気仙沼の名物グルメが大集合!「復興屋台村 気仙沼横丁」

2016.03.28 更新

宮城県気仙沼市にある「復興屋台村 気仙沼横丁」は代表的な復興商店街の一つ。気仙沼ホルモンやハーモニカ、海鮮料理など、名物グルメが集まる飲食店街です。おいしい匂いが漂う横丁を歩き、お気に入りの一品を見つけましょう!

気仙沼の味が横丁いっぱいに!地域復興と食文化の発信を目指して

JR気仙沼駅から車で約10分。気仙沼市南町地区にある「復興屋台村 気仙沼横丁」は、地域復興のほか、交流拠点や食文化の発信などを目的として、東日本大震災から8カ月後の2011年11月に誕生しました。
▲1年目は年間30万人を集め、観光スポットとしても話題に

現在は、飲食店13軒、物販店4軒が入居。飲食店のジャンルは、ホルモン店や居酒屋、カフェなどさまざま。昼も夜も楽しめる横丁です。
今回はそのなかから、オススメのお店を4軒ご紹介します!
▲夜はお酒を楽しむ場に。ハシゴ酒も人気です
▲横丁のお店のみなさん。地元の人々との会話も楽しみの一つ

気仙沼名物「ハーモニカ」を唐揚げで堪能!

近海産の魚介類をたっぷり使った漁師料理を味わえる「大漁丸」。
女将の菊地幸江(さちえ)さんにおすすめの料理を聞くと、「ハーモニカの唐揚げですね」とのこと。
▲「ハーモニカの唐揚げ」1,300円(税込)。やわらかな身と濃厚な脂を楽しめます

ハーモニカとは、気仙沼ではメカジキの背ビレの付け根にある身と骨のことをいいます。見た目がハーモニカに似ているからとか、あまりのおいしさにハーモニカを吹くようにかじりついてしまうからとか、由来は諸説あるそう。
メカジキの水揚げ日本一を誇る気仙沼では、ハーモニカ料理も名物の一つ。「煮ても焼いてもおいしいけど、私は唐揚げが一番おいしいと思う」と幸江さん。ハーモニカ料理を目当てに、横丁を訪れる人も多いといいます。
▲女将の幸江さん。夫の正男さんとともに店を切り盛りしています。幸江さんの明るい人柄に惹かれて通う常連客も多数

店内には大漁旗や漁網、浮き玉などが飾られ、「大漁丸」の名にぴったりの雰囲気。
「この大漁旗は被災した船会社のものなんです。泥や油でひどく汚れていたのですが、この店のオープンに合わせてキレイにしたんですよ」

さまざまな人の思いがこもった店は、いまや横丁の名物店に。これからも気仙沼からおいしい料理と笑顔を届けます。

ウスターソース&キャベツと楽しむ「気仙沼ホルモン」をワンコインで!

ご当地グルメ・気仙沼ホルモンが人気の「七輪屋500.com」。メニューのほとんどが500円(税込)で、リーズナブルに食事やお酒を楽しめます。
▲「気仙沼ホルモン」500円(税込)。ニンニクがきいたホルモンとウスターソースの酸味、さっぱりとしたキャベツが好相性

気仙沼ホルモンは、香ばしく焼いた味噌ニンニク味の豚ホルモン(ミックス)を、ウスターソースをかけた千切りキャベツにのせて食べるのが特徴。気仙沼でホルモンといえば、このスタイルです。
店主の熊谷美幸(みゆき)さんも「ウスターソースがないと物足りなく感じる」と話します。
▲店主の熊谷さん。両親は「大漁丸」の菊地さん

熊谷さんが飲食業界に飛び込んだのは震災後から。両親のレシピを受け継ぎ、この横丁にホルモン店を開業させました。店を通して多くの人とつながり、楽しさを見出したそう。

「横丁の人同士で助け合うこともよくあります。ここでは横丁内の他店メニューの注文もOKなので、いろいろな店の味を楽しんでみてください」
▲「緑のホルモン」500円(税込)は塩ダレの牛ホルモン。鮮やかな緑色の正体はニラペースト

「気仙沼ホルモン」のほか、「緑のホルモン」や「ホルモン焼そば」500円(税込)なども人気。多彩なホルモン料理で、お腹と心を満たしましょう。

新鮮魚介がてんこ盛り!店主の心意気が生んだ「漁師の賄い丼」

震災後、故郷の気仙沼市に戻り、「たすく」を開いた牛島祐子(ゆうこ)さん。それまでは福島県郡山市で20年以上居酒屋を営んでいたといいます。
▲昼夜味わえる「漁師の賄い丼」。大盛(写真)1,400円、普通盛1,200円、ミニ700円(すべて税込)

新鮮な魚介を使った料理が評判で、なかでもおすすめは「漁師の賄い丼」。メバチマグロやビンチョウマグロ、ネギトロ、イクラがたっぷりのった、港町ならではの丼です。
「使う魚にはこだわっていますよ。また気仙沼に来てもらいたいですからね。みなさんに喜んでもらえるようにボリュームはたっぷりと!」と、力強く語る牛島さん。
▲「ステキな出会いがいっぱいありました」と店主の牛島さん。店の壁や天井には寄せ書きがビッシリ!

「好きな仕事ができて幸せ。やる気があればなんでもできるんですよね」。横丁で出会った人々が、牛島さんのエネルギー源です。

浜のおいしさが凝縮!気仙沼の人気ファストフード「はまらん焼」

「はまらん家」は、ホタテやエビ、イカ、卵が入った「はまらん焼」が名物の店。
「はまらん」という言葉は、仲間になろう、集まろうという意味の気仙沼の方言「はまらいんや」が由来だそう。
▲「はまらん焼ソース味」350円(税込)。ソースとマヨネーズ、カツオ節がのったお好み焼き風

「はまらん焼」は、震災前から店舗やイベントなどで販売していた人気グルメで、定番のソース味をはじめ、「明太子マヨネーズ味」400円(税込)や「焼きチーズカレー味」500円(税込)など、8種類の味が揃っています。
▲オーナーの村上祐輔(ゆうすけ)さんと女将の勝子(かつこ)さん

「はまらん焼は夏祭りの出店のために考案したものでしたが、今ではウチの看板メニューです」と祐輔さん。

「はまらん焼」をつまみに、お酒を楽しむ人も多いそう。おやつにも酒肴にもなる人気の味を試してみては。

観光客のニーズに合ったおもてなしで気仙沼を盛り上げる

「復興屋台村 気仙沼横丁」の理事・事務局長を務める小野寺雄志(ゆうし)さんは、「観光と飲食は切っても切れない関係です。これからも観光客のニーズに合った料理やサービスを提案し続け、気仙沼を盛り上げていくことが大切だと思っています」と話します。
▲「観光客に期待してもらえる店づくりを」と語る小野寺さん

観光施設が再開したり、新店舗がオープンしたりと賑わいを取り戻しつつある横丁周辺。しかし、いまだ整備中の場所も多く、街全体が復興するにはもうしばらく時間を要するのが現状です。

土地のかさ上げ工事の影響で、「復興屋台村 気仙沼横丁」も2016年10月下旬で営業終了予定。終了後、横丁内の店舗は独立店舗を構えるなどする見通しです。

まだまだ続けていきたい復興支援。食を通じて、気仙沼の復興を応援したいものです。
加藤亜佳峰

加藤亜佳峰

編集者・記者。編集プロダクションMOVE所属。仙台を拠点に、企画・編集・取材・執筆を担当。旅行誌を中心に、情報誌やムック、書籍、パンフレットなど幅広いジャンルの印刷・出版物を手がける。

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