いちばん大阪らしい「うまいもの」、美々卯の「うどんすき」
登録商標「うどんすき」。魚介や鶏肉、四季折々の野菜を大阪の食の要「ダシ」で食べる。加えて具材によってさらにダシがさらにうまくなって、それをあますところなく「うどん」でいただく。最も大阪らしい食べ物といっても過言でない「うどんすき」を大阪・船場の「美々卯本店」へ食べに行く。

大阪が生んだ偉大な鍋物「うどんすき」

その「うどんすき」の店「美々卯」。船場には大阪ガスビル北西裏の「本店別館」、北御堂西裏の「本町店」とあるが、今回は総本山ともいえる御霊(ごりょう)神社裏の「本店」へ。
近代名建築の大阪ガスビルや御霊神社を見ながら到着。









さて「うどんすき」。
まず大阪の味覚の肝心要であるダシを徹底的に極める。
まず高知のソウダカツオと北海道の利尻昆布で朝から2時間かけてダシを取る。そこに九州・枕崎のカツオ節で香りを加える。そのためにこのカツオ節は毎朝削る。


具材は四季折々の海山のうまいもの。「天下の台所・大阪」ならではのフレッシュな食材。種類も豊富だ。
車エビ、ハマグリ、アナゴ、鶏肉、椎茸、里芋、ダイコンなどなど。
アナゴや椎茸はきっちり下ごしらえしている。アクが出て出汁が濁らない配慮だ。
うまいものを最高のダシに入れて食べるのだが、その際いろいろな具材から旨みが出てよりうまくなる。それをうどんに吸わせて食べる。うまいものをさらにうまく、余すところなくいただこうという、まことに大阪らしい発想だ。



ダシが煮たってくると、まずうどん。「いきなり」と思うが、このうどんが煮てもコシがなくならないように完璧に計算されてつくられている。





がんもどき、ダイコンもそろそろイケる。




ちなみにうどんの追加は無料(実際は初めの量でお腹いっぱいになるのだが)。



2階は大小宴会が出来るので、わざわざグループで「うどんすき」を食べに大阪に来るのもいいかと。
美々卯本店
大阪市中央区平野町4-6-18
[営業時間]11:30~21:30(L.O.20:30)
[定休日]日曜・祝日
06-6231-5770

江弘毅
編集者。京阪神エルマガジン社時代に雑誌『ミーツ・リージョナル』を立ち上げ、12年間編集長を務める。著書『街場の大阪論』(新潮文庫)、 『「うまいもん屋」からの大阪論』(NHK出版新書)、『飲み食い世界一の大阪』(ミシマ社)など、主に大阪の街や食についての著書多数。最新刊は7月15日発売の『濃い味、うす味、街のあじ。』(140B)。編集出版集団 140B取締役編集責任者。
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