一乗寺周辺の美しい自然と隠れた名所を堪能

一乗寺周辺の美しい自然と隠れた名所を堪能

京都随一の紅葉の名所としても名高い一乗寺・修学院エリア。実は、美しい自然や隠れた名所が点在し、紅葉の時期以外も楽しめることをご存じですか。出町柳にある老舗喫茶店で朝食を楽しんだあとは、叡山電鉄で一乗寺に向かってみましょう。一乗寺駅に到着したら、あとは徒歩で充分です。庭園が美しい古刹やたくさんのタヌキが所狭しと並ぶ寺院など、一乗寺周辺の名所をぐるりと巡ってみましょう。

8:30 ブレンドコーヒーとモーニングセットが名物「COFFEE HOUSE maki」

パンの器に盛られたモーニングを
老舗喫茶店の雰囲気の中で楽しむ

鴨川デルタより徒歩数分、鴨川沿いに佇む老舗喫茶店「COFFEE HOUSE maki」。名物のモーニングを求め、地元の人や観光客が足を運ぶ人気店です。パンの中身をくり抜き、その中にフレッシュなサラダやロースハム、茹で卵、ポテトサラダなどがぎっしり詰まった贅沢な一品。くり抜いた部分はバタートーストとして、耳の部分は野菜を挟んだり、ドレッシングで食べたりと自由に楽しめます。
こちらは自家焙煎のコーヒーにもこだわりがあり、併設の焙煎室では、それぞれの豆が持つ個性を引き出す煎り具合で焙煎されています。あつあつのコーヒーは、ネルドリップで提供。雑味を布が吸収してくれるため、クリアな飲み心地になるそう。気に入ったら豆の持ち帰りもできるので気軽に相談してみてくださいね。平日の朝は比較的空いているそうなので、ゆっくりと過ごしたいときはこの時間を狙って訪れてみては。

  • 見た目でも楽しませてくれる名物モーニングセット650円(税込)。セットのコーヒーはブレンドだが、差額を払うとこだわりのコーヒー約10種類より選ぶことも可能。

    見た目でも楽しませてくれる名物モーニングセット650円(税込)。セットのコーヒーはブレンドだが、差額を払うとこだわりのコーヒー約10種類より選ぶことも可能。

  • 木を基調とした落ち着いた空間は、半分が吹き抜けになっていて開放感に溢れている。また店の裏側は鴨川に面していて駐車場も完備。

    木を基調とした落ち着いた空間は、半分が吹き抜けになっていて開放感に溢れている。
    また店の裏側は鴨川に面していて駐車場も完備。

紹介しているメニュー
モーニングセット 650円(税込)
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叡山電鉄本線
約30分
  • 出町柳
  • 一乗寺

10:00 鹿おどしの音が静かに響く日本庭園「詩仙堂」

1年を通じて100種もの花々が咲き誇る古刹

一乗寺の山間にある歴史ある寺院・詩仙堂には、紅葉の時期になるとひときわ多くの人が訪れます。江戸時代に活躍した文人・石川丈山が過ごした山荘が始まりで、その後、真言宗、黄檗宗と改宗を重ね、現在は曹洞宗の寺院として親しまれています。手入れの行き届いた美しい庭園が名物で、特に春のサツキ、秋の紅葉は圧巻の美しさ。年間で100種類ほどの花が咲き誇り、どの時期に訪れても楽しめます。
庭園にある、鹿おどしも見ものです。詩仙堂の鹿おどしは、日本で最も早く庭園に取り入れられたと言われており、その静かな音色は往時を彷彿させます。「鹿おどしの“コーン”という音色が、静けさにより一層深みを持たせるんですよ」と石川副住職。鹿おどしのほかにも、中国の三十六人の詩人の肖像が四方に掲げられた詩仙の間や、丈山が読書や勉学に励んだ猟芸巣(りょうげそう)と名付けられた書院などたくさんの見どころが。これらは、凹凸窠(おうとつか)と呼ばれるでこぼこの地形に沿って点在しています。見る場所や角度によって、全く異なる光景が広がるのも面白いですね。

  • 白砂に丸い刈り込みのサツキが美しい唐様(からよう)庭園。鹿おどしの音色を聞きながら、ゆっくりと庭園を眺めよう。

    白砂に丸い刈り込みのサツキが美しい唐様(からよう)庭園。鹿おどしの音色を聞きながら、ゆっくりと庭園を眺めよう。

  • 美しい音色を奏でる鹿おどし。正式名称は添水(そうず、または僧都)というのだそう。

    美しい音色を奏でる鹿おどし。正式名称は添水(そうず、または僧都)というのだそう。

徒歩

徒歩
約15分

10:45清水寺の舞台と同じ懸崖(けんがい)造りで建てられた大迫力の本堂「狸谷山不動院」

300体以上のタヌキ像がお出迎え
ミステリアスな歴史深き修行の山

詩仙堂前の坂道をさらに登ると、三方を山に囲まれた奥寺・狸谷山不動院が見えてきます。開創300年以上を数える真言宗修験道の大本山で、宮本武蔵が修行したと伝わる滝もあります。木食正禅朋厚(もくじきしょうぜんともあつ)という僧侶が据えた不動明王を本尊とし、交通安全や難病平癒などにご利益があると信仰されてきました。
本堂に至る250段の階段途中であちこち目にするのが、タヌキの置物。その立ち姿は、野性味をおびたものから愛嬌のあるものまでさまざま。元は地名に由来する寺名でしたが、邪気を払う「咜怒鬼(たぬき)」や頭角を現す「他抜き」の意味もこめられ、いつしかタヌキ像が置かれるようになったとか。
岩盤斜面に鎮座し、静かに射抜くような眼差しを向ける不動明王像は、山と一体化した造りになっており、どのように造られ安置されたか未解明な点もあるそうです。毎月3、16、28日の7時~と11時~の護摩祈祷では、拝観料のみで石窟内にて間近に拝めるので、この機会に霊験あらたかな朝活として訪れてみて。

  • 境内には350体以上のタヌキの置物が並び、誰が置くのか今も増え続けているそう。

    境内には350体以上のタヌキの置物が並び、誰が置くのか今も増え続けているそう。

  • 本堂は清水寺と同じ懸崖造り。本尊が石窟にあったため、この建築様式が採用されたとか。

    本堂は清水寺と同じ懸崖造り。本尊が石窟にあったため、この建築様式が採用されたとか。

徒歩

徒歩
約10分

12:00ひっそりとした空間でお庭を眺めながらお抹茶がいただける「野仏庵(のぼとけあん)

深い緑に抱かれた石仏と茶室
お抹茶と味わう寛ぎのひと時

詩仙堂の斜向かいに、森閑と佇む庵。「野仏庵」とよばれるこの庵は、湯豆腐の老舗「順正」の創設者であり、古美術収集家でもあった上田堪庵(たんあん)が別荘として構えたもので、現在は寺院となっています。元老公爵・西園寺公望ゆかりのよし葺き屋根の正門をくぐると、まばゆい木々の緑に囲まれた敷地内のそこかしこに、大小百数体に及ぶ石仏が顔をのぞかせます。
茶人でもあった堪庵は、西園寺公の別名にちなんで名づけた「陶庵席」や、『雨月物語』の作者・上田秋成(あきなり)ゆかりの「雨月席」など、いくつもの茶室を設けました。畳の中央が板張りになった伝統的な様式「二帖中板」や、屋久杉の一枚板や藤蔓巻きが使われた床の間など、貴重な調度品とともに多くの見どころがあります。
拝観料には、お抹茶と京都の和菓子が含まれており、東山を借景とした枯山水庭園を眺めながら味わえます。隠れ家のような風雅な庵で、日常の喧騒から離れて心静かに自分と向き合う時間がもてそうです。

  • 秋成が煎茶道に親しんだ雨月席。床の間には秋成直筆の「猫恋妻」の軸が掛けられている。

    秋成が煎茶道に親しんだ雨月席。床の間には秋成直筆の「猫恋妻」の軸が掛けられている。

  • 約200体あるともいわれる石仏のほか、高さ3m以上に及ぶ降魔不動明王座像も安置している。

    約200体あるともいわれる石仏のほか、高さ3m以上に及ぶ降魔不動明王座像も安置している。

この周辺でランチが食べられるお店

このコースで紹介したスポット

※本記事の情報は2019年9月時点のものであり、情報の正確性を保証するものではありません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。また、本記事に記載されている写真や文字の無断転載・無断使用を禁止いたします。

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