沖縄で馬遊び体験/休日引きこもり系男子の男磨き旅Vol.14

2016.05.10

あなたは休みの日、どのような過ごし方をしていますか?私の趣味は、インターネット。週末にやることといえば、ネットサーフィンのみ。朝から晩までパソコンの画面とにらめっこをしているのです。そもそも、休日に外出をするという概念がありません。しかし、「このままではいけない!」と一念発起し、自分を変える決意をしました。この連載では、私のような引きこもり系男子でも、休日を有意義に、かつ男を磨ける体験スポットを紹介します。

こんにちは、引きこもり系男子の大川竜弥です。

前回は、北海道の網走湖でワカサギ釣りに挑戦しました。今回の男磨き旅は、日本最西端にある沖縄県の与那国島です。網走湖からの移動距離は、なんと約2,900キロメートル…。

移動距離のみならず、気候の変化に耐えられるのか不安で仕方がありません。回を重ねるごとにぐるたび編集部の要求が激しくなっているような気がするのは、私だけでしょうか?

今回体験するのは、"馬遊び"。沖縄県の在来馬、与那国馬(ヨナグニウマ)とふれあい、乗馬とトレッキングに挑戦します。ワイルドな男といえば、乗馬。与那国馬にまたがり、島を散策すれば、男磨きに拍車がかかるはず!

「ハイ!」で進み、「ダー」で止まる

今回お世話になる「NPO ヨナグニウマふれあい広場」のヒロさんから、馬遊びの注意点を聞き、参加同意書にサインをします。注意点は、馬が反射的に蹴る可能性があるため後ろから近づかないこと。あとはたくさん声をかけてコミュニケーションを取れば、すぐに懐いてくれるそうです。
競走馬であるサラブレッドは、体高約160~170cm、体重450~500kgであるのに対し、与那国馬は体高110~120cm、200kg前後と小柄な馬ですが、怪我の予防のためにヘルメットを着用します。
▲準備ができたら、与那国馬とご対面
馬遊びを教えてくれるメグさんと、与那国馬のシャナくん(8歳・オス)。近くで見ると、たしかに小柄でかわいい。

与那国馬は与那国町の天然記念物に指定されています。昭和50(1975)年には59頭まで減少したそうですが、与那国馬保存会の取り組みで、2012年には約120頭まで増えたとか。
蹄(ひづめ)を保護する蹄鉄はありません。与那国馬は小柄な割に身体が丈夫で蹄が大きく、あまり摩耗しないそうです。
▲つぶらな瞳がかわいい
まずは手綱を握り、シャナくんと広場を歩く練習から。写真の奥にいるのは、アイドル犬のブランカちゃん。
メグさんに手綱の握り方を教えてもらい、シャナくんと一緒に歩いてみました。ゆっくりと歩く姿がかわいすぎる…。
次はシャナくんにまたがり、広場を歩く練習です。鞍の鐙(あぶみ)に足を乗せ、たてがみをギュッとつかんでまたがると…、視界が高くて気持ちがいい!

大川「コツはありますか?」

メグさん「鐙に足を深く入れると万が一バランスを崩したときに足が引っかかってしまうので、軽くつま先を入れる程度にしてください」

大川「馬にまたがるのははじめてなので、少し緊張しますね…」

メグさん「与那国馬はおとなしいので大丈夫ですよ!」
メグさんに手綱を握ってもらい、広場を歩いてみました。歩くペースはゆっくりですが、意外と振動があります!
手綱を握る場所は、鞍の少し上くらい。「ハイ!」のかけ声で進み、手綱を引きながら「ダー」で止まる。左に曲がるときは手綱を左に、右に曲がるときは手綱を右に引くのですが、初体験でうまくできるのでしょうか…。
▲手綱を引きながら「ダー」で止まる
▲カラーコーンを使って、左右に曲がる練習

メグさん「そろそろひとりで乗ってみましょう!」

大川「大丈夫かな…」

メグさん「元気よく『ハイ!』と言えば進んでくれますよ」

大川「ハイ…」

メグさん「もっと大きく!」

大川「ハイ!!!」
す、進んだ…!

大川「ちなみに、与那国馬の前で元気よく『ハイ!』と返事をした場合も進んでしまうのでしょうか?」

メグさん「うーん、考えたことありませんでした。でも、大川さんが何度か『ハイ!』と返事をしても歩かないので、意志は通じていると思いますよ」

大川「賢いですね!」
ひとりで左右に曲がる練習と、ゆるやかな傾斜を昇り降りする練習をしたら、いよいよ島を散策するトレッキングに挑戦します。

馬遊びは与那国島の文化が学べるアクティビティ

メグさんとシャナくんのお兄さんバライくんに先導してもらい、「NPO ヨナグニウマふれあい広場」から農道を抜け、与那国島の南に位置するカタバル浜を目指します。

メグさん「シャナくんの名前は与那国島の言葉で“喜び”、バライくんは“笑い”という意味なんですよ」

大川「かっこいい!僕は母親が藤竜也さんが好きという理由で、竜弥と名付けられました」

メグさん「お母さん男性の好み渋いですね」
メグさん「急に立ち止まり、道に生えている草を食べることがあるので、気をつけてください。シャナくんが急に立ち止まってもそれほど揺れるわけではありませんし、落ち着いて『ハイ!』と声をかければ、また進みます」

大川「食欲旺盛なんですね!主食は草ですか?」

メグさん「与那国島には東西南北に与那国馬の牧場があり、そこで暮らす馬は、牧場に生えている草を食べています。エサを用意しなくても、草だけで生活ができる生き物なんですよ」

大川「コストパフォーマンス高いですね」

メグさん「昔は農耕馬や移動用の手段として、どの家庭も平均2頭は与那国馬を飼っていました。農業機械や自動車の普及で活躍の場は減ってしまいましたが、いまでも与那国馬を飼っている家庭は結構あります。与那国島の人たちにとって、与那国馬は大切なパートナーなんです」

大川「ちなみに、一頭おいくらですか?」

メグさん「オスは1歳になると売りに出されて、だいたい5万円前後ですね」

大川「意外と安い…」
▲メグさんと会話をしながら、のんびり農道を進んでいく

与那国馬が進む速度は大きく分けると並足・速足・駆け足があり、両足でお腹をコンコンと叩くことでスピードがアップします。真っ直ぐな道で何度かお腹をコンコンと叩いたら、少しだけ速く歩いてくれました!
30分ほどトレッキングをしたら、無事カタバル浜に到着。
暖かい時期(5月~9月)は与那国馬に乗ったまま海に入る、“海馬遊び”が体験できるそうです。

メグさん「与那国馬に乗ったまま海に入る"海馬遊び"は、ひとりが与那国馬に乗り、もうひとりが尻尾につかまって泳ぐ、とっても楽しいマリンスポーツなんです!」

大川「楽しそう!与那国島ならではの遊びですね!」
▲海馬遊びの様子(写真提供:ヨナグニウマふれあい広場)
▲カタバル浜に降りて、気分は暴れん坊将軍
少し休憩をしたら、「NPO ヨナグニウマふれあい広場」に戻ります。帰りはヒロさんがバライくんに乗って先導してくれました。

ヒロさん「僕とメグちゃんは、埼玉県からの移住組です。『NPO ヨナグニウマふれあい広場』を作った代表の久野は、36年前に与那国島へ移住し、一頭の与那国馬と暮らすことからはじめ、多くの馬を繁殖させました。他のスタッフも移住組が多いんですよ」

大川「すごい…。想像しただけで大変そうです…」

ヒロさん「もちろん大変なことはありますが、楽しいです。乗馬は高級なイメージがあるかもしれませんが、与那国馬の馬遊びは生活に密着したスタイルです。馬遊びをしながら与那国島の文化を学ぶことができるので、みなさん満足してくれます」

大川「ヒロさんとメグさんの話を聞いて、農業や移動手段など、与那国島の暮らしには与那国馬が必要不可欠だったことがよくわかりました!それに、シャナくんもバライくんも人懐っこくてとってもかわいいです!」

ヒロさん「馬は人間と一緒に運動ができる数少ない動物ですし、本当にかわいいですよね」
ただ楽しむだけではなく、与那国島の文化を体験することができる馬遊び。ヒロさんとメグさんの話を聞き、与那国島の人たちがどのような暮らしをしていたのか知ることができました。

与那国馬はとてもおとなしく、乗馬初体験の人でも気軽に遊べるアクティビティです。与那国島を訪れたら、ぜひチャレンジしてください!
▲引きこもり系男子に首を撫でられ、喜ぶシャナくん
大川竜弥

大川竜弥

1982年生まれ。アパレル販売員、Web開発会社、ライブハウス店長、ザ・グレート・サスケ氏のマネージャーなどさまざまな職を経て、現在は"自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデル"として活動している。

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