【2018年版】春こそ行きたい鹽竈神社。天然記念物の「鹽竈桜」は必見!

2018.04.07 更新

宮城県塩竈市の「鹽竈(しおがま)神社」は1200年以上もの歴史をもつといわれる古社。例年4月下旬ごろに国の天然記念物「鹽竈桜(しおがまざくら)」が見頃を迎え、可憐な花々が参拝者をやさしく迎えてくれます。美しく華やいだ春の神社を訪ねてみましょう。神社までのアクセス情報と最新の桜開花予想もお届けします!

「陸奥国一之宮」と称される東北を代表する古社

松島湾を見下ろせる一森山(いちもりやま)にある「鹽竈神社」は、初詣や祭り、桜の頃などには特に賑わう塩竈市のシンボル。海上安全、大漁祈願、安産守護などにご利益があるといわれ、全国各地から多くの参拝者が集まります。
▲境内へと続く表坂。202段の石段が続きます

JR本塩釜駅から表坂入口までは徒歩15分。石造りの鳥居をくぐり、表坂を上ると境内です。

創建年は定かではありませんが、平安時代初期に編纂された「弘仁式(こうにんしき)」に「鹽竈神社」に関する記述が残っていることから、その歴史は1200年を超えるものと想像できます。

古くから「陸奥国一之宮」と呼ばれ、奥州藤原氏や伊達政宗ら、東北の時の権力者からも厚い信仰を集めていた由緒ある神社。現在の社殿は、仙台藩四代・伊達綱村が元禄8(1695)年に工事に着手し、宝永元(1704)年、五代・吉村の時代に完成したものです。
▲鹽竈神社の総本社。神門正面に左右宮拝殿、右手に別宮が配置されています
▲左右宮拝殿に施された艶やかな装飾

「鹽竈神社」は、国指定の重要文化財。全国でも珍しい「三本殿二拝殿」という社殿構成、正統で装飾を抑えた本殿・幣殿・廻廊の意匠、拝殿の古風な細部様式、門の華やかな様式など、江戸時代中期の価値が高い神社建築として評価されています。
▲境内からの眺め。海を遠望できます

神社の造りに注目しながら、参拝するのもおすすめですよ。

境内を春色に染める、日本古来の貴重な品種「鹽竈桜」

四季の移ろいを感じられる「鹽竈神社」ですが、桜で彩られた春はより見ごたえがあります。境内にはいろいろな品種の桜が植えられていますが、なかでも国指定の天然記念物「鹽竈桜」は必見!
▲花びらは40枚ほど。大輪の花がまとまって咲く姿がキレイ!

「鹽竈桜」の見頃は例年4月下旬。遅咲きのため、ソメイヨシノなどの見頃が過ぎてから開花します。サトザクラ系の八重桜で、花は淡紅色の大輪。短い花軸に密集して咲くのが特徴です。

堀河天皇の和歌をはじめ、江戸期には井原西鶴の小説や近松門左衛門の戯曲など、さまざまな作品にも登場しており、古くから多くの人々を魅了してきた桜であることがうかがい知れます。
▲境内のあちらこちらで見ることができます

「鹽竈桜」は、古来の有名な品種として、昭和15(1940)年に天然記念物の指定を受けましたが、原木は高齢木だったために枯れてしまい、昭和34(1959)年に一時指定解除に。その後、「鹽竈神社」で懸命な苗木育成と植栽が行われ、昭和62(1987)年に天然記念物として再指定されました。神社では現在も日々、桜の保存に努めているといいます。
▲後世に残したい貴重な品種。多くの人の愛に支えられて咲き続けています

天然記念物に指定されている「鹽竈桜」は27本。可憐で清楚に咲く姿は、日本古来の品種ゆえの気品が漂います。思わず写真におさめたくなる美しさです。

「鹽竈神社」では、毎年4月第4日曜に「花まつり」が開かれます。当日は神輿巡行や稚児行列などを実施。塩竈に春を告げる伝統行事です。「鹽竈桜」の開花時期と重なれば、一緒に楽しむことができますね。
▲花まつりでは神輿が市内を巡ります。急な表坂を下りる様子は見ものです

この春の桜観賞は、歴史ある神社でのんびりと楽しんでみてはいかがですか。

【鹽竈桜の開花状況・予想】
2018年4月5日現在、鹽竈桜は開花しておりません。開花予想は例年より早く4月中旬になる予想です。最新の状況については日本気象協会の桜開花予報ページをご確認ください。
※桜の写真は2018年のものではありません。

【鹽竈神社へのアクセス】
東北新幹線「はやぶさ」でJR仙台駅下車(JR東京駅から約90分)、JR仙台駅から仙石線でJR本塩釜駅下車(約30分)、JR本塩釜駅より徒歩約15分
加藤亜佳峰

加藤亜佳峰

編集者・記者。編集プロダクションMOVE所属。仙台を拠点に、企画・編集・取材・執筆を担当。旅行誌を中心に、情報誌やムック、書籍、パンフレットなど幅広いジャンルの印刷・出版物を手がける。

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