太宰府天満宮で香しい梅を愛で、「梅ヶ枝餅」を食べ歩く“太宰府うめ~旅”

2018.02.11 更新

言わずと知れた学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮。ココに生まれ育った私にとって、太宰府天満宮はまさに地元の誇り!地元っ子ライターが、梅の時期の太宰府天満宮、そして参道で販売する「梅ヶ枝餅」のおすすめの味わい方をご紹介します。

太宰府といえば梅!特に約200種、約6,000本の白梅・紅梅が花をつける時期は格別

太宰府天満宮と聞けば、「あぁ、学問の神様でしょう」と言う方は多いと思います。
はい、もちろんその通り!
学問の神様と言われる菅原道真公の御神霊をお祀りしている神社で、今や日本全国より受験生が参拝に訪れる、歴史ある神社。
そして、太宰府天満宮は花の名所でもあるんです。
桜、花菖蒲、菊、紅葉と四季折々の景色が参拝客を楽しませてくれます。

とは言っても、やはり一番旬な時期は梅が見ごろを迎える2月。
道真公がこよなく愛した梅の花。天満宮の紋にも梅の花を使用しているだけあって、この梅の時期はちょっと特別。
そんな梅の時期の太宰府旅へ。さぁ、レッツゴー!

背景やジンクスを知れば、散策もさらに楽しい!

西鉄大宰府駅を背にみやげ物店が立ち並ぶ参道をまっすぐ進むと、突き当たりに御神牛(ごしんぎゅう)がいらっしゃいます。

この他にも、道真公が丑年生まれであることなどから、境内のあちこちに牛の像を見つけることができますよ。

ハイ、ここでちょっと注目してください。
この御神牛、角から鼻にかけてテカテカです。
これは、頭を撫でると知恵を授かるとのジンクスがあるから。
お正月には、御神牛を撫でるための行列ができたりもするんです。
▲角からお鼻にかけて金ぴか。かわいらしい御神牛。
御神牛から御本殿へは池にかかる3つの朱塗りの橋を渡って。
この池は上から見ると、漢字の「心」の形になっていることから「心字池」と名付けられており、池にかかる「太鼓橋」「平橋」「太鼓橋」の3つの橋は、それぞれ過去・現在・未来を表すのだそう。
太鼓橋は勾配があるので、ヒールの女子はご留意を!
ちなみに橋を渡らずともぐるりと池を回って御本殿へ行くこともできます。
▲池に住む亀や鯉を眺めつつ、太鼓橋を渡って御本殿へ
▲梅の時期はこんな感じに

東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ

▲立派な白梅「飛梅」。飛梅は、極早咲きなので2月初旬~中旬が見ごろ
菅原道真公が詠んだ、有名な歌がコレ。
「春風が吹いたら、香りを大宰府にいる自分まで送り届けてくれ、梅の花よ。
主人である私がいないからといって、春を忘れてはならないよ」
と無実の罪で京の都から大宰府に左遷される際、自宅に植えていた梅の花にこの歌を詠みました。
その後大宰府に着任した道真公を追って、京にあるはずの梅の木が一夜にしてぴゅーんと飛んできたとされています。それがこの「飛梅」。
梅の木が飛ぶなんて!なんて野暮なことはいいっこなし。

これは人々だけでなく、梅の木にまで菅原道真公が慕われていたというエピソードでもあります。

美しい白梅は、今でも時期になると見事な姿を見せてくれます。
どこか気高く、高貴な感じがするのは、飛梅が京育ちだからかもしれませんね。

梅の時期はイベントもたくさん!賑やか!

そして梅の時期はイベントも多数。
毎年道真公の命日である2月25日は「梅花祭」。
2月下旬は参拝客を「最高のおもてなし」で迎えてくれる「門前まつり」。
そして3月の第一日曜は「曲水の宴」。
…と梅の時期は催しも充実です。
▲十二単など平安装束に身をつつんだ参宴者が、庭の上流から流れてくる酒盃が自分の前を過ぎる前に和歌を作り、お酒をいただくという雅な神事「曲水の宴」

もう一つのお楽しみ。太宰府に来たなら「梅ヶ枝餅」をぜひとも食すべし!!

我ら地元っ子のソウルフード「梅ヶ枝餅」。
もち米とうるち米をブレンドした生地に小豆餡を入れて香ばしく焼く、梅の印が押された素朴な餡餅。この「梅ヶ枝餅」、参道を中心に30ほどの店舗で販売されています。

なので、地元っ子の間では
「うちは○○の梅ヶ枝餅とよね~」
「え?そうなの?うちん家は△△よ!」
と流派が生じるワケです。

とはいえ、もち米、うるち米、小豆餡というシンプルな要素でできているので、
違いといえば手焼きか機械か、米や小豆の仕入先、餡の甘さ、くらい。
正直、どれも美味しいとですたい。

ただ、微妙な違いがあるので
「私は甘いのが好きだわ!」
とか
「俺は香ばしい感じが好きだぜ!」
って方は、好みに合う梅ヶ枝餅を探すのがまた楽しかったりします。

それでは自分好みの梅ヶ枝餅を探しに、食べ歩き行ってみよ~!

皮がもっちり、程よい甘さの「寺田屋」さん

▲寺田屋さんは手焼きがメインです
まずは境内に近い、参道の一番奥にある「寺田屋」さんへ。
こちら梅製品のお店でもあるので、自家製の梅干しや梅酒などが店頭にズラリ並んでおります。
▲自家製の飛梅漬や珍しい辛子梅など。いつもは梅ヶ枝餅を焼いてくれるお兄さんが持ってくださいました
▲梅ヶ枝餅1個120円(税込)。お茶はサービスのほうじ茶
さぁ、梅ヶ枝餅はというと。
出来立てアツアツを…ぱくり!
寒い日にはこの甘さと熱さがたまりません~。

「一つ一つ手焼きで丁寧に焼いているので、不格好でしょう?」
と言われましたが、いえいえ素朴でとっても良いです!

北海道十勝産小豆の餡の程よい甘さとちょっと厚めでもっちりとした感じのお餅です。
う~ん美味しい…。
こちらでは奥の喫茶スペースで、ほうじ茶も無料で出してくださるのだとか。
そんなサービスもうれしいですね。

見目麗しき、“べっぴん”梅ヶ枝餅!「やす武」さん

▲参道中腹辺りにあります
▲梅ヶ枝餅1個120円(税込)
次は「やす武」さんへ。
こちらは手打ちそばのお店でもあるので、食事の後に梅ヶ枝餅を、なんて楽しみ方もできちゃいます。

さてさて。梅ヶ枝餅はというと、こちらは機械。
美味しさはもちろん、なるべく美しく作るように心がけているのだとか。
なので、お店で出される梅ヶ枝餅はきっれーいなまん丸♪
「ミス梅ヶ枝餅」です。(勝手に名付けました)

多くのお店が業者さんに餡を作ってもらっているのですが、「やす武」さんは独自で作っているのだそう。北海道十勝産「みやび」という小豆に、まろやかさを出すためにザラメを使用。さらに赤穂の塩をアクセントに…と、とにかく材料にこだわっていらっしゃいます。

さっそく一ついただきましょう。
ぱくっ。
うん、甘さが控えめ!
ちょっと塩気もあり、何個でも食べられそう。
甘いのが苦手という方や男性にもおススメです!

お餅と餡の風味が上品な「かさの家」さん

▲天満宮から向かって、こちらは左手にあります
▲梅ヶ枝餅1個120円(税込)。機械で焼き上げています
最後は「かさの家」さんです。
こちらも食事処を兼ねているので、おそばや定食と一緒に楽しむことができます。

創業大正11(1922)年と歴史もある「かさの家」さんの梅ヶ枝餅。
さっそくいただきま~す!
ぱくり!
うん!上品な甘さです。
食べた後に餡の風味が残りますね~。
香ばしく焼き上げたお餅とのバランスも良い気がします。
餡に使うのは北海道十勝川西農協産の小豆だそう。
甘さもちゃんとあるけれど、上品な味わいなのでたくさん食べられそうです!

まとめ…やっぱり全部美味しい!!

全部いただきましたが、やっぱりどれも美味しい。
ただ餡の味や焼き加減など多少の違いはあるので、「私は○△の梅ヶ枝餅が好きだわ~」なーんて通ぶってみるのも楽しいです。

今回は3店舗をご紹介しましたが、味に関しては個人的な感想なので、人によって感じ方は違うかもしれません。

太宰府にはこの他まだまだたくさんのお店があります。
梅ヶ枝餅は5~6個くらいぺろりと食べられちゃうので、参拝の帰りは食べ歩きして自分のお気に入りを見つけてみてください。

出来立てアツアツは、やっぱり一味違いますが、お土産に買って帰っても、レンジでチンすれば出来立てのおいしさに。
ぜひ、お試しあれ!
▲ちなみに。美味しかったので各店舗5個ずつお持ち帰りしました。大満足でございます

※梅の写真は2015年以前のものです。2018年の開花状況等につきましては太宰府天満宮のホームページなどでご確認ください。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴20年弱。食育アドバイザー、フルーツ&ベジタブルアドバイザー。

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