関所を通ってタイムスリップ!「江戸ワンダーランド 日光江戸村」

2016.04.14

世界遺産や温泉など、観光名所の集まる栃木県日光市。広い敷地内に江戸時代の町並みが広がる「江戸ワンダーランド 日光江戸村」は、子どもから大人までみんなが楽しめるテーマパークです。着物をまとって髪を結えば、気分はすっかり江戸人!

日光市の国道121号から鬼怒川バイパスをクルマで走ると、ちょんまげを結った男性の看板がちらほら登場します。「この先を左折するのじゃ」などと気になるフレーズで案内してくれる先は、400年以上前の江戸時代を再現させた「江戸ワンダーランド 日光江戸村」。
駐車場のお姉さんも着物をまとってご挨拶。ここにクルマを停めたらその先は“江戸”です。さぁ、タイムスリップして江戸時代を楽しみに行きましょう。

江戸ワンダーランドを楽しむ3つのコツ

▲この日は残念ながら雨…。門をくぐって、いざ出発!
門の先にある関所を通り、杉並木を奥へ歩けば江戸の雰囲気ある建物が見えてきてワクワク。でも、やっぱり何だか違和感…。だって今って平成。「江戸ワンダーランド」のスタッフが笑顔で話しかけてくれても、何だかちょっと恥ずかしい…。

そうです。だからこそ「江戸ワンダーランド」を確実に楽しむには、まずやるべきことがひとつあります。
それは、「変身」。
時空
▲変身処「時空」。その名の通り、時空を超えられる場所です
男性は町並みに似合う町人や侍に、女性は気軽な着物をまとい武家娘に!それ以外にも新撰組や、殿、大奥、姫、子ども忍者など様々な姿に変身できます(料金別途)。すると不思議、時空を超えて気分はすっかり江戸の人。これが楽しむためのコツ1つ目です。
これで「江戸ワンダーランド」は間違いなく5倍(?)の楽しさになりますよ!
橋の上
▲可愛い着物を着れば気分もウキウキ
江戸人に変身したら、早速町なかに出てみましょう。町は街道、宿場町、商家街、武家屋敷、忍者の里の5つのエリアに分かれています。風情ある町並みを眺めながら、気になるお店を覗いてみます。宿場町には変身処や土産屋、商家街には食事処や体験ができる場所がたくさん!武家屋敷には劇場や芝居小屋が建ち並び、忍者の里にはからくり迷路や忍者劇場などがあります。
手裏剣やってみようかな?このお芝居見てみようかな?と思ったら迷わずにチャレンジしてみるのが2つ目のコツ。
ライター金澤は、まずは忍者の里近くにある商家街の「手裏剣道場」へ。
手裏剣
▲準備や順番を待っている間も楽しい「手裏剣」の展示物
投げてます
▲何度か練習の後、本番です!5投600円(税込)
忍者が用いる武器のひとつである手裏剣。投げるコツを教えてもらいます。重みのある手裏剣を手に持ち、深呼吸してまっすぐ的に向かって…。

!!!
そんな簡単に刺さらない!!ライター金澤は悔しさのあまり吠えます。「かけ声を出すといいですよ」とアドバイスをもらい、「ハァッ!!!」と試す。恥ずかしいとか、すでになくなってます。なくした方が、心から楽しめます。これが3つ目のコツ。
的
▲刺さった!でも、かなりギリギリです…
難しいです。でも手裏剣の修行場なので、やっぱり修行。諦めずにトライしましょう。的に刺さった回数によってプレゼントがもらえますよ!

非日常の世界へ徐々に入ります
日本古来から伝わる「道」も体験

手裏剣の技を身につけたら、忍者の里へ。「忍者怪怪亭」は、床と天井がひっくりかえっちゃうような感覚にとらわれる不思議空間です。入口から覗くだけでも奇妙な造り。床や壁がまっすぐではないので、平衡感覚が狂い、思わず大人も叫んでしまうほど。これは実際に体験してみないとわからない面白さです。
怪怪亭
▲忍の修行場「忍者怪怪亭」
貸出
▲「どうやってこんな斜めに立ってるの?」それは入ってみたらわかります
「忍者怪怪亭」から今度は商家街に戻り、「火の見櫓」を通り過ぎて「せんべい焼き体験」に向かいます。この日は雨が降っていたのですが、体験の多くはお店など建物の中で楽しめるので全く問題ありませんでした。
外観
▲体験処「せんべい焼き体験」
店内
▲炭火がチリチリと燃えています
焼いているところ
▲じっくり丁寧に焼きます。1枚150円(税込)
炭火の前に座り、1枚のせんべいを網にのせてじいっと待ちます。すると、ふわっと香り立ち、表面がぷっくりとしてきます。何度か裏返すことを繰り返しているうちに焼き目がついてくるので、ここでお醤油の登場。刷毛で両面に丁寧に塗ります。
お醤油が焼ける香ばしい匂いは、日本人全員が「笑顔」になる香り。およそ10分程度で気軽に体験できて、焼きたてのせんべいがその場で食べられます。
お醤油を二度、三度塗れば濃い味にも、軽く塗れば薄味にも。お好みで調整できるのが楽しいですよ。
食べているところ
▲焼きたては熱いのでご注意!お醤油味がたまりません
更に、江戸でも現代でもなかなか体験できないことをひとつ。それは「弓道」。日本古来のものでありながら、普段とはかけ離れた世界。弓をひく、というシンプルな動きでありながら、やはり難しい。
道場
▲菊明館「弓道道場」
先生
▲教えて下さる藤井先生が凛々しいです
足を開いて、指の使い方を教わります。左手で弓を持ち、右手の指を使って矢を固定、思い切ってぐっと引き、目標を定めたら右手をぱっと離す。
すると、気持ちよいくらいに矢が飛びます。
的に当てるには少し練習が必要ですが、これがまた気分爽快!精神統一して行う「道」の世界に、ちょっぴり触れられる体験です。
弓道
▲弓道体験は不定期開催。13歳以上であれば無料で体験可能。格好よく構えてますが、残念ながら的には当たりませんでした…

もっと気軽に体験できる「矢場」(5矢で600円・税込)もあるので、家族連れの場合はそちらにチャレンジするのがオススメです。矢は子どもでも1人で持てる大きさで、的への距離も比較的近いので簡単に楽しめますよ。

江戸の真髄に近づく「食」と「観劇」
そして華やかな「花魁道中」

食事処
▲食事処「日本そば 藪」
様々な体験をしてお腹がすいてきました!「江戸ワンダーランド」内には食事処がたくさんあります。町なかで屋台のように売っている焼き鳥や気軽に入れる茶屋もありますが、お腹のすいたライター金澤は、しっかりと江戸そばを食べに向かいました。
そば
▲「日本そば 藪」の江戸かき揚げせいろ1,500円(税込)
かきあげ
▲かきあげの大きさが半端じゃない!かぶりつけない程のボリューム
江戸三大老舗そばのひとつとして知られる「藪(やぶ)」。「砂場」「更科」と比べるとつゆが塩辛かったので、つゆを少ししかつけない食べ方が流行ったこともありました。こちらでは塩辛すぎることはなく、つるりと美味しくいただけます。
かき揚げは季節によって使用されている野菜が変わります。ビッグサイズで野菜もたっぷり!

お腹が満たされたら、今度はお芝居が観られる「両国座」へ。開演前にお客様を誘導する雰囲気は、江戸時代を思わせる活気のある瞬間です。
両国座
▲「両国座」上演時間は30分程で1日2回公演(無料)
劇
▲小気味良いストーリー展開と、笑いが盛り込まれています
ステージの前に座り観劇していると、昔の人たちもきっとこうして楽しんでいたんだろうなと思えてきます。役者の方たちとの距離が近く、表情や息遣いまでが目の前で感じられます。ストーリーの勢いや、舞台演出、全てが感動です。

上演後には役者さんがお見送りをしてくれます。
役者
▲ちゃっかり最後に記念撮影
忍者
▲その他人気の忍者アクションが見られる「大忍者劇場」など、江戸の町にあるいくつもの芝居小屋で多くの劇や伝統芸が開催されています
見ごたえあるのは「花魁道中」。映画などで目にしたことはありますが、美しく着飾った花魁が優雅なふるまいで江戸の町を練り歩く姿は、だれもが言葉を失います。
花魁道中
▲日本橋の付近で観られる「花魁道中」。時間は季節によって変わります
現代の日本では観られない、体験できないものがたっぷり詰まった「江戸ワンダーランド 日光江戸村」。タイムスリップして楽しむ要素があまりにも多すぎて、丸1日いても飽きません。
堪能するコツは、変身して、恥を捨て、何でもチャレンジしてみること。江戸の町にいる多くの江戸人と会話を楽しみながら、日常のすぐそばにある“江戸”を楽しみましょう。日光は、東京から2時間ちょっと。江戸って、近いんですよ。
金澤佑樹

金澤佑樹

旅行ライター・編集者。 旅行雑誌で新潟や栃木を担当して12年の後独立。現在はLCCの機内誌tabicシリーズを制作。LCCを使って弾丸日帰り旅するのもダイスキ。4人の子どもの母でもあるため、長期は家を空けられないと言う理由もある。好きなものは、旅とビールと子どもたち。

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