京都・錦市場で巡るべき店4選!お土産・ランチ・和スイーツはここで決まり

2016.01.08 更新

西は高倉通りから東は寺町通りまで、アーケードの下にずらっと並んだ店、店、店。京都人の胃袋を400年間満たしてきた「錦市場」で、一味違う京都らしさが味わえるツウなお店をご紹介。

人種年齢性別国籍…あらゆる人が
行き交うエネルギッシュな商店街

制服姿の学生、地元客と思しきおばあちゃん、手を繋いだ外国人カップル…。日本語、英語、その他言語が所狭しと飛び交う。無国籍でいて、しっかり京都なカオスな雰囲気が漂っている。
魚問屋として始まり、今年で400年を迎えた「錦市場」。390mの商店街に126もの店舗が連なり、新鮮な京野菜や魚介をはじめ、湯葉、寿司、豆腐、お漬物…などなどありとあらゆる食材が手に入る「京の台所」だ。
そんな錦市場で、ツウな京都らしさを味わえるお店を紹介しよう。

~三木鶏卵~ だしの香りふわり、
ぷるふわ食感の絶品だし巻き卵

一軒目に紹介するのは、創業80年の老舗だし巻卵専門店「三木鶏卵(みきけいらん)」。
京都をはじめ関西の食卓には欠かせないだし巻き卵。上品なだしの味が効いた三木鶏卵のそれは、観光客のみならず、地元の人々に愛され続けている。
北海道産の利尻昆布と削り節をたっぷりと使いとっただし汁に、薄口しょうゆなどの調味料を秘伝の割合であわせる。
焼き方は、長い鍋を使って手前から巻いていく「京巻き」スタイル。これは、だしをたっぷり使った生地では熟練の技術が必要な難しいもの。ベテランの職人たちが一つ一つ丁寧に焼いていく。
▲だし巻き卵(中)700円(税込)
さっそく焼きたてを一口。食べる前から香る、だしと卵のいい匂い。
大きめの一切れをガブッ!ふわッ、ぷりッ、じゅわ~…。
幸せが口の中に広がり、舌の上を転がる。美味しい!
「だし巻きがしょっぱいので、甘いものもあったらいいなぁ」と開発した黄味あんぱん(税込170円)も人気の一品。
黄身の濃密感とさっぱりした白あんが合わさり、上品でまろやかな味。食べ歩きを楽しむ観光客が多い錦市場仕様で、小ぶりなサイズもいい感じだ。
お店の前には焼きたてを頬張るお客さんの姿が幾人も。
通常のパックは2日間、要冷蔵のパックは7日間の日持ちがするので、お土産にもOKだ。

~錦 まつむら~ 京野菜がいっぱい
隠れ家的イタリアンで限定ランチ

ぶらりと市場を歩き、細い路地の奥に見つけた赤、白、緑の三色旗。2軒目に紹介する「錦 まつむら」は、知る人ぞ知る京都イタリアンの名店だ。
20年間の修行の後、ここでお店を開いて8年というオーナーシェフの松村さん。
「自分が野菜好きなので、どうしても野菜が多めになっちゃいますね」と笑う。料理には、京野菜をはじめとした季節の野菜がふんだんに使われている。
意識しているのは「マンマの味」。素材の美味しさを引き出すように、丁寧に時間をかけて仕事をするのがまつむら流だ。
今回は、京野菜を使った1日10食限定のランチセットをご紹介。
「京野菜のパスタセット」(税込2,000円)。
頂いたのは、カキの濃厚な旨みと九条ねぎのシャキシャキ食感が味わえる、九条ねぎとカキのスパゲッティ。オイルベースのパスタソースはしっかりと乳化され、クリーミーな味わいだ。
他にも、京野菜と肉をあわせたり、クリーム系やトマト系などのパスタも、素材の旬にあわせて登場する。
「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み 京野菜添えセット」(税込2,500円)。
じっくりと煮込んだ牛ホホ肉は、フォークでふわりと切れる柔らかさ。口の中で肉の繊維と旨みがほどけていく。
茹でた旬の京野菜に、野菜の旨みが溶け出したソースをたっぷり絡めてパクリ。シンプルな茹で野菜の素材の味が、濃厚ソースと絡んで爽やかな印象。口の中がリフレッシュされ、柔らか肉をもう一口…と食がすすむ。
牛ホホ肉のセットには野菜たっぷりのミネストローネが、パスタには自家製ハムやカルパッチョなどの前菜がセット。自家製フォカッチャとデザート、食後のコーヒーは共通でつくので、ボリューム満点だ。

~津之喜酒舗~ 京都の地酒、
あなたにぴったりの一本を

日本酒ブームの昨今。地酒を買って帰りたいが、どれを選んでいいのやら…という方も多いのでは。続いて紹介する「津之喜酒舗(つのきしゅほ)」は京都・伏見をはじめ、厳選した蔵の地酒を取り扱う老舗酒店だ。
大きなタンクに掲げられた「今飲むシアワセ」というグッとくるキャッチコピーを店先に発見。足を止めずにはいられない。聞くと、その場で地酒の量り売りと試飲ができるとのこと。
さっそく一口。柔らかな口当たりで、どこかしら甘さも感じる。ピリッとした風味が追いかけてきて、鼻を抜けていく。芳醇な美味しさとフレッシュなノド越しを感じる旨酒だ。
頂いたのは伏見・都鶴酒造の「みやこつる 大吟醸 無ろ過生原酒」(四合 税別2,000円、一杯税別600円)。津之喜酒舗だけでしか販売していない、貴重な限定酒だ。
生酒なので、持ち帰り後はすぐに冷蔵庫へ、とのこと。
▲遠方からの観光客も多いため、持ち運びに便利な300mlサイズも人気だそうだ
「津之喜酒舗」は創業天明八年(1788年)。200年を超える老舗を現在に受け継ぐのは八代目の藤井社長。地酒のみならず、洋酒なども稀少でクオリティの高いものを厳選して取り扱っている。
「お店にいたら、声かけてください。ぴったりの一本を探しますよ」。と社長。一期一会のお酒にきっと出会えるハズだ。
▲社長おススメの「澤屋まつもと 純米酒」(四合税別1,020円)は伏見の老舗蔵松本酒造の作。伝統と革新が同居する、爽やかな酸が印象的な一本だ。

~錦一葉~ お茶屋さんの
雅な和スイーツでホッと休息

市場巡りも、そろそろ足が疲れてきたころ。甘いものでも食べながら一休みを。最後に紹介する「錦一葉(にしきいちは)」は、お茶屋さんが営む茶寮。自家製の宇治抹茶をふんだんに使った和スイーツが人気だ。
頂いたのは「抹茶フォンデュ(税別1,500円、セットのグリーンティは税別400円)」。生麩、わらび餅、抹茶だんご、甘栗、抹茶ケーキ、季節のフルーツ…などなど、様々なプチデザートが二段のかわいい引出し重にいっぱい。
お重の最上段にはホワイトチョコレートをベースにした抹茶の濃厚ソース。これに一段目、二段目のプチデザートをたっぷりくぐらせて食べる、なんとも豪華な和スイーツだ。
生麩にたっぷりとソースをつけて一口。まったりとしたホワイトチョコの甘みの中に、抹茶のさわやかな苦味。もちもちした生麩の食感にぴったり。ブランデーの香りも漂う、上品で大人な味わいだ。
プチデザートはそのまま食べても充分美味しいクオリティ。でも、やっぱりここは抹茶ソースをたっぷりつけて味わいたい。フルーツの酸味もいいアクセント。品数は多いが意外にペロッと食べられる。
お腹も心も満たされて外にでれば、もう夕刻。観光客もまばらになった錦市場は、昼間とはまた違った表情を見せてくれた。
今回紹介したお店以外にも、まだまだ個性的な店がいっぱいの錦市場。一度ならず、何度でも足を運んで、美味しいお店を開拓してみて。
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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