高級食材の気仙沼産フカヒレを存分に!本場ならではの丼&寿司

2016.03.11

サメの水揚げ量日本一を誇る宮城県気仙沼市。古くからフカヒレの生産が盛んで、気仙沼の風土と高い加工技術が生んだフカヒレは高級食材として名高い一級品です。今回は、そのフカヒレの姿煮を丼と寿司で堪能。産地で出合った贅沢な料理をご紹介します。

特大のフカヒレがのる「気仙沼ふかひれ丼」が人気!

「サメのまち」として知られる宮城県気仙沼市の名物は、サメのヒレを加工した「フカヒレ」。市内にはフカヒレ料理を味わえる飲食店がたくさんあります。
中華料理のイメージが強いフカヒレですが、和洋中問わず、さまざまな料理で楽しめるのが気仙沼の魅力。なかでも、寿司店で味わうフカヒレ料理が評判です。

今回訪ねたのは、市内屈指の人気寿司店、昭和51(1976)年創業の「気仙沼 新富寿し」。現在は2代目の鈴木真和(まさかず)さんが、母のモトミさん、弟の和洋(かずひろ)さんとともに店の看板を受け継いでいます。
▲東日本大震災で被災し、2014年1月に移転オープンした「気仙沼 新富寿し」
▲左から真和さん、モトミさん、和洋さん
▲天井が高く、モダンな雰囲気の店内。「いろいろな人の思いがつまった店」と真和さん

こちらでは、「気仙沼ふかひれ丼」と「ふかひれ姿握り」を楽しめます。
「気仙沼ふかひれ丼」は、気仙沼寿司組合加盟店14軒で味わえるご当地丼。2010年に誕生して好調なスタートを切ったものの、東日本大震災の影響で敢えなく販売休止に。復活を果たしたのは、震災から3年経った2014年のことでした。
▲震災後、全国を回って寿司を握った鈴木さん一家。「気仙沼ふかひれ丼」の復活も念願でした

復活後の「気仙沼ふかひれ丼」は、フカヒレの大きさが震災前の1.5倍に!一杯で約150gのフカヒレを味わうことができます。
「この大きさなら、都内だと1万円以上はしますよ。気仙沼だからこそ5,000円台で出せるんです。本場ならではのお値打ち品ですね」と真和さん。その言葉に、ますます期待が高まります!

気仙沼の風土と寿司職人の心意気が生んだフカヒレ料理

大きなフカヒレの姿煮と金糸状にほぐしたフカヒレをのせた「気仙沼ふかひれ丼」。
各店が趣向を凝らすなか、こちらの店ではフカヒレのほか、ウニ、イクラ、スジアオノリ、玉子焼きをトッピングしています。
▲仕上げに姿煮を蒸すことでやわらかな食感に。このひと手間がポイント
▲米は宮城県一迫(いちはさま)産ササニシキ。サメ皮ですりおろした生ワサビを添えて
▲「気仙沼ふかひれ丼」5,832円(税込)。汁物と小鉢付き

セットで付いている汁物には、サメ肉とサメの軟骨を使った肉団子入り。真和さんによると、「サメは、身も内臓も骨も皮も、すべて使えます。この汁物には、余すところなく、おいしく食べるというメッセージも込められているんです」とのこと。

フカヒレの姿煮は、シャキシャキッとした歯ごたえ。肉厚のフカヒレだからこそ楽しめる、しっかりとした食感です。
半分ほど食べ進めたら、カニあんをかけて味の変化を楽しむのも、この店ならでは。
▲上品な味わいのカニあんをかけると、丼の一体感がさらに増します

「決して安い丼ではありませんし、わざわざ気仙沼まで足を運んできてくれるわけですから、最後の一口まで楽しんでもらいたいんです」と真和さん。その思いから、一度でいろいろな味を楽しめる丼にしたといいます。

そして、もう一つのお楽しみは「ふかひれ姿握り」。
サメの風味を残すため、フカヒレの味付けは薄めに。煮た後に1~2晩寝かせることで、とろけるような食感に仕上げています。シャリを握り、フカヒレをのせ、ユズ塩で香り付けをしたら完成です。
▲おろしたてのユズが香る「ふかひれ姿握り」一貫650円(税込)

シャリを覆うフカヒレは、なめらかな口当たり。ユズ塩が上品さと爽やかさを演出します。

「気仙沼は、フカヒレの生産に適した気候なんです。フカヒレはだいたい冬場に天日干しされるのですが、冬でも晴れた日が多いことや、強く冷たい空っ風が吹くことなど、フカヒレの乾燥に最適な条件が揃っています。また、加工の技術も高く、世界に誇れる食材だと思いますね」と真和さん。

震災をきっかけに、気仙沼への愛情がさらに強まったという真和さん。気仙沼の風土と、震災を経てつながった人々への感謝の気持ちを込めて、日々丁寧に寿司を握ります。
気仙沼が生んだ上質なフカヒレ。寿司職人の心意気がつまった丼と寿司で味わってみてはいかがですか。
加藤亜佳峰

加藤亜佳峰

編集者・記者。編集プロダクションMOVE所属。仙台を拠点に、企画・編集・取材・執筆を担当。旅行誌を中心に、情報誌やムック、書籍、パンフレットなど幅広いジャンルの印刷・出版物を手がける。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP