2019年の鈴鹿の森庭園「しだれ梅まつり」は2月23日から開催! 開花状況や見頃は?
2019.02.21 更新
春を先取りし、ピンクの明媚な「しだれ梅」が、鈴鹿山脈のふもとを染めはじめます! 2019年2月23日(土)から3月31日(日)まで期間限定で開催される、鈴鹿の森庭園の「しだれ梅まつり」。今年の開花状況は例年並みで、すでに咲き始めています。過去の写真を交えつつ、その見どころをリポートします。

艶やかに鈴鹿山脈の裾野に咲き誇る「しだれ梅」!
2014年にオープンした三重県鈴鹿市にある「鈴鹿の森庭園」は、梅の栽培において古くから伝わる日本の伝統的な技を今に伝え、未来へ継承していくための「研究栽培農園」。
赤塚植物園が手がけるこの美しく整備された庭園を、梅の開花時期だけ一般公開しているんです。
赤塚植物園が手がけるこの美しく整備された庭園を、梅の開花時期だけ一般公開しているんです。

▲濃いピンクの花を咲かせる見事な「呉服枝垂(くれはしだれ)」
梅の木は、八重咲き品種の代表「呉服枝垂」を中心に、その数なんと200本以上。匠の技で仕立てられた「しだれ梅」は、高さ5mもの大木をはじめとして、日本中から集められた見事な名木ばかりです。
遠くは九州から、大きな特殊車両を使って3昼夜かけ、運ばれたものもあるのだそう。
梅の木は、八重咲き品種の代表「呉服枝垂」を中心に、その数なんと200本以上。匠の技で仕立てられた「しだれ梅」は、高さ5mもの大木をはじめとして、日本中から集められた見事な名木ばかりです。
遠くは九州から、大きな特殊車両を使って3昼夜かけ、運ばれたものもあるのだそう。

▲ぷっくりとした蕾もかわいい!
いかがですか。しなやかにしなだれるこの見事な枝振りと、たわわに咲く梅の花。
「うっとり~!」
品のある、しっとりとした色気を感じさせるのが、梅の花の魅力ですよね。
いかがですか。しなやかにしなだれるこの見事な枝振りと、たわわに咲く梅の花。
「うっとり~!」
品のある、しっとりとした色気を感じさせるのが、梅の花の魅力ですよね。

そして、種類により早咲きのものから遅咲きのものまであるのと、同じ木の蕾でもいっせいには開花しないので、長い期間花を楽しめるのも嬉しい!

▲立ち性の実梅(みうめ)「白加賀(しらかが)」。実が梅干し(小梅)や梅酒に使われる人気の品種
枝が上に向かって伸びる立ち性の「実梅」や「花梅」は、かなり古い日本の文献にも登場するそうですが、「しだれ梅」は、江戸時代後期になってようやく登場する、比較的新しい品種なのだそう。
枝が上に向かって伸びる立ち性の「実梅」や「花梅」は、かなり古い日本の文献にも登場するそうですが、「しだれ梅」は、江戸時代後期になってようやく登場する、比較的新しい品種なのだそう。

▲天の龍
「鈴鹿の森庭園」の中でも、ひときわ存在感のある「呉服枝垂『天の龍』『地の龍』」は、樹齢100年以上と推定され、現在品種確認されている中では、日本最古のものではないかといわれています。
小高く盛った土に植樹してあるのは、長いものだと1.5mほども垂れ下がる枝が、風に揺さぶられて地面をこすり、土を削ってしまわないようにするためなのだそう。
「鈴鹿の森庭園」の中でも、ひときわ存在感のある「呉服枝垂『天の龍』『地の龍』」は、樹齢100年以上と推定され、現在品種確認されている中では、日本最古のものではないかといわれています。
小高く盛った土に植樹してあるのは、長いものだと1.5mほども垂れ下がる枝が、風に揺さぶられて地面をこすり、土を削ってしまわないようにするためなのだそう。

▲地の龍
花が咲き終わると、間もなく剪定作業に入ります。枝は容赦なく切り落とされ、ちょっと寒々しい姿に変身。でもそれは、無造作に切り落とすわけではなく、来年さらに美しい花を咲かせるための、計算しつくされた“仕立て”なんです。
そして、四方八方どこから見ても美しい立ち姿に仕立てるため、5年に一度、根鉢ごと木を回して角度を変えるのだそう。
名人と呼ばれる仕立ての技術を持った職人が、匠の技でつくり上げる、この見事な「しだれ梅」。愛情を持って手をかけなければ、この「しだれ」をつくることはできないんですね。
花が咲き終わると、間もなく剪定作業に入ります。枝は容赦なく切り落とされ、ちょっと寒々しい姿に変身。でもそれは、無造作に切り落とすわけではなく、来年さらに美しい花を咲かせるための、計算しつくされた“仕立て”なんです。
そして、四方八方どこから見ても美しい立ち姿に仕立てるため、5年に一度、根鉢ごと木を回して角度を変えるのだそう。
名人と呼ばれる仕立ての技術を持った職人が、匠の技でつくり上げる、この見事な「しだれ梅」。愛情を持って手をかけなければ、この「しだれ」をつくることはできないんですね。

▲広々とした庭園
梅の花は、花を摘むなどのストレスがかかると、香りが変わってしまうんですって。とてもデリケートなんですね。
自然の姿で放つ香りが、梅本来の香りなのだとか。馥郁(ふくいく)たる甘い香りを楽しみたいなら、香りが目覚める「朝」がおすすめだそうですよ。
梅の花は、花を摘むなどのストレスがかかると、香りが変わってしまうんですって。とてもデリケートなんですね。
自然の姿で放つ香りが、梅本来の香りなのだとか。馥郁(ふくいく)たる甘い香りを楽しみたいなら、香りが目覚める「朝」がおすすめだそうですよ。

しだれ梅の足下には、下草が植えられ、クリスマスローズなどの可憐な花たちも彩りを添えています。シックな色合いが人気の「クリスマスローズ」。名前もステキですよね。

▲園内ではクリスマスローズの販売も行われます。2019年は売場規模も拡大し、より多くの品種が並ぶ予定

▲写真下の白とピンクの花は「玄海ツツジ」
梅の木々の間に植えられたさまざまな花もまた、見る人を楽しませてくれます。これから先も、鈴鹿の森庭園には、たくさんの花の仲間が増え、どんどん育ち続けるのだそうですよ。楽しみですね。
売店では、梅の香りが口いっぱいに広がる「梅干」や「梅どらやき」など、梅を使ったお菓子の販売も予定しています。
梅の木々の間に植えられたさまざまな花もまた、見る人を楽しませてくれます。これから先も、鈴鹿の森庭園には、たくさんの花の仲間が増え、どんどん育ち続けるのだそうですよ。楽しみですね。
売店では、梅の香りが口いっぱいに広がる「梅干」や「梅どらやき」など、梅を使ったお菓子の販売も予定しています。

園内各所には、温かみを感じる木のベンチが設えられています。咲き誇る梅の花の中、ときおりベンチで一息つきながら、ゆったりとした時間を楽しんでみては。
開花期間中には「夜間ライトアップ」も行われます。詳しいスケジュールや見頃は公式twitterをご確認くださいね。
※写真はすべて2015年のものです
※本記事は2018年公開記事を一部更新したものです
開花期間中には「夜間ライトアップ」も行われます。詳しいスケジュールや見頃は公式twitterをご確認くださいね。
※写真はすべて2015年のものです
※本記事は2018年公開記事を一部更新したものです
鈴鹿の森庭園 しだれ梅まつり
三重県鈴鹿市山本町151-2
[開園期間]2019年2月23日(土)~3月31日(日)予定
[休園日]期間中は無休
※期間中でも花が開花していないことがあります。開花状況は公式twitterをご確認ください
[開園時間]9:00~16:00(最終入場15:30)※夜間ライトアップ期間中は21:00まで
[入園料]大人(中学生以上)税込500円~1,500円(開花状況により変動) 小学生以下は大人の半額(未就学児は無料)
059-371-1777
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。