老舗・阿部蒲鉾店で名物「笹かまぼこ」をとことん満喫。手焼き体験や行列ができる人気グルメも!

2016.03.07 更新

笹の葉の形をした、ふっくら、プリプリッとした食感の「笹かまぼこ」は仙台みやげの代表格。今回は宮城屈指の有名店「阿部蒲鉾店」で、こだわりの味をリサーチ。手焼き体験やかまぼこ料理など、買い物以外の楽しみも見逃せません!

プリプリ感とやわらかさを追求した老舗の味。「阿部の笹かまぼこ」

仙台駅から徒歩10分、クリスロード商店街沿いにある「阿部蒲鉾店 本店」。
この店の創業者・阿部秀雄氏が「笹かまぼこ」の名付け親といわれています。
▲昭和10年10月10日に生まれたかまぼこ専門店(2014年5月にリニューアル)

「笹かまぼこ」という名が付くまでは、「木の葉かまぼこ」「手のひらかまぼこ」などさまざまな名前で呼ばれ、特に統一されていなかったそう。
阿部蒲鉾店創業後、阿部秀雄氏が伊達家の家紋「竹に雀」の笹の葉にちなんで「笹かまぼこ」と名付けたところ、その名が定着し、現在に至るといいます。
▲地下に飾られている昭和30年代初期の写真。「笹かまぼこ」の文字が目を引きます

そもそも仙台で「笹かまぼこ」が作られるようになったのは、冷蔵設備などがない時代のこと。宮城沖でヒラメが大漁にとれ、どのように保存するか悩んだ結果、その魚をすり身にして手のひらでたたき、笹の葉のような形にして焼いたそうです。それが「笹かまぼこ」の始まりといわれています。

それからさまざまな技術が発達した現在も、仙台の名産品として広く親しまれている「笹かまぼこ」。
阿部蒲鉾店の店内に入ると、「笹かまぼこ」はもちろん、蒸しかまぼこや揚げかまぼこなど、さまざまなかまぼこがズラリと並びます。
▲店内は和モダンな雰囲気
▲上品なデザインのパッケージにも注目

創業80年を迎えた2015年、商品ラインナップをリニューアル。笹かまぼこもグレードアップしました。
▲「阿部の笹かまぼこ」(左)1枚190円(税込)と、一回り大きな「阿部の笹かまぼこ 吟撰笹」(右)1枚250円(税込)
▲厚さとやわらかさが増し、さらにプリプリに!

看板商品の「阿部の笹かまぼこ」は、以前より25%増量し、1枚50gに。原料には厳選したタラやイトヨリ、グチ、キチジを使用。熟練した職人の技により、プリプリッとした歯ごたえと、ふっくらとしたやわらかさを生み出しています。

もう一つの笹かまぼこ「阿部の笹かまぼこ 吟撰笹」は、新鮮な天然マダイ入りのプレミアムな一品。魚の旨みたっぷりで、噛みごたえも抜群!きび砂糖も入れ、コクのあるおいしさに。「通好み」な笹かまぼこと好評です。

阿部蒲鉾店の笹かまぼこは、「一番肉」と呼ばれる上質なすり身のなかでも、特に優れた品質のすり身のみを使って作られています。さらに、「阿部の笹かまぼこ」「阿部の笹かまぼこ 吟撰笹」ともに宮城県産本醸造特級醤油や宮城の地酒などを隠し味に入れ、魚本来の旨みを引き立たせる工夫も。

伝統を守り続ける一方、素材選びや味の研究に余念がありません。その努力が、長年地元の人々に愛される理由につながっているようです。

ひょうたん揚げ、手焼き体験、かまぼこ料理で新たなおいしさを発見!

阿部蒲鉾店では、本店ならではの3つの楽しみがあります。

まずは、本店の店頭で販売している「ひょうたん揚げ」です。ふわふわの蒸しかまぼこに甘めの衣を付けて揚げたアメリカンドッグ風の一品。そのまま食べてもおいしいですが、お好みでケチャップを付けてもOK。休日は行列ができる人気商品です。
▲「ひょうたん揚げ」200円(税込)
▲ケチャップは普通と辛口の2種類が用意されています
▲中はこうなっています。蒸しかまぼことサクサクの衣が絶妙な組み合わせ

約30年前に行われた「第1回仙台・青葉まつり」の出店で販売したのが始まりで、もともとはイベントの出店でのみ販売するものだったとか。しかし、そのおいしさが評判を呼び、20年ほど前から通常販売することに。今では仙台の人気のおやつとして有名です。
▲串に「アタリ」と書いてあれば、もう一本サービス!

キレイなひょうたん型に仕上げるのも職人技。作り置きや冷凍などはせず、できたてを提供するのがモットーです。仙台の街歩きのお供にぜひ!
▲お店の人からアドバイスを受けながら楽しめる手焼き体験

2つめは「笹かまぼこの手焼き体験」。1階で受付を済ませ、地下1階の手焼き体験コーナーへ。
竹串に刺した笹かまぼこを専用の機械にのせ、焼いていきます。表面がふっくらして、きつね色になったら食べ頃。両面合わせて焼き時間は3分ほどです。
▲早く食べたいけどガマン…。焼き加減を慎重にチェック
▲手焼き体験は1本210円(税込)。お茶を飲みながらゆっくり味わえます

焼きたての笹かまぼこは、皮がパリッとしていて、中はフワフワ。この香ばしさは、やみつきになります。
通常の笹かまぼこも、電子レンジやフライパンでサッと温めてから食べるのがいいそうですよ。ぜひお試しあれ!
▲シックな雰囲気の和食処「新伝馬町(しんてんまち) さゝぶ」。個室もあります

3つめは地下にある和食処「新伝馬町 さゝぶ」です。かまぼこの新しい食べ方を提案し、ディナーでは阿部蒲鉾店のかまぼこを使った創作料理などを味わえます。

「阿部蒲鉾店は原料となるすり身からこだわっているので、かまぼこ自体が十分おいしいんです。そのおいしさを伝えるために、あまり手を加えすぎないようにしています」と、総料理長の高橋一豪(かずひで)さん。
▲「笹かまの板わさ」700円(税込)
▲「かまぼこのグラタン」800円(税込)

「笹かまの板わさ」は魚の旨みが際立つ、特製梅肉タレで味わいます。
「かまぼこのグラタン」は宮城県産のブランド鶏「森林鶏」とかまぼこ入り。ホワイトソースと仙台味噌、チーズで味付けし、和洋の融合を楽しめる一品です。
そのほか、「かまぼこのかき揚げ」特大800円、普通400円(共に税込)なども人気です。
ここを訪れれば、笹かまぼこの新たな発見がみつかるはず。おみやげ選びはもちろん、ここでしか出合えない料理も味わって、仙台名物を心ゆくまで楽しんでみてはいかがですか。
加藤亜佳峰

加藤亜佳峰

編集者・記者。編集プロダクションMOVE所属。仙台を拠点に、企画・編集・取材・執筆を担当。旅行誌を中心に、情報誌やムック、書籍、パンフレットなど幅広いジャンルの印刷・出版物を手がける。

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