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ぐるたび×南房総市 南房総市長 石井 裕氏 スペシャルインタビュー!

知る人ぞ知るご当地グルメ情報を集めた「ぐるたび」。食をきっかけにした地域活性への思いも込めて、これまで多くのエリアをフィーチャーし、「ぐるたびプラス観光ガイド」として特集記事を作成してきました。なかでも南房総は、ぐるたびとしても注目度が高いエリア。2011年9月7日には「南房総 ご当地グルメ観光ガイド特集」もアップいたしました。これを機に叶ったのがこのスペシャルインタビューです。南房総市長の石井裕氏に、南房総市の食について、観光について、率直な意見をうかがいました。

地元の食材が地元で循環する仕組みを作りたい

ぐるたび
食をきっかけにした地域活性、それに向けた取り組みについて、どんなふうにお考えか、そして実際行ってきたことなど教えて下さい。
石井市長
南房総には、たくさんの魅力があります。なかでも一番は「食」。新鮮な魚介類、野菜、果物……やはりこれがいちばんの魅力なんです。おいしい食材はいわばこの地域の資源。これを活用して、皆さんにどんどん南房総においでいただけるようにしたいですし、また、事業活性化をもはかっていきたいと思っています。

具体的にいいますと、たとえば魚介類。一般的な流通の形式ですと、南房総で獲れたものは仲買さんに買われて、いったん首都圏の市場に流れ、そこで購入することでまた南房総に戻ってくる、というパターンが多いですよね。地元で獲れた魚介類が、ダイレクトに地元の飲食店に提供される、ということは少ないわけです。でも、実際、消費者や旅行者の方が、この地に求めていることは、「南房総に来たら、南房総ならではのものを食べたい」ということ。ですから、流通のしくみも含めて、地元で獲れた新鮮な食材を、新鮮なまま地元に提供できる仕組みを作りたいと思っています。その仕組みとして考えているのが「出荷調整施設」の設置。わかりやすく言うと、出荷時期や量を調整するための冷蔵・冷凍設備のことなんですが、南房総市の漁業者自らがこの設備を持つと、たとえば漁業者にとって相場のいいときに出荷できたり、地元の料理店が「この魚がほしい!」というときに、質のいいものを優先して提供できるわけです。こんなふうに、地元の魚介類を地元の方に気軽に提供できる環境をどんどん作っていきたいですね。

もうひとつが、農産物。実は今年、公設民営方式の市場を開設しました。これをひとつの流通の拠点として、地元の農産物が地元に循環していく流れを作っていくとともに、マーケットも広げていきたいと思っています。

南房総市の名物、これから生み出します!

ぐるたび
なるほど。全国的にも食から町おこし、という気運が高いですけれど、南房総市として「食から町おこし」についてはどう思われますか?
石井市長
「房総にきたら○○を食べよう!」「房総には○○があるよ」と自信を持ってオススメできる名物を作りたいな!と思っています。今、広がってきているところでは「なめろう」でしょうか(まだまだ名物といえるかどうかわかりませんが……)。市内の飲食店が「なめろう研究会」を組織しまして、イベントなどを企画しているんですよ。私としては、名物作りについては、なめろうに限らず、「これから」と思っています。いわば創意工夫の域ですからね、ぜひ作っていきたいし、行政としても応援したいです。「これから」南房総市の名物を生み出す努力を重ねていければ、と思っています。
ぐるたび
今話題にでた「なめろう研究会」、市から発足し、まちの皆さんが参加して「なめろう」を全国発信することに力を入れていると聞いています。その情報発信について、インターネットをどのようにお考えですか?
石井市長
一言で言ってしまえば、1にも2にもインターネットを使って、あの手この手でPRしよう、ということでしょうね。なかでも私が大切にしたいのは口コミです。地味なようだけど、確実にリピーターを増やせると思うんです。その口コミのツールとして考えられるのがインターネット、となるんでしょうね。ツイッターもあれば、SNSもあり、情報発信力、伝播力として強いですよね。早いですし。この爆発的な力を持つものを積極的に活用していかなければ、と思います。

市民だけでなく、周辺地域が一丸となって観光に力を入れています

ぐるたび
地域活性は、行政・事業者・地域住民、三者の協力が得られて初めて叶うことだと思うのですが、私の印象として、南房総市は他の地域と比較しても、この連携がスムーズだと感じます。
石井市長
そうですね。この地域の現在の中心産業が、一次産業と結びついた観光業だと思いますし、多くの市民の方がそういう認識だと思うんですね。だから、一次産業と結びついた観光業というものを機軸に、みんなでがんばってこうじゃないか!という気運がもともと高い。行政の呼びかけにも反応が早く、市民の方の協力体制が築きやすいところも恵まれていると思います。これからも事業者の方、市民、行政、のスクラムをがっちり組みつつ、多様化して広げていきたいですね。
ぐるたび
「南房総市」としてすでに一丸となっているんですね。ただ、「南房総」いうと全国的なイメージとしては、近隣市町村も含めた地域かな、と思いますが、各市との連携についてのお考えはいかがですか。
石井市長
観光に関して言いますと、すでに近隣の市町とはいろいろな面において連携のある取り組みをしています。今、取り組んでいることとしては、どうやったら観光情報をわかりやすく伝えられるか、そのための機能を作れるか、なんですね。全国的な視点では「南房総市」も「館山市」もなくて、ひとつの地域としての【南房総】というくくりで見られているのですから、南房総市の情報も、館山市の情報も、鴨川市の情報も、鋸南町の情報も、ワンストップで得られるような機能を作らなくてはいけません。かつ、一ヵ所から情報発信ができるような体制作りが必要だと思っています。これができた上で、それぞれの市町で「南房総市は食でいきますよ」「じゃあうちはスポーツ」と、得意分野を活かしたPRがあってもいいと思いますね。

南房総の愛すべき味は、アジ、アワビ、伊勢エビ……やっぱり海のもの!

ぐるたび
話題は変わりますが、市長は千倉ご出身とのことですが、子どものころから好きな南房総ならではの食を教えていただけますか?
石井市長
「肉が好きですか? 魚が好きですか?」って聞かれたときに、やっぱり魚が好きだなって思うんですよね。もちろん肉もおいしくいただきますけど、小さいときからの食生活の影響だな、と実感します。ご存知のように、このあたりでは一年中アジが獲れますし、私が子どものころは、サンマも売れるほど獲れました。それにこの辺りは磯根漁業が盛んで、アワビ伊勢エビもたくさん獲れます。質や味からみても、房州の黒アワビは日本でいちばんおいしい!と思いますよ。もちろん、年中食べるものではないですが、他の地域に比べたら、普通に食卓にのぼると思います。これはね、笑い話なんですが、子どものときに誕生日会ってありますよね。ある漁師の家の誕生会に呼ばれていくと、カレーが出てきたんですよ。何の変哲もないカレーだったので、「あれ?誕生日会じゃないの?」と言うと、「今日は肉が入ってるんだ!」と返ってくるわけですよ。「じゃ、普段何が入ってるんだ」と言ったら「アワビサザエが入ってる」って……(笑)。「そっちのほうがよっぽど高価じゃないか!」って笑いました。そのくらい普通に食べられてるものなんですよ。
ぐるたび
うらやましいです!

インタビューを終えて

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