のオアシス

道入口
東急東横線「代官山」駅から5分ほど歩くと、閑静な住宅街の一角に白い舗道が見えてきます。ここが、2015年4月に誕生した代官山のランドマーク「ログロード代官山」。緑と花に囲まれた小径沿いに連なるコテージ風のお店をチラ見しながら奥へと進むと5軒目が、今回の目的地「ガーデンハウス クラフツ」です。
ボード
▲案内図からも漂うオーガニックな雰囲気がおしゃれな一角。「ガーデンハウス クラフツ」はどこかな?
鳥の巣
▲緑の中に鳥たちの巣箱もちらほら。どうりでチュンチュンとさえずる小鳥たちを見かけるはず。このあたりにはなんと、ハクビシンの目撃情報も

お店のオープンは朝8時。窓越しに見えるキッチンから続々と焼きたてブレッドが登場

外観
▲木の温もりが漂う外観。ひときわゆったりした雰囲気は朝ならでは
クラフト感あふれる寄せ木細工風の看板もこの店らしい雰囲気。店内には16席、オープンテラス48席、ルーフトップ32席と、季節や気候に合わせて様々な場所で心地よく過ごせるようになっています。この朝の先客は、犬の散歩中に立ち寄ったとおぼしき人と、お店の常連客だというセキレイ。朝ならではの爽やかな空気と静けさ、木の温もりに心が癒されほぐれてきました。

対面販売のショーケースに美しく並ぶ、国産素材を使ったブレッド×スイーツ×デリ

パンショーケース
▲木枠のショーケースに並ぶブレッドたち。全種類が出揃うのは10時ごろだとか
お目当てのブレッドたちとは、店内にあるガラス張りのショーケース越しにご対面。すでにカンパーニュやクロワッサンなどが焼きあがり、次々と売れていきます。ブレッドを中央に、右手にはスイーツ、左手にはデリのショーケースがきれいに並び、どれもおいしそうで目移りするほど!思わず朝からテンションがあがります。

ドイツ製・石床オーブンで焼かれるのは、国産小麦×自家製酵母を使用した本格食事系ブレッド

まずは、ベーカリーキッチンに特別にお邪魔させてもらうことに。笑顔が素敵なヘッドベイカーの村口絵里さんに、パンへのこだわり、使う粉や酵母のこと、オーブンのことなど、おいしさの秘密を聞きました。漂ってくるいい香りはパン好きにはたまらないエッセンスです。
オーブン
キッチンの一角を占めるドイツHEIN社製のオーブンは、威圧感があるほどの大きさ。石床に張り巡らされたパイプに熱いお湯が流れ、蒸気が出る仕組みなのだとか。例えば、1個が1.2kgほどある大型カンパーニュは、この窯で50分かけてじっくり焼くことで、外はパリっ、中はモチっと仕上がるとのことです。
絵里さんとオーブン
▲日本にわずか数台しかない高性能なドイツ製巨大オーブンを、華奢な体で使いこなす絵里さん
カンパーニュ
▲カンパーニュ(1,300円・ハーフ650円・ 1/4サイズ350円)
国産石臼引きの小麦粉4種をブレンドした粉を使用したカンパーニュは、香ばしく焼かれた皮、もっちりの証である気泡がきめ細かく入った生地の弾力、発酵のほのかな酸味と粉の甘味が絶妙なハーモニーを奏でるおいしさ。これは、絵里さんが大事に育てている自家製天然酵母のルヴァン種と、16時間以上もの長時間低温発酵など、手間暇をしっかりかけた成果。まさにこの店の顔とも言うべきカンパーニュは、毎日食べても飽きない味わい深さで、やみつきになること間違いなしです。
バゲット
▲バゲット生地を使ったブレッドたち。写真左から湘南小麦のバゲット(350円、ハーフ175円)、湘南小麦と鎌倉ベーコンのエピ(350円)、ダブルピーナッツ(380円)
20時間の発酵を経て焼き上げるバゲットは、湘南地区の契約栽培農家から、挽き立てを直接送ってもらう湘南小麦を使用。挽き立てゆえに、粉の香りがとってもよく、パリっと感ともっちり感が、同時に強く感じられます。
オリーブ作るところ
オリーブパン
▲オリーブカンパーニュ(1,400円、1/4サイズ400円~)、手摘みオリーブフォカッチャ(写真中央・320円)
カンパーニュ生地にグリーンオリーブとブラックオリーブ、5種類のハーブ、ラベンダー、フレッシュなレモンの果皮が入った、オリーブカンパーニュも人気商品の一つ。また、国産オリーブたっぷりのフォカッチャも絶品です。このフォカッチャにふりかけられたパン粉も自家製。残ったパンも捨てないように、無駄なく使い切るというスタンスにも、素材選びから真摯に向き合うパンへの愛情が感じられますね。
クロワッサン
▲左からクロワッサン(320円)、シナモンデニッシュ(280円)、イチジクとアールグレイのデニッシュ(280円)
ポーリッシュ種とルヴァン種。2種の酵母とフランス産レスキュールバターを使用したクロワッサン。良質バターの持ち味と発酵の技が発揮されたその味わいは、言わずもがな…。季節のヴィエノワズリー(菓子パン)も素材の組み合わせが絶妙な個性派揃いです。
マフィン
▲湘南小麦のマフィン(左・180円)、栗とジンジャー(右・700円、ハーフ350円)
実は同じ生地から生まれたマフィンと、栗とジンジャーブレッド。
「水分がよく染みるこのマフィン。自宅でフレンチトーストを作るとほんとうにおいしいんですよ」とはスタッフからの情報です。
食パン
▲全粒粉の食パン(700円、ハーフ350円)
丸パン
▲左からアンバター全粒粉まるぱん(280円)、千葉県産ピーナツクリーム全粒粉まるぱん(260円)、全粒粉のまるパン(200円)
ここの食パンは、全粒粉、太白ごま油、メープルシロップを使ったヘルシー系。抹茶をひく臼で細かく粉を挽くことで、消化のよさまで配慮されています。さらに湯種を入れることで、翌日もおいしく食べられるのだそう。咬むほどにじんわりと小麦本来の甘さが口いっぱいにあふれ出てきて、毎日の食卓で味わいたいほど。おなじ生地の「まるぱん」には、あんこ&有塩バターや千葉産ピーナツクリームが挟まれて…誘惑に負けそう!

パン×ペストリー×デリの3つの専門セクションのおいしいコラボをイートインで体感!

カウンター
もともと鎌倉で誕生したこのお店のコンセプトは、「ローカル&クラフト」。地域の生産者をはじめ作り手の顔が見える国産素材をベースに、手作りにこだわったおいしさを発信しています。
デリ
スイーツ
「パン」×「ペストリー」×「デリ」の3つの専門セクションのコラボレーションもこの店の人気の秘密。それぞれの部門のリーダーは、すべて女性!女性シェフ3人が生き生きと活躍し、技とセンスとアイデアを発揮することで、この店でしか出会えないおいしさが生み出されているのです。ちなみに、料理のシェフはサンフランシコからやってきたケイティさん。日本の食材を自在に組み合わせた意外性のある味は、彼女の実力と自由な発想のなせるわざなのだとか。
目玉焼き
▲全粒粉パンと目玉焼きグリーンサラダセット (1,000円)
イートインの朝食タイムは、8時~10時30分。パンとコーヒー、マフィンとスムージーで簡単にでもいいけれど、朝からしっかり食べたい人におすすめなのが、ブレックファストセット。目玉焼きなどの卵料理やデリなども充実し、500円台から1,000円前後でドリンクとセットになっています。パンのテイスティングやお店の雰囲気を味わいに、朝から訪れてみるのもおすすめですよ。
カンパーニュのクロックムッシュ
▲クロックムッシュとグリーンサラダのセット(700円)
バジルチキンサンド
▲バジルチキンサンド(1,500円)
鎌倉ハムをカンパーニュで挟んだクロックムッシュは、たっぷりのグリュイエールチーズに黒こしょうの風味が効いた逸品。フォカッチャに柔らかい鶏肉と野菜を豪快に挟んだバジルチキンサンドは、ボリュームたっぷりで11:00~14:00のランチタイムメニューの人気者。このほかサンドイッチはカンパーニュ、ライ麦パン、バゲットなど、合わせるパンの味わいを引き出したものが勢揃い。サラダセット、野菜たっぷりのデリセットなどもあり、お腹の空きかげんで選べるのも女性にはうれしいですね。

つい持ち帰りたくなる華やかでチャーミングなスイーツたちもずらり

キャロットケーキ
▲オーガニックキャロットケーキ(680円)
スイーツの(机
オーガニック人参の甘さをそのまま生かしたキャロットケーキ、アーモンドクランチシュークリーム、ニューヨークチーズケーキ…ショーケースに並ぶスイーツたちはどれも魅力的。中でも一番人気は、すっと口の中でとろける生クリームに、身も心もとろけちゃいそうな、いちごのショートケーキ(700円)なのだとか。ほかにもパウンドケーキ、スコーン、マフィン、クッキーなど国産小麦を使った焼き菓子を見れば、あれもこれもと、つい買い込んで帰りたくなるはず。

おいしいのはやっぱり、手作りだから。女性シェフたちによる“手仕事感”が最大の魅力

パン棚キッチン
味自慢のベーカリーとしてはもちろん、デリとして、スイーツショップとして、カフェとして……いろんな表情を持つ「ガーデンハウス クラフツ」。朝・昼・ティータイム、夜と、いつ訪れても楽しめるこのお店は、常に出来立て、焼きたてが並ぶショーケース越しに、作り手と客との心が通い合い、しあわせな笑顔とおしゃべりが弾む場所でした。

空と緑と爽やかな風に包まれた都心の一角…。
丁寧であったかい手仕事から生まれた、体に優しく、心を豊かにしてくれるおいしさに出会えるお店が、毎日朝8時からオープンしています。
※価格はすべて税込です
ゴトウヤスコ

ゴトウヤスコ

ホテル、レストラン、神社、婚礼、旅、食、暦&歳時記、ものづくりなどの広告コピー、雑誌記事、インタビュー記事などを多数執筆し、言葉で人と人をつなぎ、心に響くものごとを伝える。旅は、基本一人旅好き。温泉、パワースポット、絶景、おいしいものがあるところなら、好奇心がおもむくままどこへでも。得意技は、手土産&グルメハンティング。最近は伝統.芸能、日本刀、蓄音機など和文化への興味を深堀中。読書会なども開催。(制作会社CLINK:クリンク)

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