【2017年度版】話題の日高村オムライス街道を食べ歩き!

2017.06.28

高知市から国道33号を車で西へ走ること約30分にある日高村。この村で栽培された糖度7.0以上のトマトは、その甘さから「シュガートマト」という名でブランド化されている。最近、このトマトを使ったオムライスで町おこしを目指した「日高村オムライス街道」が好評を博しているという。今回は村内11の参加飲食店のうち、個性的な3つのお店のオムライスを食べ巡りレポートしてみたい。

盛り上がる日高村オムライス街道の立役者 「シュガートマト」の魅力とは?

もともとトマト栽培が盛んだった日高村は、寒暖の差が激しく、それにより甘みの強いトマトが育つ環境だった。そのトマトをさらに品質改良して昭和58(1983)年に「シュガートマト」が誕生した。

シュガートマトの糖度7.0以上とは、イチゴ7.0の平均値と同じと聞けば、その甘さを想像しやすいだろう。なかには糖度10以上のシュガートマトもあるというから驚きだ。
甘さだけでなく酸味と旨みもバランス良く、果肉がぎっしり詰まっているのも特徴。収穫されるのは12月から6月中旬。東京や関西一帯に高級トマトとして出荷され、贈答用としても人気を得ている。

シーズンになれば、「村の駅ひだか」と村内の産直市「サン・グリーンコスモスふれあい市」で購入可能。丸ごとガブリとかぶりつくのも良し、料理の具材としてちょっと贅沢に使うのも良し。また規格外品のシュガートマトを加工したトマトソースも販売されている。
そこでこのトマトを使った町おこしを考えた日高村では、トマトをたくさん使った料理=「オムライス」を名物として売り出す「日高村オムライス街道」と銘打った取り組みを2014年からスタートさせた。以前から村内にはオムライスを提供する飲食店が少なくなかったことも、この取り組みを後押しした。

「日高村産シュガートマトを使う」というルールのもと、村内でオムライスを提供するお店は現在11店。同時にスタンプラリーも実施され、多くの人が村に足を運ぶようになったという。ちなみに第4弾スタンプラリーは2017年6月12日から翌2018年3月25日の間に実施される。

前置きが長くなったが、早速オムライスの食べ巡りを始めることにしよう。

トマトソースを開発したお店のスパイシーなオムライス

一軒目は「村の駅ひだか」内にある「とまとすたんど」。
この店は規格外品のシュガートマトを使い、トマトの旨みとハーブの風味が楽しめるトマトソースを開発した「日高わのわ会」が運営している。トマトのソフトクリーム(300円)など、トマトにまつわる商品も多彩。まさに日高村のトマト普及に一役買っているお店だ。
▲「とまとすたんど」の「オムとまカレー(600円)」

このお店ではオムライスをカレーソースで囲んだ「オムとまカレー」を提供している。食べる際には店舗に併設されたカウンター席か、村の駅にあるイートインスペースを利用しよう。

日高村産の採れたて野菜とトマトピューレがトッピングされた「オムとまカレー」。トマトピューレは、時期によっては生のシュガートマトになることもある。卵の部分を崩すと、中にはほんのり赤く色づいたトマトの炊き込みご飯。具材はタマネギとニンジンの乾燥野菜が入る。

カレーソースにもトマトの果汁が加えられ、スパイシーな刺激の後に爽やかな酸味を感じることができる。トマトの炊き込みご飯との味のバランスとボリュームもちょうどいい一品だ。
▲「デザートに赤のトマトアイス(250円)もおすすめです」とスタッフの三宮萌黄さん

まかないから生まれた昔ながらのオムライスは 食べ応え十分!

次に足を運んだのが日高村役場にほど近い「大衆食堂えみ」。この地にオープンして40年以上。お昼は定食屋、夜は居酒屋として、村民から慕われているお店だ。
ここの「オムライス(700円)」の特徴は、ご覧の通りの羽根付きの卵。「包む技術がないからね」と笑うのは店主の大崎康成(こうせい)さん。このオムライスは25年程前にまかないだったメニューを、お客さんからのリクエストで正式メニューに昇格させた歴史がある。

日高村オムライス街道が始まってからは、チキンライスの味付けのケチャップにシュガートマトのピューレも加えヴァージョンアップ。昔ながらのケチャップの味わいにさらに旨みが加わった。

もう一つの特徴は、ボリューム感。見た目はふんわり軽そうだが、中のチキンライスはぎっしり詰まっている。日高村産のお米「ヒノヒカリ」や「コシヒカリ」を使ったチキンライスは食べ応え十分なのだ。
▲「食べ盛りの若者にはボリューム多めに作ります」と店主の大崎さん

全国準グランプリに輝いた栄光のオムライスを求めて

最後に訪れたのは国道33号沿いのドライブインとして親しまれている「レストラン高知」。ここのオムライスは2015年にカゴメが開催した日本一のオムライス決定戦「オムライススタジアム」で、見事準グランプリを獲得した一品「南国土佐のオムライス(単品980円)」だ。
▲「南国土佐のオムライス」はサラダ・スープセットで1,380円

ジュージューと音を立てて登場した「南国土佐のオムライス」。オムライスが盛られた耐熱性の丼は熱せられ、石焼きビビンバのように熱々の状態で提供される。オムライスの上には野球独立リーグの地元球団「高知ファイティングドッグス」の選手が栽培したベビーリーフをトッピング。

卵の黄と、トッピングされたトマトの赤、そしてベビーリーフの緑が見た目も鮮やか。頂上にはショウガとユズのタレをくぐらせたカツオのフリットが盛られていて、高知らしさも感じられる一品だ。

サクッとしたカツオのフリット、そしてフワッとした完全放し飼いの鶏の卵と食感の違いも楽しい。そしてシュガートマトのピューレを使用したトマトピラフは、いつの間にか底の部分がおこげになって香ばしさもアップ。食べる人を飽きさせないアイディアもたっぷりのオムライスだ。
▲「新しいオムライスのメニューも現在開発中です!」と店長の野村武司さん
今回は3店舗だけ巡ったが、ほかにも魅力あふれるオムライスが楽しめる「日高村オムライス街道」。詳細がわかる日高村のホームページをチェックしてから出かけてみよう。
※価格はすべて税込
藤川満

藤川満

清流・仁淀川流れる高知県いの町在住。出版社勤務を経て「撮って書く」フォトライターに。カヌーやトレッキングなど自然と親しむ一方で、利酒師の資格を有する日本酒党。またジャズライブの撮影はライフワークのひとつ。

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