鎌倉のイングリッシュガーデン「石窯ガーデンテラス」で美味なる料理とパンをいただく

2015.06.17

寺社仏閣が立ち並び、連日多くの観光客で賑わう鎌倉。人気の観光地ですから、もちろん飲食店もたくさん。その中で、とくに美味しいパンを食べさせてくれるとの噂のカフェレストランがあります。なんでもそのお店は、鎌倉五山のひとつで今から800年以上も前の文治4年(1188年)に建てられた、浄妙寺というお寺の境内にあるというんです!お寺といえば精進料理などを供す和食屋さんを想像しますが、カフェレストランとは……。しかもよくよく聞くと、テラス席からは、季節の花々が咲き乱れるイングリッシュガーデンが眺められるそうなんです。早速その真相を求め、話題の「石窯ガーデンテラス」を訪れてみることにしました。

お寺の境内に別世界が!? 築90年以上の洋館をリフォーム

拝観料の100円を払い、浄妙寺の参道から小径に入ってしばらく歩くと、それらしき建物が見えてきました。これが噂のレストランか! まあなんと立派な店構えなんでしょう。

この洋館は大正11年(1922年)に、当時のとある貴族院議員の別荘として建てられたそう。築90年以上は経過していますが、リフォームを施して15年前にオープンしたとのこと。レトロな雰囲気が抜群にイイ感じです。
広々とした店内は、テラス席も合わせれば100名は入店可能。おうかがいした日はあいにくの雨模様でしたが、天気の良い日にはほとんどのお席が埋まるそう。
これが話に聞いていた、イングリッシュガーデンが眺められるテラス席。たしかに晴れた日にここでお茶をいただいたら、優雅な気分に浸れそうです。でも、雨の日に濡れゆく花々をぼんやり見つつ、しっぽりと過ごすのだって悪くない。

ちなみにこのイングリッシュガーデンは、本場イギリス出身のガーデンデザイナーであるニコラス・レナハンさんが手がけたとのこと。丁寧に手入れがなされたお庭を眺めていると、思わず由緒あるお寺の境内にいることを忘れ、まるでロンドン郊外の庭園にいるかのような気持ちになります(ロンドンに行ったことはありませんが……)。
そんな夢見心地に浸りつつ、今日の目的である美味しいパンがセットなった、オススメメニューの「ハムと鎌倉野菜のサラダ仕立て(コーヒー、デザート付き、2,700円・税込)」を注文しました。

サラダは鎌倉で採れた10種類以上の地野菜と、なんと目の前の庭で育てたハーブを使用しているんだとか。また、ハムも地元で作られたもの。まさに地産地消を地で行くメニューです。早速いただいてみましょう。
う~ん、おいしい! なにより野菜の存在感が素晴らしいです。甘みとほんのりとした苦味がしっかりと伝わり、ハムとチーズに負けていません。鎌倉野菜って味が濃いんですね。この余韻を残しつつ、次は噂のパンに手を伸ばしました。

いただいたのは「ゴマクルミ」と、シンプルな「グリュオ」というテーブルロール。まずはゴマとクルミのパンをちぎってパクリとひと口。うっ、これもまた美味!煎ったようなゴマの風味と、甘みのあるパン生地が見事にマッチしています。そしてクルミの食感がアクセントとなり、食べる手が止まりません。

次は、シンプルなテーブルロール。こちらは小麦の甘みとホップのわずかな酸味が引き出され、パン本来の旨みをダイレクトに伝えてくれます。素朴でありながら奥深い味わいに、おもわずじんわり、感動すら覚えました。

定番、季節もの合わせ10種類前後のパンを用意

いただいた2種類のパンのほか、フランスの田舎パンの一種である「カンパーニュ(写真右奥、540円・税込)」や「ハーブ野菜のテーブルロール(写真左手前5個650円・税込)」など、常時約10種類ほどを用意しているそうです。ちなみに、パンに使っているハーブもお店の庭で採れたもの。
スタッフの方がパンの断面を見せてくれました。写真左は、「ゴマとクルミのパン(1本870円・税込)」で、右は「カンパーニュ」。パンはすべて、クセがなくて小麦の風味を引き立ててくれるホップ種を酵母に使用しているとのこと。
そしてこの女性が、ご自慢のパンを毎日仕込んでいる、パン職人歴13年の神宮愛さん。休みの日には人気のパン屋さんに通ったり、勉強会に出たりと研究熱心な職人さんです。
お店のすぐ脇には、お土産用のパンを販売している小屋があります。地元の方はもちろん、遠方からもこちらのパンを買い求めに来るお客さまが多いそう。これほど美味しいんですから、その気持ちもわかります。もちろん、お土産も買って帰りましたよ!

というわけで、名店が多い鎌倉の中でも、とくに美味しいパンの店がある、との噂に間違いなし! 鎌倉を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。温かいスタッフさんや美しい庭に囲まれて、優雅なひとときを過ごせるに違いありません。
荒井しんご

荒井しんご

編集プロダクション・エフェクト所属。守備範囲はグルメ、旅行、スポーツ、不動産……と多岐に亘るライター・編集者。年間100人以上のインタビューをこなすが、じつは人見知りで、取材以外の時間は猫と会話していることが多い。座右の銘は『泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生』。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

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