超定番!食べて美味しい、贈って喜ばれる広島スイーツ3選

2016.05.15 更新

全国的にも知名度の高いスイーツが目白押しの広島県。その中でもブランドイメージだけでなく、味の良さと食べる楽しみで特に人気のスイーツをご紹介します。広島観光のお土産選びとしてはもちろん、まだ口にしたことがない人も必見です。

広島土産の絶対的エース「もみじ饅頭」!
~やまだ屋 宮島本店~

▲フェリーから望む、世界遺産の「嚴島神社」が鎮座する宮島

まずは、広島のお土産と言えば真っ先に名前が上がる「もみじ饅頭」を求めて本場の「宮島」へ。JR宮島口駅から徒歩3分のフェリー乗り場から約10分の船旅で「宮島」へ。フェリーを降りて徒歩5分の「表参道商店街」入口に「やまだ屋 宮島本店」があります。
▲いつも観光客で賑わっている「やまだ屋 宮島本店」

「もみじ饅頭」の誕生は明治40年頃。今も紅葉の名所として秋には多くの観光客が訪れる「紅葉谷公園」にあった旅館が、茶菓子として紅葉の形をした饅頭を出したのが始まりと言われています。
当時は意匠登録の関係で自由に「もみじ饅頭」を製造することはできませんでしたが、昭和に入ると法的な規制もなくなり業者も増えはじめます。
「やまだ屋」の創業は昭和7年で「もみじ饅頭」の製造元としては老舗のひとつ。販売規模も1、2を争います。
▲「やまだ屋」の「もみじ饅頭」。こし餡入り1個85円(税込)

もみじ饅頭の特徴は、何と言ってもその形。モミジは「広島県の木」にも制定され「宮島」を始めとする紅葉名所もたくさんあります。県民には馴染みの深い木です。
▲スタンダードはこし餡入り。生地の中にぎっしり詰まっている

生地は小麦粉や卵などを原料とするカステラ状で、中にこし餡が入っているものが基本。各製造元は生地に使う小麦粉の配合や餡のつくり方などでそれぞれにこだわりを持っていますが「やまだ屋」の餡は色が薄いのが特徴です。
これは小豆の皮を徹底的に取り除き、芯に近い部分だけを使う贅沢な製法によるもので、甘さに雑味がなく、生地の香ばしさと相まって上品な美味しさに仕上げています。
▲店頭で焼きたての「手焼きもみじ」を食べることができる(税込2個200円)

「やまだ屋 宮島本店」では、店頭で昔ながらの製法による「手焼きもみじ」も販売しています。
モミジの型の中に生地を流し込み、餡を入れてひとつひとつ丁寧に手焼きする作業を見ることができ、焼きたては香ばしさも美味しさも格別。店内には腰掛けて食べることができるスペースもあり、無料でお茶のサービスも。「宮島」を訪れた際はぜひ「手焼きもみじ」を味わってください。
▲「手焼き体験」は約45分。1人756円(税込)で4個焼くことができる

また「やまだ屋 宮島本店」の2階には体験コーナーがあり、自分で「もみじ饅頭」を焼くことができます。子どもやカップルに人気で、焼いた「もみじ饅頭」を包装するまでの工程を体験。もちろん、その場で食べてもOKです。
▲バリエーションが豊富なのも「やまだ屋」の特徴

昭和50年代に広島出身の漫才師が「もみじまんじゅう!」というギャグを流行させたことにより「もみじ饅頭」の販売数は飛躍的に伸びました。同時に、こし餡以外に粒餡、クリーム、チョコ、抹茶などの製品も次々と登場。
「やまだ屋」は種類が豊富なことも人気のひとつで、季節限定商品を加えると、その数20種類。中には通常サイズの3倍以上もある「大もみじ」など、他ではお目にかかれないレアな商品もあります。
▲「大もみじ」は引き出物や贈答品としても人気(税込900円)

「やまだ屋」の「もみじ饅頭(こし餡)」は、広島の特産品で特に優れたものに与えられる「ザ・広島ブランド 味わいの一品」にも認定。新製品やコラボ商品の開発にも積極的で、次はどんな「もみじ饅頭」が登場するのかとワクワクします。

クルミの食感がたまらない生菓子「川通り餅」
~御菓子処 亀屋 本店~

▲左は「川通り餅」の小箱7個入り(税込340円)。右は竹皮7個入り(税込370円)

「味わいの奥に歴史と人の技がある」と聞けば、30代以上の広島県民ならすぐに「川通り餅」と答えることができます。「川通り餅」のCMに使われていたキャッチフレーズと人形浄瑠璃の映像は「広島あるある」のひとつで、県民の知名度はバツグンです。
▲「亀屋 本店」は1階が直売店舗。2階に工場がある

「亀屋」は昭和22年の創業。当初は羊羹が主力商品でしたが、昭和27年から「川通り餅」を販売しています。
▲広島を代表する生菓子。賞味期限は約1週間

「川通り餅」はクルミの入った求肥(ぎゅうひ)にきな粉をまぶした生菓子。ひとつずつ爪楊枝を刺して小さな紙袋の中に入れられ、ひと口で食べることができます。
素朴な中に雅びな風味を感じるどこか懐かしい味わいで、もっちりとして口どけのいい求肥に歯切れのいいクルミの食感がアクセントを加えています。
▲「川通り餅」15個入り(税込648円)

名前の由来は戦国武将が川を渡ろうとしたとき、乗っていた馬の鐙(あぶみ)に小石が引っかかってしまいましたが、そのまま戦って勝利したことから「縁起がいい」とその小石を持ち帰って神社に奉納したという言い伝えによるもの。それから餅を小石に見立てて食べる風習が生まれ「川通り餅」と呼ばれるようになりました。
ただし、この頃の「川通り餅」は今と違って餡が入っただけのお餅。現在のスタイルになったのは昭和40年代後半で「亀屋」の創業者が「甘いものを好まない男性にもお菓子を食べてもらいたい」という思いから考案したそうです。
男性の私も、きな粉の上品な甘さがシンプルで美味しいと感じられるものでした。
▲手作業でひとつひとつ爪楊枝を刺す

爪楊枝を刺す作業は今もすべて人の手で行っています。紙袋の中に「川通り餅」を入れ、目にも止まらぬスピードで爪楊枝を刺しては箱詰め。広島の代表銘菓として知られる「川通り餅」が、このような手作業で作られているのは意外な気もしますが、素朴な味のお菓子だからこそ手作業にこだわっているのかもしれません。
▲竹の皮で包む作業は熟練の職人が担当

贈答用として喜ばれる竹皮の包装も手作業です。見ていると簡単そうですが、天然の素材を扱うだけに技が必要とされ、専門の職人6~7人が交替で行っています。
▲本店1階の直売店舗

販売エリアは広島市と周辺のみで、本店以外にJR広島駅ビルやデパート、空港など約20カ所。ネット通販は行っていないので、広島市に住んでいなければなかなか買い求めることはできませんが、広島旅行の際は確実に味わってもらいたい一品です。

大人気ワッフルのルーツは握り寿司!?
~櫟 kunugi(くぬぎ)太田川本店~

▲かわいらしい黄色が目を引く「櫟 太田川本店」の外観

続いて訪れたのはワッフルで有名な「櫟 太田川本店」。創業は1994年と比較的新しいお店ですが、目立った広告は出していないものの、広島では知らない人がいないほどの人気店です。
本店以外にもJR広島駅ビル内や新幹線名店街、JR己斐(こい)駅前、デパートの「そごう広島店」、大型ショッピングモール「マリーナホップ」など、6店舗を展開しています。
▲中のクリームはカスタード、ホイップ、ムースの3タイプ

看板商品のワッフルは、自家配合でふんわり柔らかく焼き上げた生地に、カスタードクリームやホイップクリームをベースに地元産の旬の果物や素材を盛り込んでサンド。1個税込120円からの手頃な価格と大きさで、おやつにも手土産にもピッタリです。
▲「櫟 太田川本店」の店内。新製品を見つけるのも楽しみ

選ぶ楽しさも人気のひとつで、季節商品を含めると約100種類のバリエーション。店頭には常時20種類以上がラインナップされ、ショーケースは花畑のような賑やかさです。新製品も次々と企画されているので、店に行けばいつも新しい味を発見することができます。
▲種類が豊富で箱を開けるだけでワクワクする

女性オーナーの兼田貴代(かねだ きよ)さんは20代で「櫟」をオープン。元々は寿司職人を目指して修行していましたが、縁があって高級デザートサロンで働くことになり、パティシエールに転身した異色の経歴の持ち主です。
季節感を大切にして、なるべく地元の食材を使って選ぶワクワク感や食べる楽しみをワッフルで表現する手法は、旬の魚介を扱う寿司職人の経験が活かされているのかもしれません。
「櫟」という名前は「木(気)」に「楽」で、気楽に選んで、気楽に食べられるスイーツを作りたいという思いを込めているそうです。
▲手づくりの美味しさにもこだわっている

ワッフルに限らず「櫟」のスイーツはほとんどの工程が手作業。兼田さんは「作り手の優しさや思いやりが味の違い」と、素材だけではない心のこもった手づくりを美味しさの秘訣に上げ「母親が子どもにつくる食事のような感覚」とも。
▲バームクーヘンなどワッフル以外にも人気のスイーツが揃う

県外へのお土産としては、賞味期限が約2週間と長いバームクーヘンもワッフルと並んで人気です。
広島は「日本のバームクーヘンの発祥の地」と言われ、縁も深い土地柄。世界遺産「嚴島神社」のシンボル大鳥居の屋根に描かれている紋章に見立てた「月と太陽」のセットは、広島土産の新定番として要チェックです。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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