五感を刺激するアート!「水と土の芸術祭2015」で体験したいアートと自然と歴史の融合
新潟はおいしいお米がとれる場所、そんなイメージが強くありませんか?しかし、もとは川が氾濫を繰り返す広大な低湿地帯で、今おいしいお米が作られているのは、先人たちの努力のおかげです。そんな水と土との歴史を経て、様々な命を育んできた過去と現在を見つめ、未来を考える現代アートの祭典が「水と土の芸術祭」。3回目の開催となる今年は、この新潟の歴史や自然を語る上では欠かせない「潟(かた)」(湖の一種)をメインフィールドに、69のアートプロジェクトと109の市民プロジェクトなどが展開されます。

鳥屋野潟(とやのがた)、福島潟(ふくしまがた)、佐潟(さかた)、上堰潟(うわせきがた)といった4つの潟や、ベースキャンプである旧二葉中学校校舎を中心に展開されるアート作品は、それぞれの潟が持つ歴史や風景、土地の文化を踏まえた、ここでしか表現できないメッセージを伝えてくれます。作品と空間と歴史を全身で受け止める同芸術祭の、五感をキーワードにした、魅力溢れるプログラムの一部をご紹介します。
【視覚】躍動する体に目が奪われる!身体を活かした芸術祭
「Noism1」は、メンバーが潟や芸術祭のアート作品からインスピレーションを得て振付をおこない、実際に潟や川などの作品展示場所で公演。日没に向けて移りゆく風景の中、二度と同じものはない瞬間の芸術作品が誕生します。

研修生が所属する「Noism2」では新潟伝統の楽器・樽砧(たるきぬた)とのコラボを披露。また今回初めてお披露目される、世界を舞台に活躍するメンバーが集うNoismの新たなプロジェクトカンパニー「Noism0」による公演も必見!その他スクールやトークショー、朗読会など盛りだくさん!思わず見入ってしまう圧巻のプログラムに注目です。
【聴覚】自然の音から身近なものまで、音の芸術を楽しむ
自然の音に耳を傾けるなら、「水の声ーWater Whisper(高田洋一)」。建物の天井に蓄えた水を透過する光と、その水が水琴窟(すいきんくつ)に落ちる音とで水の揺らぎを体感することができます。日常の喧噪から一歩離れ、静かに自然の奏でに身を任せる贅沢な時間が流れます。
【嗅覚】海が、牡蠣が、川が土地の記憶を伝えてくれる。

【触覚】視点を変えて自然に触れる非日常体験
そして鉄板や真砂土などでできた、上堰潟にかかる白いアーチ「曲(藤野高志/生物建築舎)」は、実際に座ることができるアート作品。普段目で見ることはできない風や人の動きの振動を、アーチの揺らぎによって感じることができます。

【味覚】食材も調理法もおもてなしも地域によって変化!

水と土の芸術祭2015総合ディレクター小川弘幸氏に同芸術祭の魅力を伺ったところ「作品に触れると、その周りの環境や歴史をおのずと知ることになるので、初めて訪れる人はもちろん、普段潟を身近に見ている人にとってもきっと発見があるはずです。移りゆく自然と作品との出合いは、一期一会。どの作品・場所にもきっと五感を刺激するものがあることでしょう。時間帯によって景色や作品の見え方も変わりますし、訪れるたびに新鮮な出合いがあるはずですよ」と教えてくださいました。

アーティスト作品の他にも、市民がアーティストを招聘したり自らプロジェクトを立ち上げる109の市民プロジェクトや、アーティストや街づくりを担う人達と直接議論できる座談会、こども向けプロジェクトなど、3回目を迎えアーティストと市民が密接に関わった充実の内容になっています。
そしてなんと、アート作品の鑑賞にあたりパスポートは不要!500円のガイドブックを購入すれば、作品の詳細やスタンプラリー、さらにはお得な特典までつくのでよりいっそう楽しめます。新潟を初めて訪れる人も、ガイドブック提示で乗車できる巡回バスを利用すれば、広い会場もスムーズに回ることができます。
まずは、新潟市の街中・古町にある総合インフォメーションへ。新潟の過去、現在、そして未来の表情を知るチャンスを、お見逃しなく!

水と土の芸術祭2015
期間:2015年7月18日(土)~10月12日(月・祝)
会場:新潟市内全域(メインフィールド:鳥屋野潟 福島潟 佐潟 上堰潟/ベースキャンプ:旧双葉中学校/サテライト:天寿園 いくとぴあ食花)
作品:56作家69作品(市民プロジェクトによるアート作品等も含む)
※ プログラムにより展示期間・開催日時は異なります。事前にご確認の上、ご参加ください。
【問い合わせ】水と土の芸術祭2015実行委員会事務局(新潟市水と土の文化推進課内)
新潟市中央区西堀前通6番町894番地1 西堀六番町ビル5F
025-226-2624

丸山智子
ライター・コピーライター。新潟をもっと楽しくするWEBマガジン「にいがたレポ」参加ライター。東京の編集プロダクション、広告制作会社を経て2014年より新潟でフリーランスに。イベントの宣伝・広報、地方情報誌、住宅情報誌、会報誌等での執筆、広告の企画制作などの分野で活動中。関心分野は、和菓子・日本文化・舞台芸術。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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