京都市/東山区 両足院 坐禅体験 朝の静かな境内で、自分に出会う

坐禅体験に訪れたのは、建仁寺境内の東に位置する両足院。北にある毘沙門天堂の門から両足院内に入り、受付を済ませ、方丈へ進みます。坐禅を行う場所は、参加人数や季節により、方丈内や方丈前庭を望む外廊下。 朝の澄んだ空気と静けさの中、用意された1組の座布団に座り、正しい座り方や坐禅の手ほどきを受け、約25分間の坐禅へと入ります。

坐禅で大切なのは、無理のない座り姿勢。姿勢を正すポイントを教わりながら、初心者は片足を組む半跏趺座や正座をし、慣れた人は両足を組む結跏趺座で座り 両手を重ね脚の付け根あたりに静かに置きます。イメージするのは、大地に根を広げ、しっかりした幹から風に揺らぐ枝をめぐらす樹木。下半身を安定させて座ることができれば、上半身は脱力し、自然にゆらゆらと揺れるようになるそう。まぶたと唇の力を緩めると坐禅の準備が整います。

「受け止めて、ゆるめて、ほどいて、手放す」を体感します。 息を吸うと同時に、耳に入る鳥の鳴き声などを身体で受け止め、頭で考えていることと一緒に全身に流すように、力の入った筋肉を緩めて、心を解いていきます。そして、自分の全てを自然に還すように息を吐く。何も考えないようにするではなく、考えが巡れば体外へ出すということを繰り返し、自然と一体になるように呼吸します。

25分の坐禅が終わると10分ほど、僧侶の法話を聞きます。 坐禅についてはもちろん季節の話など、その時の雰囲気によって内容はいろいろ。この日は、身体の満足について。食後にデザートが食べたいなど頭の欲求に振り回されず、お腹が満足しているかどうか、身体に耳を傾けることが大切というお話でした。体験後は、朝の静けさが残る境内をゆっくりと拝観できます。

「両足院 坐禅体験」概要DATA

伊藤 東凌氏

伊藤 東凌氏

臨済宗建仁寺の境内塔頭である両足院の副住職。
両足院で生まれ育ち、建仁寺境内にある専門道場にて3年間の修業を経て、両足院の僧侶となる。坐禅体験などの指導を精力的に行う。

名称
坐禅体験(ざぜんたいけん)
場所
京都府京都市東山区大和大路通四条下ル
小松町591 両足院
開催日時
HPに記載のスケジュールによる
予約
前日までに要予約
志納料
1000円
所要時間
60分
対象年齢
6歳(小学校就学)以上
注意点
足を組む際、滑りやすくなるので靴下を着用せず、裸足で行う。丈の短いスカートやズボンは足が組みにくいため避ける。 ビーズなど飾りの付いたシャツは警策を受ける際に邪魔になるため避ける。 アクセサリーは事前に外しておく。 上着の着用ができないため、寒い日は厚手のセーターなど着込むようにする。
特に寒い時はストールを膝に掛けるのがおすすめ。夏は虫よけを忘れずに。
その他の
体験
写経体験、坐禅と朝粥体験、禅寺作務体験、坐禅と養生法、坐禅とヨガ体験、半日坐禅体験


インストラクターによるヨガと坐禅を組み合わせた約140分の体験も人気。ヨガマットの貸出しがあるので初心者でも気軽に予約したい。

人気の観光スポットである建仁寺の境内にあります。早朝は訪れる人も少なく静かで、鳥の鳴き声や風がそよぐ音など普段は見落としがちな自然を感じることができます。両足院へはこちらの門から入ります。


「半夏生の寺」とも呼ばれる両足院。毎年6月中旬から7月中旬まで半夏生の見頃に合わせて特別公開が行われます。

「両足院」について

京都最古の禅寺である建仁寺の塔頭「知足院」として650余年前に創建され、室町時代の再建時に「両足院」と改称する。通常は非公開だが、毎年初夏に行われる半夏生の庭園特別公開や坐禅などの体験をすることで、庭園や茶室の拝観ができ、朱印をいただくこともできる。半夏生が群生する京都府指定名勝の書院前庭ほか、桃山時代の枯山水庭園である方丈前庭や約300坪の唐門前庭、坪庭がある。嘉永年間に再建された方丈には、本尊の阿弥陀如来立像を安置する。

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