初めてのキャンプその1. 大自然の頼れる我が家!テントを張ってみよう

2015.08.04 更新

待ちに待ったキャンプシーズンの到来!今年こそキャンプデビューを……そんな方も多いのではないでしょうか。そこで、本特集ではアウトドアのプロフェッショナルsnow peak Headquartersストア店長の青木祐真さんを先生にお迎えして、キャンプを快適、安全に楽しむためのポイントを紹介していきます。

snow peak Headquarters(スノーピーク ヘッドクォーターズ)
ストア店長 青木祐真さん

1986年、東京都生まれ。隣接する広大なキャンプ場で起こるさまざまなハテナをひと手に引き受ける、頼れるお兄さん。休日は、近隣の岩場でクライミング、トレイルランニング、山スキーを楽しむ、マルチなアウトドアズマン。

本特集は全5回。その1回目となる今回は、キャンプになくてはならないテントの設営法。いくつかのポイントを把握しておけば、テントを張るのはそれほど難しいことではありません! 
まずはキャンプ場の選び方。キャンプ場にはさまざまなタイプがあります。各サイトに電源が用意され、温泉完備のところから、より深い自然の懐に抱かれ、トイレと水場が用意されているだけのワイルドなキャンプ場まで……。初めてのキャンプでおすすめなのは、各サイトまで車でアプローチできるオートキャンプ場です。
今回、取材で訪れたのは新潟県三条市、snow peak本社、直営店に隣接している「ヘッドクォーターズキャンプフィールド」。
牧場のような広がりを持つ開放感のある同キャンプ場は、各サイトへ車でアプローチできるのはもちろん、併設のストアにはsnow peakの全アイテムが並んでいます。さらに、キャンプ道具をレンタルできるのがなによりも嬉しいポイント!
気になる商品を購入前に試すことができるし、これからはじめてみたいというビギナーは、手ぶらでキャンプを楽しむことができるんです。

それでは、多くのファミリーテントが採用しているドーム型テントの代表として、「snow peak アメニティドーム」を例に、テントの設営法を学んでいきましょう。

1 テントの中身を確認(お出かけ前に!)

テントのほとんどが、インナーテント(テント本体)とフライシート(テント本体のうえにかぶせるシート)からなる「ダブルウォール構造」を採用しています。それらを支えるポール、そしてテントを固定するペグや張り綱などがおもなパーツです(ペグを打ちこむハンマーは、オプションパーツの場合もあります)。
まずは、それらが収納袋にすべて入っているかを確認しましょう。これは必ず出発前に行ない、忘れ物がないか、壊れたパーツがないかをチェックしてください。

2 インナーテントを広げる

水はけのよい、平らな場所を選んでから、インナーテントを広げましょう。出入口の向きを確認し、風が吹いている場合、それが風下にくるように配置しましょう。

3 ポールを伸ばし、スリーブに通す

たたまれたポールを接続していきます。このとき、写真のような中途半端な状態にならないよう、根本までしっかり差しこむこと。差しこみが甘い状態に力が加わると、破損の原因になります。
ポールをつないだら、インナーテントのスリーブ(袖のように袋状になっている)にポールを通していきます。ポールを通すときは、必ず押しながら。ポールを手前に引っ張ると、関節部分から抜けてしまいます。
ドーム型テントは、真上から見て対角線を結ぶ十字状にポールが交差する構造になっています(アメニティドームのように、3本目のポールが用意されている場合もあります)。2本のポールを十字に通すことでテントが立ちあがる……すべてのドームテントは、それが基本になっています。

4 ポールを固定し、テントを立ちあげる

片側のポールの先端をインナーテント側のピンに差しこみ、もう片方の先端もピンに差しこんだら、テントを立ちあげます。
ポールに吊り下げるフックがある場合、この段階ですべて留めます。風が強い場合、四隅にペグを打ち、飛ばされないように固定しましょう。

5 フライシートを装着する

インナーテントが立ちあがったところで、フライシートをかけていきます。アメニティドームをはじめとした多くのファミリーテントには、フライシート用のポールがあります。
これらは入口側にポールを使い、前室(インナーテントとフライシートの間にできる、ポーチのような空間)を生みだす構造になっています。写真のように、前室には靴やテント内では不要な道具を置いておくことができ、玄関先のように使えます。フライシートの先端はバックルになっている場合が多く、それによってインナーテントに接続します。

6 張り綱とペグでテントを固定

フライシートをかぶせたら、張り綱とペグを使ってテントを固定しましょう。ペグは、地面に対して45度の角度で打ちこんでください。張り綱は、面倒くさがらず、すべてをきちんと留めるのがポイントです。それによって、風雨に強くなるほか、内部の結露をおさえるなどし、テント生活がぐっと快適になります。張り綱は、長さを調節できるパーツ(自在金具とも呼ばれる部品で、スライドさせて使う)を使い、緩まないよう、足を引っかけないように。フライシートはストラップを引き、全体の張りが出るよう調整してください。

7 完成!

こうしてテントの設営が完了です。ポイントは「インナーテントとフライシートのダブルウォール構造になっていること」「ポールは、対角線に、交差するよう通すこと」。以上のことを踏まえておくと、どんな種類のドームテントにも対応することができます。そして、テントで快適に過ごすポイントは、「すべての張り綱をきちんと張ること」。テント全体の張りを出し、インナーテントとフライシートの間に空間が保てるように設営すると、見た目も美しく、雨を弾き、風をいなし、内部の蒸れを軽減してくれます。

撤収時のポイント

テントは「よく乾かしてからしまう」が鉄則です。濡れたまま、水分が残ったまま収納すると、カビや悪臭の原因となります。余裕があれば現場で、そうでなければ帰宅後にしっかりと乾かしましょう。現場で乾かす場合はペグで留め、近隣のサイト(区画)に飛んでゆかぬよう、配慮を。また、テントを立ち上げた状態(立体のまま)で裏返して干すのはいいのですが、風で飛ばされると、ポール破損につながりますのでご注意ください。
たたむときのポイントは、収納袋のサイズに合わせること。その際、入口のファスナーは、空気が抜けるよう、開けておきましょう。
【次回予告】
テントの張り方が分かったところで、次回は「キャンプサイトのリビング」ともいうべき、タープの設営法をご紹介します。お楽しみに。

初めてのキャンプ

その1 大自然の頼れる我が家!テントを張ってみよう
その2 キャンプサイトのリビング「タープ」を張ってみよう
その3 簡単、安全な焚き火のおこし方
その4 キャンプサイトを照らす太陽、ランタンの灯し方
最終回 ダッチオーブン料理に挑戦!これでキャンプ料理の鍋番長だ
麻生弘毅

麻生弘毅

カヤックやバックパッキングの旅が好きなアウトドアライター。アマゾンや北極圏など、でかい空が広がる世界でよろよろと旅をしてきた。お気に入りのフェスは「朝霧JAM」で、憧れは「バーニングマン」。フェイバリットバンドは怒髪天。著書に『マッケンジー彷徨』(エイ出版社)がある。

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