焼鳥も骨付き鶏も最高!徳島が誇る「阿波尾鶏」は、噛むほどに旨い

2016.04.18

「あわおどり」といえば、かの「阿波踊り」だけじゃありません。徳島に来たらぜひ食したいのが、「阿波尾鶏」。日本一の生産量を誇る地鶏で、肉質のよさには定評があります。どんな料理にも合うと言われる深い味わいを、思う存分に満喫できる2店をご案内しましょう。

▲カウンターに座って、気さくな大将(写真左)におすすめを尋ねたい

シンプルな焼鳥で、肉の旨みに開眼!

まずは、徳島駅からほど近い居酒屋「とくさん」へ。阿波尾鶏の専門店として、県が認定しているお店のひとつです。暖簾をくぐると、笑顔の大将がお出迎え。阿波尾鶏の味に惚れ込んで店を始めて26年目になる、野々瀬德志朗さんです。

「とにかく、食感が抜群にええんよ。脂身もむつごくないけん、鶏が苦手な人も美味しいってゆうてくれます」
“むつごい”とは、阿波弁で「味が脂っこくてしつこい」という意味。鶏独特の気になる匂いもしないといいます。さらに、徳島県が10年の月日をかけて開発したというだけあって、甘みとコクを兼ね備え、身が締まってほどよい歯ごたえがあるのが特徴だそう……こう聞くと、鶏好きにはもうたまりませんね!
▲「まずは焼鳥を」と大将。おかわりを連発するお客さんも多いそう
肉質がいいだけにどんな料理にも合うと言われる阿波尾鶏ですが、「肉の味わいを活かすなら焼鳥がいちばんやな」と大将。
ではまず、王道のモモ(2本420円・税別)を。タレと塩が選べますが、肉そのものの味を楽しむために、ここは塩でお願いします。
▲しっかり弾力のあるモモ肉。串にも“阿波尾鶏”の刻印が
焼き上がったモモを頬張ると、プリプリの弾力とジューシーな旨みに、思わず頬が緩みます。自然の中で、のびのび走り回れる環境で飼育されているからこそ、この弾力が生まれるんでしょうね。旨みたっぷりなのに、大将の言葉通り “むつごく”ないので、いくらでも食べられそうです。

続いてお願いした手羽先(2本420円・税別)は、皮がパリパリ、肉汁ジュワー。脂の上品な甘みが後味となって、幸せが口いっぱいに広がります。レモンを軽く絞って、酸味をきゅっとプラスしても乙な味わい。
▲手羽先の皮パリ感、たまりません!

阿波尾鶏はもちろん、徳島の幸がもりだくさん

「脂の美味しさを味わうんやったら、唐揚げもええよ」
大将のおすすめに従って、唐揚げ(450円・税別)もいってみましょう。カリッとした衣がついた、ボリュームたっぷりのひと皿です。確かに、手羽先よりさらに脂身の味わいが凝縮された感じ。この旨味、クセになりそうです。
▲食べ応えのある唐揚げ。たっぷり野菜が添えられているのもうれしい
ほかにも、照り焼きや釜めしなど、阿波尾鶏の美味しさを堪能できるメニューはいろいろ。とりわけ気になったのは、阿波尾鶏鍋。「旨味をたっぷり吸った、シメの雑炊は最高やで」とのこと、年中食べられるそうなので、ぜひお試しを!
新鮮な魚料理や地元野菜など、徳島の幸をふんだんに味わえるのも「とくさん」の魅力です。
この日は、これから4月にかけて旬を迎える桜鯛のお造り(1,200円・税別)が登場。わさび醤油だけでも美味しいのですが、徳島名産のすだちを絞ると、鯛のねっとりした旨味に爽やかな風味が絶妙に溶け合います。
カレー風味のフィッシュカツ(350円・税別)も、一度は味わいたい徳島のソウルフード。
▲盛り付けも春らしい、桜鯛のお造り。奥は徳島名物、フィッシュカツ
徳島のうまいものが勢揃いするお店を、心ゆくまで味わい尽くしてください。

豪快にかぶりつきたい、スパイシーな骨付き鶏

続いては、「骨付き阿波尾鶏 一鴻(いっこう)」へ。店名の通り、骨付き鶏が名物のお店です。骨付き鶏といえば、香川県丸亀市が発祥とされるご当地グルメですが、阿波尾鶏だとどんな味わいになるのか、おのずと期待が高まります。
▲落ち着いた雰囲気の店内。掘りごたつ席もあります
このお店も、阿波尾鶏指定料理店のひとつ。「生産工場から直送されるので、常に新鮮な状態の肉を味わっていただけます。稀少な部位もお出しできますよ」と、店長の為行(ためゆき)雅人さん。
そちらは後のお楽しみとして、まずは骨付き鶏から。17種類もの秘伝スパイスで味付けした若鶏の骨付きモモ肉を、特製の窯で20分かけてじっくり焼き上げます。
▲いい焼き色がついてきました。窯の温度は400度にまで上がります
▲焼き上がった骨付き鶏。その大きさに、皆びっくりするそう
おおっ!思わず歓声が上がります。熱々の鉄板に乗って運ばれてきた「骨付き阿波尾鶏」(1,280円・税込)、すごい迫力です。通常の骨付きモモ肉より、ひとまわり以上大きいんじゃないでしょうか。
ひとくち頬張ると、ニンニクの利いたスパイシーな味わいにガツンとやられます。分厚い肉だけに、弾力もすごい。噛むほどに、旨みとコクが感じられるのは、さすが阿波尾鶏です。本能のままに両手でかぶりつき、骨までしゃぶりつくしましょう。濃厚な風味には、ビールが必須のお供です。

なお、親鶏を使った「骨付きおや」(950円・税込)もリピーターに人気。かなりの噛みごたえがあり、滋味深い味わいが特徴なので、食べ比べてみるのもおすすめです。

せせりや肝など、いろんな部位にトライしたい

「最近では、阿波尾鶏を食べに徳島に来るお客様も増えました」と語る為行さん。骨付き鶏のほかにも、さまざまな部位を使った料理のバリエーションが豊かなので、県外のお客様に喜ばれているそう。
稀少な部位のひとつであるせせり(ネック)と、ずりやハツ、レバーを使ったホルモン料理をいただきました。
▲せせりの炭火焼き。首の筋肉の部分なので、身が締まっています
▲ホルモン炒め。レバーやずりなどの食感の違いも楽しめます
せせりの炭火焼き(590円・税込)は、弾むような噛みごたえと共に、肉汁がじゅわっと溢れます。ホルモン炒め(680円・税込)は、甘辛いタレがよく絡んで、こちらもビールが進む一品。ササミのお刺身やムネ肉のタタキなど、肉の新鮮さに自信があるからこそ提供できるメニューも充実しています。
さまざまな料理にマッチし、しっかりと旨みを主張する阿波尾鶏、ぜひご当地で味わってみてください。
puffin

puffin

東京でのライター生活を経て、現在は縁あって香川県在住。四国のおおらかな魅力と豊かな食文化に触発される日々。取材で出会うモノ・コトの根幹に流れる、人々の思いを伝えたいと願っている。

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