今年こそ行きたい!野外フェス 最終回 よくあるトラブルに備えよう

2015.06.19 更新

自然のなかで音楽とキャンプを一度に楽しめるのが、キャンプインフェスの最大の魅力。とはいえ、慣れないキャンプにはトラブルがつきもの……。どんなに準備し、下調べをしていても、大小さまざまな事がおこりうる。「今年こそ行きたい!野外フェス」シリーズ最終回は、キャンプインフェスの代表的トラブルと、その解決法を披露します。


※本記事はアウトドアカルチャーのニュースサイト「A kimama」との共同企画です。

荷物の持ち運びはバックパックがおすすめ

フェスのキャンプサイトは、不整地で足場が悪く坂道が多いこともある。キャンプインフェスでの荷物の運搬は、キャリアーや台車よりもバックパックが便利。キャリアーの故障や荷崩れはフェスの日常風景。氷や食料を満載した大きなクーラーボックスなど、大荷物を運ぶようなやむを得ない場合は車輪(タイヤ)が大きく、つくりのしっかりしたキャリアーを使おう。
フェスでは場内の移動用に、ウエストバッグなどのサブバックがあると重宝する。フジロックなど、広い会場を移動するときは、雨具やドリンクボトルが入るサイズが便利。

トイレが空いていたら、とにかく入る

フェス会場はどこへ行っても行列の嵐。なかでもトイレの行列は、なんとも辛い。さらに雨が降っていたりすると、レインウエアの脱ぎ着で使用時間が長くなりかなり、待たされることに。おいしいビールをたくさん飲めば、その分もよおすのが常というもの。トイレは必ず、ガマンできなくなる前に行くことが鉄則。空いているトイレを見つけたら、とりあえず入ろう!行きたくなってから長蛇の列に並ぶことほど辛いものはない。
また、朝やゲートオープン前など、トイレや水場に人が殺到する時間帯がある。そうした時間帯をはじめから避けておくのも手だ。キャンプサイトには専用のトイレが設置されていることがほとんど。テントとトイレを行き来する用のサンダルがあると、いちいち靴を履く面倒がなくていい。

フェストラブルNo.1!「テントが立てられない」

キャンプ自体が初めて、アウトドアには慣れていないけれど、道具だけは取りあえず揃えてきた!というタイプに最も多く見られるトラブルがこちら。「広げてみたら、実はタープだった!」「パーツが足りなくて立てられない!」(※これらは実際にあった事例)そんなトラブルを避けるため、テントは事前に一度、張って練習しておこう。会場への到着が夜になる場合や雨が降っている場合でも、慣れておくことで、すばやくテントを設営することができる。同時に、忘れ物を防いだり、致命的な故障などを見つけたりもできる。
キャンプインフェスはテントを張るところから始まる。のっけからつまずかないために、男子諸君は同行の女子をしらけさせないためにも、重要なポイント。そうしてテントを張ったら、まわりにひと声かけておこう。隣近所のキャンパーは数日間のテント暮らしをともにする仲間たち。ひと声かけることで、困ったときに助け合えるし、防犯対策にもなる。

テントのポールが折れたら……

これもよく見る” フェスあるある”。設営の真っ最中にポールがポキッと折れることもあるが、「袋から出したら、折れていた……」ということがほとんど(なので、前述のよう、事前に一度張っておく!)。とくに安価なテントのポールは経年劣化しやすく、折れやすいので注意。
登山用のテントならば、大抵の場合付属品として修理用のパーツがついている。ポールよりひとまわり太いストロー状のこの修理用パーツを端から通してゆき、折れた個所に合わせてガムテープなどで固定する。こういった修理用パーツがない場合も、同じ要領で破損部分を補強。割り箸や小枝など添え木になるものを見つけ、折れた個所にあてがい、ガムテープで固定しよう。ポールのなかを通してあるゴムが緩んで関節部分で抜けてしまう場合、ポールのエンドキャップを外してなかのゴムを取り出し、適宜、短く切る。

「フェス遭難」を回避せよ!

意外と多いトラブルが、自分のテントが分からなくなる「フェス遭難」。数百、数千のテントが林立するキャンプサイトでは、あなたと同じテントを張っている人もいるだろう。また、あとから続々と増えるテントにより、周囲の風景もどんどん変わってゆく。そんななか、帰るべき我が家を見失わないよう、バンダナを使うなどして、テントには目印をつけておこう。分かりやすいマーキングは、あとから合流する仲間へのサインにもなる。

せっかくだから、よい道具を

祭りの後の寂しさを覚える「フェスあるある」といえば、張られたまま、心ないキャンパーに捨て置かれてしまうテントたち……。これは絶対にやってはいけない!アウトドアや登山の道具は機能と値段が比例する場合がほとんど。安いテントは雨で漏れたり風に弱かったりとさぞかし不快ではあるだろうが、その場に捨てていくなどもってのほか。よい道具は長く使える耐久性も備えているもの。だからこそ、道具を買うならば、ずっと使えるもの、ずっと好きでいられそうなものを選びたい。同様のことはレインウェアやトレッキングシューズにもいえるので注意して。近年はキャンプ道具のレンタルを行なう業者もあるので、そちらを利用するのもひとつの手。

それでもピンチはやってくる!

いくら万全の準備をしても、不測の事態が起こりうるのがアウトドア。矛盾するようだが、高価なテントも絶対とはいえない。そんなときに備えて、考えられる準備をしておこう。大きなゴミ袋は、身近で使えるアイテムだ。破れたテントの補修、また、シュラフや着替えなど、絶対濡らしたくないものを守ってくれるので、少なくとも1~2枚は常備しよう。そのほか、布製ガムテープ、ロープ、マルチツール、レスキューシートなどはなにかと役に立つので、必ず用意しておきたい。それに加え、常備薬や簡単なファーストエイドキットも用意しておこう。これらは自分たちを守るだけでなく、周囲のキャンパーの役にも立ってくれる。不測の事態が起こりうる自然のなかだからこそ、周囲のみんなと力を合わせる……キャンプインフェスは、そうした人と自然の関わりを見直し、生き抜く力を養ってもくれるのだ。

今年こそ行きたい!野外フェス
麻生弘毅

麻生弘毅

カヤックやバックパッキングの旅が好きなアウトドアライター。アマゾンや北極圏など、でかい空が広がる世界でよろよろと旅をしてきた。お気に入りのフェスは「朝霧JAM」で、憧れは「バーニングマン」。フェイバリットバンドは怒髪天。著書に『マッケンジー彷徨』(エイ出版社)がある。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

関連エリア

PAGE TOP