錦湯でひと風呂あびて、地元らしい四富会館の和食処「てしま」へ
錦市場にほど近い「錦湯(にしきゆ)」は昭和2年(1927年)の創業。銭湯が減り続けているなか、街なかに残る貴重なオアシスだ。地下水を沸かした熱いお湯に身を沈めれば、じんわりと日常から解放されていく。風呂上がりは、ご主人が毎日仕事前に錦湯に通っている和食処「てしま」へ。信じられない値段で大満足の料理を食べ終えた頃には、ガイドブックに紹介される京都とはひと味違う、気を許した京都の姿にすっかり虜になっているはずだ。

錦市場のそばに残る昔ながらの社交場「錦湯」。






錦市場の食い道楽も通う四富会館の和食処「てしま」

店構えは、一見では少々入りにくいが、錦湯で聞いたと言えば歓迎してもらえる。実際に食事する店を錦湯でたずねてやって来る観光客もいる。


すべてを1人でされているからこそのコストパフォーマンスだが、旨いものをよく知っている錦市場の大将たちが、店を閉めたあとにちょくちょく来られるのも頷ける。



高田さんに「あかね」コースの名前の由来を訊くと、「当時付き合っていた彼女の名前。5,000円のコース名『さが』(要予約)は男の性から」と、冗談か本気か分からない答えが返ってきた。こんな会話もこの店の味。一度行けば必ずまた足が向いてしまう、大切にしたい店である。

錦湯
京都市中京区堺町通錦小路下ル八百屋町535
[営業時間]16:00~24:00
[定休日]月曜、1/1~1/2
[入浴料]430円(税込)
075-221-6479
てしま
京都市中京区富小路通四条上ル西大文字町615 四富会館12号
[営業時間]17:00~24:00L.O.
[定休日]第3月曜、1/1~1/3、不定休
090-2383-2864

林宏樹
フリーライター。銭湯めぐりをライフワークとし、風呂上りの一杯をこよなく愛する。著書に『京都極楽銭湯案内』『京都極楽銭湯読本』(ともに淡交社)、『近大マグロの奇跡』(新潮文庫)など。
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