スイーツの街・函館のキュートで美味しいケーキが食べられる店3選

2016.04.12 更新

函館はスイーツ店の激戦区。なぜなら、日本初の国際貿易港として開港し、洋菓子作りの技法など西洋文化がどこよりも早く入ってきたうえ、乳製品などの素材が集まりやすい街だから。そんな函館市内にたくさんあるスイーツ店、どこも美味しそうで迷っちゃう…。そこで、函館のスイーツを知り尽くすグルメ女子・かなこさんにおすすめのスイーツ店を案内してもらいました!

▲趣味は美味しいお店を巡ることという、函館在住のかなこさん
今回案内してくれたのは、函館生まれ函館育ち、今も函館で暮らしている生粋の函館っ子のかなこさん。函館市内はもちろん、ニセコや札幌、海を渡って東北地方へと美味しいお店を目指して訪れるというグルメ女子です。
今回は函館に数ある美味しいお店の中から、3軒のスイーツ店を巡りました!

住宅街に佇むサロンのようなフランス菓子の名店

「私、ここのモンブランが好きで、よく通っているんです」
そう言って最初に案内してくれたお店は、住宅街の一角にある「フランス菓子 ペシェ・ミニヨン」。函館駅からは車で12分程度です。
▲訪れたのは雪の季節ですが、春から秋にかけては周囲が緑の木々に囲まれます
お店には大きな看板などが出ておらず住宅街に溶け込んでいるので、初めて行く時は迷ってしまうかも…!?少し時間に余裕を持って行ったほうがよいですよ。
▲ちょっと高級そう!?扉を開けるのにちょっとドキドキしますが、いざ中へ
お店に入ると、右手のショーケースにはマカロンやダックワーズなど、左手にはガトー・ヴォヤージュやショコラ、プチガトー(小さなケーキ)などが、ずらっと並んでいました。
▲温かみのある雰囲気のショップスペース。たくさん並んだお菓子を前にワクワクしてきます
店名の「ペシェ・ミニヨン」とは、フランス語で「小さな罪」という意味。甘くて美味しいものに思いがけず手を出してしまう、という気持ちがこめられているそうです。
確かに右も左も美味しそうなお菓子ばかりで、思わずあれもこれもと選んでしまいそう…。危険な誘惑…、優柔不断な方、きっと悩みまくりですよ。
▲フランス産のポプラの木型を使って焼き上げたガトー・ヴォヤージュ(1,050円・税別)。お土産に欲しくなるパウンドケーキです
▲サロンで味わえるプチガトーの数々。常時30種類位並ぶそうです。どれにしようか迷っちゃう…!
「ペシェ・ミニヨン」は以前、東京の新橋に店を構えていました。しかし、創業者の中澤誠一氏が本場の菓子作りを学びたいと、フランスで修業をするために閉店。その後、1992年に中澤氏の郷里、函館に新生「ペシェ・ミニヨン」をオープンしました。

お菓子には新鮮で上質な北海道の素材をふんだんに使い、フランスで習得してきた奥ゆきのある味わいを表現しています。
▲ペシェ・ミニヨンの商品はどれも、素材の風味が際立っているのが特徴的です
中澤氏は、作りたての美味しいフランス菓子を、ゆったりとした空間で食べてもらいたいと考えたため、ショーケースの奥にあるサロンスペースはとても広々。さらに、庭はショップよりも広いそうですよ。
▲明るく温かみのあるサロンスペース。ゆったりとした気分になります
ゆったりとしたサロンスペースで、プチガトーを紅茶などと一緒に味わうことができます。春から秋にかけては緑の木々に囲まれた中庭で楽しむことも。
▲木洩れ日が降り注ぐ、気持ちのよい空間です(写真提供:ペシェ・ミニヨン)
紅茶は大きく4種類(各700円・税別)。定番のダージリンやアールグレイのほか、独特な味わいの沖縄県産の琉球紅茶、まろやかで甘みを感じる佐賀県産うれしの紅茶ダージリンがあります。このほか、ハーブティーやコーヒーなどのメニューも。

今回チョイスしたのは、「ペシェ・ミニヨン」で一番人気のプチガトー、「アンシャンテ」(450円・税別)と、ファンが多いという「マロニエ・モンブラン」(550円・税別)。
▲手前が「アンシャンテ」、奥が「マロニエ・モンブラン」。「うれしの紅茶ダージリン」とともに、いただきました
まずは「アンシャンテ」をひと口。バタークリームとカスタードクリームを合わせたクリームは、濃厚そうという予想に反して重くなく軽やかな味わい。大粒のイチゴとイチゴのソースで爽やかな甘みを感じます。食べやすく、ぺろっと2、3個いけそう…!

「マロニエ・モンブラン」は、深めのタルトに生クリームとカスタードクリーム、さらに栗のペーストをのせたケーキ。栗のペーストは、粒々感があり風味も濃厚!栗の甘さをたっぷりと味わえます。
▲「口の中に栗をたくさんほおばったみたいに、口の中が栗、栗、栗、ってなる味わいがいいんですよー」と話すかなこさん
秋頃には、「マロニエ・モンブラン」とは異なる和栗のペーストを使った「モンブラン」(500円・税別)も登場。オーダーが入ってからペーストを絞り出して作っている商品で、これを目当てに訪れる人がかなりいるのだとか。かなこさんがこの店にはまったのも、この「モンブラン」がきっかけだったそうです。

時が止まったかのようなゆったりした雰囲気のお店。函館近郊で生産された乳製品をはじめ、北海道の素材で作ったフランス生菓子を、ゆったりとした気分で味わえます。

店構えもスイーツも可愛い!北海道の素材で作るイタリアンドルチェのお店

次に訪れたのは、函館市の少し郊外にある「Pasticceria Ciccio Pasticcio(チッチョ パスティッチョ)」。函館駅からは車で約25分です。
▲住宅街の中でひときわ目立つ、薄いピンク色をした可愛いお店。ぱっと見ただけで心がときめいちゃいます
「チッチョ パスティッチョ」とは、イタリアの小さな子供が使う言葉で「愛嬌のある可愛いお菓子屋さん」という意味だそうです。
▲「ここはお店も可愛いし、ケーキも可愛い形をしたものが多いんです。ケーキが2個セットで食べられるのもいいんですよ」と、かなこさんがお店へ案内してくれました
イタリアの食材と、函館を中心とした北海道の果物や卵など、季節ごとの旬の素材を取り入れたイタリアンドルチェのお店です。
▲お店に入ると正面に販売スペースがあり、右手に10席程度のイートインコーナーがあります
店内には、小ぶりなケーキやホールケーキ、焼菓子が並ぶほか、ジェラートもあります。
▲焼菓子(1個175円~・税込)もいっぱい!約25種類あります。お土産にちょうどよいです
ここでイートインを利用するなら、「ケーキセットW」(982円・税込)がおすすめ!
ケーキ2個とドリンク1杯がセットになるのです。ケーキ1つだと寂しいし、2つ頼むと割高だし…、と思っていた方も多いはず。そんな方に嬉しいセットです。

でも、ずらっと並ぶケーキの中から2つを選ぶとなると、なぜか欲張りな気持ちが…。
「あれも美味しそう!これも可愛い…、どうしよう…」と、ぜんぶつまみ食いしたくなります。
▲「ケーキセットW」は、ショーケースの中から好きなものを2つ選べます。この日は少し遅い時間なので数が少な目でしたが、通常は約20種類並びます
さんざん悩んだ末、今回チョイスしたケーキは、このお店で一番人気という「ズコット」と、見た目が可愛い「いちごのミッレフォーリエ」。

「ズコット」は、マスカルポーネとオレンジピールのクリームとチョコとナッツのクリームで、ラムシロップを浸みこませたスポンジを包んだもの。イタリアで一般的な「ズコット」は、ドーム状のスポンジでクリームを包んだものですが、こちらのお店では逆のスタイルです。

一見こってりしていそうですが、見た目に反して意外とさっぱりとしたクリーム。しっとりした洋酒の生地によく合います。中にナッツやドライフルーツが入っていて、この食感がよいアクセントです。
▲左のケーキが「ズコット」、中央のケーキが「いちごのミッレフォーリエ」。コーヒーとともに
「いちごのミッレフォーリエ」は、カラメリゼしたパイ生地でいちごとクリームをサンド。パイ生地のサクサク感を損なわないようにするために、クリームはカスタードクリームにバタークリームを混ぜ、少々固めにしているそうです。

ちなみに、ミッレフォーリエとはミルフィーユのイタリア語。フレッシュないちごやクリームと、パリッとしたパイ生地との食感のギャップが面白いです。
▲「綺麗な形なので、フォークで崩すのが勿体ないですね」と言いつつも完食!
ケーキ1つとジェラート2種類にドリンクがついたセット(982円・税込)もあり、こちらも人気。冬はケーキのWで、夏はジェラートのセットで、という人も多いようです。

可愛らしい雰囲気のお店で、ちょっぴり心ときめかせながら、北海道の素材で作ったイタリアンスイーツを味わってみてはいかがですか?

異国情緒たっぷり、優雅なアフタヌーンティーを楽しむ

最後に向かったお店は、洋館や教会が立ち並ぶ函館の観光名所、元町地区にある「ヴィクトリアンローズ」。函館市電の末広町電停から歩いて約5分の場所にあります。車の場合は、近隣の公共駐車場へ停めてから行きましょう。
▲「ヴィクトリアンローズ」は、函館市の有形文化財「函館市旧イギリス領事館(開港記念館)」の中、一部のお部屋を使ったティールームです
この建物は、幕末に函館が開港した時に開設されたイギリスの領事館で、約100年前に竣工されたものです。現在は開港記念館として一般公開されています。
建物に入ると、すぐ正面に展示室を見学する受付があり、その横にティールームのお部屋があります。
▲門から敷地内へ入った奥に、建物入口があります
中へ入ると、一気に異国の地へワープしたかのような雰囲気!映画の世界に飛び込んだかのようです。
▲展示室の見学ルート。歴史ある建物の雰囲気を楽しめます。展示室の見学は入館料(大人300円、学生・生徒・児童150円・各税込)が必要です
「ヴィクトリアンローズ」に入ると、パーッと明るい英国調のお部屋が目の前に飛び込んできます。「ワ~、素敵~!」と思わず声が漏れてしまいました。
▲英国製のアンティークの調度品に囲まれた室内は、とっても優雅な雰囲気!
▲明るい陽射しが差し込み、のんびりまどろみたくなります
「この雰囲気で楽しむアフタヌーンティー、気分最高です!」とかなこさん。
ここへ来たら気分は英国貴族か英国マダム!ゆったりとアフタヌーンティーを楽しみ、自分に酔っちゃいましょう。

こちらのアフタヌーンティーは、紅茶(英国ブレンド)のポットと、サンドイッチ、ミニケーキ2品(この日はパウンドケーキとカボチャのミニタルト)、手作りスコーン、クッキーがセットになっています。
▲この店で一番人気の「アフタヌーンティーセット」(1,500円/1人分・税込)、写真は2人分です
手作りスコーンは、リンゴのジャムで食べます。ふわっとしたスコーンで、シナモンの香りとジャムの甘酸っぱさが調和して、爽やかな味わい。人気があり、スコーンをお土産として館内売店で買って帰る人も多いそうです(3個入り486円・税込にて販売)。
チョコチップとオレンジの風味がきいた、しっとりしたパウンドケーキ、コクがあるクリームの中にカボチャの種も入ったミニタルトなど、どれもさっぱりとした紅茶に合うものばかりです。

パウンドケーキとクッキーは持ち帰りもOK、もし食べきれない場合は、後で味わうこともできます。
▲アンティークの調度品に囲まれた中で楽しむアフタヌーンティー、ゆったりした気分でスイーツを味わえます
春から夏にかけては、窓の外にバラの花が咲き乱れる様子も眺められるとあって、この雰囲気を活かしたウエディングも年数回行われるそうです。
異国情緒溢れる函館らしい、優雅なアフタヌーンティーを楽しめるお店です。
函館は、横浜や長崎などとともに日本で初めての国際貿易港として幕末に開国し、西洋文化をいち早く取り入れ根付いた街。さらに、お菓子作りに必要な乳製品や砂糖、小麦や豆類など、北国の大地で育つ良質な素材が集まりやすいので、クオリティが高いスイーツ店がたくさんあります。

さて、皆さんはどのお店が気になりましたか?スイーツは別腹!函館へ訪れたら、いろいろなお店をはしごして、函館スイーツを食べ比べしてみましょう!
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

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