会津若松・鶴ヶ城 約1,000本の桜に包まれる赤瓦の名城

2017.04.07

鶴ヶ城は、福島県会津若松市の名所のひとつ。戊辰戦争など歴史の舞台となり、難攻不落とうたわれたこの城は、大河ドラマ「八重の桜」に登場したことで注目を浴びました。じつはこの鶴ヶ城、桜の名所としても有名です。日本で唯一の赤瓦をまとった天守閣と、約1,000本の桜とのコラボレーションは必見!例年の桜の見頃は4月中旬~4月下旬です。

▲さまざまな角度から、桜と天守閣のコラボレーションが楽しめる

赤瓦をまとった天守閣は、日本でもここだけ

会津若松のシンボル・鶴ヶ城へのアクセスは、会津若松駅から周遊バス「ハイカラさん」に乗車し約20分。鶴ヶ城は、いまから約630年前に葦名直盛(あしななおもり)が、鶴ヶ城の原型となる「東黒川館」を築いたのがはじまりといわれています。
戊辰戦争時に、約1カ月のあいだ続いた攻防戦に耐えたことから「難攻不落の名城」とうたわれています。

明治7(1874)年に石垣だけを残して取り壊されましたが、昭和40(1965)年に再建。さらに2011年の大改修では、黒瓦だった天守閣の屋根を、明治に解体される以前の赤瓦に復元。日本で唯一、赤瓦をまとった天守閣となりました。
▲まっしろな城壁に赤い瓦のコントラストが美しい
▲裏門から見た鶴ヶ城
▲周遊バス「ハイカラさん」。会津若松駅から鶴ヶ城までのアクセスは徒歩で約40分かかるので、周遊バスやタクシーなどを利用しよう(「ハイカラさん」乗車料大人1回210円、小人1回110円※共に税込)

天守閣と桜のコラボレーションは必見

鶴ヶ城がある「鶴ヶ城公園」は、人々の憩いの場として利用されています。なんとこの公園には、約1,000本のソメイヨシノなどの桜の木があり、「桜の名所100選」にも選ばれています。

この約1,000本の桜は、元会津藩・遠藤十次郎らが、明治41(1908)年に歩兵第65連隊が若松に誘致されたことを記念して植樹されたものです。今でも、毎年4月中旬から4月下旬に見頃を迎え、桜の名所として訪れる人たちを魅了します。
会津若松観光ビューローの佐藤さんに、春の鶴ヶ城の見所をうかがいました。

「約1,000本の桜と全国唯一の赤瓦の天守閣とのコラボレーションはとても美しいので、ぜひ見ていただきたいです。天守閣五層の一番上は展望台になっていて、ここから見る城下町の景色もとても風情があっておすすめです」
▲石垣の間を通り、朱色の廊下橋へ向かう途中に満開の桜が姿を見せる
桜の時期に合わせて「鶴ヶ城さくらまつり」も開催されます。満開の桜の中を、地元の子どもたちが担ぐ神輿が練り歩く様子は、会津の春の風物詩として人気です。

さくらまつり開催期間中は、会津独自の食や工芸文化を体感できるイベント「會津十楽」や「大茶会」などさまざまなイベントが開催されますので合わせて楽しみましょう。
2017年の開催期間は、4月7日(金)~5月7日(日)の予定です。
※各イベントの開催日はホームページなどでご確認ください。
▲2015年の大茶会の様子
▲鶴ヶ城を眺めながら茶会を楽しむ
さくらまつり開催期間中には、「鶴ヶ城おもてなし市」も開催され、会津若松の特産品である会津漆器や、絵ろうそく、赤べこ、起き上がり小法師なども販売予定とのこと。会津のかわいい民芸品をぜひチェックしましょう。
▲赤べこ
▲起き上がり小法師

夜にはライトアップ! 桜と鶴ヶ城が幻想的に輝く

さくらまつり開催期間中の夜には、ライトアップされた夜桜を楽しむこともできます。
ライトで照らされ、お堀の水面に映る桜の姿がまた格別。光輝く桜と天守閣の姿も幻想的で目を奪われるでしょう。
▲日中とはまた違う美しい姿があらわれる
▲まるで夜桜の上に鶴ヶ城が浮かんでいるよう

千利休の子が建てた茶室「麟閣」も見学しよう

鶴ヶ城公園の中には、千利休の子・少庵(しょうあん)が建てたといわれる茶室「麟閣(りんかく)」があります。
天正19(1591)年、会津藩主・蒲生氏郷(がもううじさと)は、千利休が豊臣秀吉の怒りを買ったことを知り、利休の子・少庵にまで怒りが及ばないよう会津にかくまいました。麟閣は、その恩義に報い少庵が建てたといわれている茶室です。
福島県の指定重要文化財にもなっている貴重な建物で、めずらしい草庵風(独立した茶室)です。
▲麟閣
春にはこの麟閣のまわりにも八重桜が咲き乱れます。
▲ソメイヨシノが少しずつ葉桜になる時期、ぼんぼりのような八重桜が麟閣のまわりに咲く
鶴ヶ城では、小彼岸桜も咲きます。ソメイヨシノや八重桜も咲くため、さまざまな桜を楽しむことができるのです。

鶴ヶ城の中にある博物館もチェック

鶴ヶ城の天守閣内にある「鶴ヶ城天守閣博物館」では、鶴ヶ城の歴史や会津の遺産、幕末の動乱などの歴史をパネルや映像を使ってわかりやすく解説。年間を通じてさまざまな企画展も開催しています。
地下には、塩蔵として用いられていた遺構を再現。武器庫として使われていた「南走長屋(みなみはしりながや)」や「干飯櫓(ほしいやぐら)」といった食糧庫もあります。

みどころ満載の鶴ヶ城。ぜひこの春に訪れて、桜とともに楽しみましょう。

【2017年の桜の開花予報】
会津若松・鶴ヶ城の桜開花予想日は4月16日(日)となっております。例年、開花から1週間程度で満開を迎えます。(2017年4月7日現在)

※写真は2015年以前のものです。
齋藤春菜

齋藤春菜

編集者、ライター。出版・編集プロダクションデコ所属。女性の美容・健康・ライフスタイルに関する書籍、雑誌を多数編集・執筆。文芸、料理、アート本の編集も行う。全国各地へと取材に訪れたさいには地元のおいしいお店を必ずチェックする。編集を担当した本に『お灸のすすめ』『瞑想のすすめ』(ともに池田書店)、『足もとのおしゃれとケア』『わたしらしさのメイク』(ともに技術評論社)、『はじめてのレコード』(DUBOOKS)、『顔望診をはじめよう』、『月の名前』、『健康半分』などがある。

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