北海道観光を楽しむために知っておきたいこと
日本で最も広大な面積を有し、最も北に位置する北海道は大自然の雄大さと美しさを堪能できるエリアです。世界遺産に認定された知床やオホーツク海の流氷の他、釧路湿原、阿寒湖、大沼といったラムサール条約の登録地、世界屈指の透明度を誇る摩周湖、見渡す限りに紫色の絨毯が広がる富良野のラベンダー畑、日本最北端の宗谷岬など、目に映る全ての風景に圧倒されます。
他にも、トマムの雲海テラスや能取湖のサンゴ草群落、美瑛の青い池、夏のオロロンライン、カムイワッカ湯の滝など、あまり知られていない絶景スポットがいくつもあるため、毎年のように北海道を旅する人は少なくありません。
また、雪祭りやすすきのの歓楽街で有名な札幌や、五稜郭と美しい夜景を楽しめる函館、運河がロマンチックな小樽、旭山動物園がある旭川などの街歩きを楽しめる他、利尻島や礼文島などの離島では、北限の生活を見ることも可能です。
火山が多く温泉地としても有名な北海道では、全国屈指の源泉数を誇る登別温泉や、サミットの開催地になった洞爺湖温泉の他、定山渓温泉、層雲峡温泉などで湯巡りに興じることもできます。

ふらのラベンダー畑
北海道の歴史
北海道は中世まで蝦夷(エゾ)と呼ばれ、明治時代まで先住民であるアイヌ人の文化が根付いていました。和人と呼ばれた日本人が北海道に入植し始めたのは室町時代のことで、この頃から和人とアイヌ人は交易や争いを繰り返していきます。やがて江戸時代になると幕府が蝦夷地を支配するようになり、明治以降、蝦夷地は「北海道」と改名されました。
東北地方の屯田兵とその家族たちが北海道に流入すると開拓が進み、人口が爆発的に増えました。太平洋戦争の敗戦により、樺太(現サハリン)と千島列島を失いますが、1972年には札幌冬季オリンピックが開催され、札幌市が政令指定都市となりました。そして現在、北海道は新幹線の全線開通を目指すなど経済成長を続けています。

羊ヶ丘クラーク像
北海道のご当地グルメ・食文化・特産品
冷たいオホーツク海や日本海に面した北海道の魚介類は脂が乗って超美味!獲れたての新鮮な魚介類を敷き詰めた海鮮丼や握り寿司をはじめ、ムラサキウニやバフンウニ、毛ガニ、新巻鮭や幻の食材である鮭児などの高級食材をお手頃価格で食べることができます。
また農産物ではジャガイモ、夕張メロン、生で食べるとうもろこしなどが有名で、蒸した新じゃがにバターを乗せてかぶりつくじゃがバターは、B級グルメ界の代表格です。他にも、羊のラム肉と大量の野菜を一緒に焼いて食べるジンギスカンや、海鮮を贅沢に使った石狩鍋、現地ではザンギと呼ばれる鶏の唐揚げ、豚肉と玉ねぎがメインの室蘭やきとり、スープカレーブームの火付け役と言われる札幌のスープカレー、稚内のちゃんちゃん焼き、旭川のモルメン、苫小牧のホッキカレー、釧路のスパカツ、帯広豚丼など、個性的なご当地グルメで溢れています。
また、北海道グルメで避けて通れないのがラーメンで、今や全国区の知名度を誇る札幌味噌ラーメン、旭川醤油ラーメン、室蘭カレーラーメンは、現地に行ったら確実に食べておきたい一品です。

ジンギスカン
北海道の主要観光スポット
エリア紹介
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北海道最大の繁華街・すすきのを擁する札幌。街の中心部に走る大通公園付近には有名な札幌時計台があります。郊外には定山渓温泉もある万能都市型観光地です。
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道南エリア最大の都市・函館。北海道新幹線開通で関東東北方面からのアクセスもよく、気軽に函館朝市や函館山の夜景を楽しめます。新鮮な魚介類はお土産に是非!
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運河をはじめ大正レトロな町並みが美しい小樽。ニッカウヰスキー蒸留所がある余市。ウインタースポーツのメッカ、ニセコには、数多くの温泉地があります。
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旭川には動物の行動展示で知られる旭川市旭山動物園が、北海道の“へその町”富良野にはラベンダー畑があります。ファミリーで楽しめる観光資源の充実したエリアです。
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かつて炭鉱によって栄えた夕張・岩見沢・滝川エリア。現在はグリーンツーリズムが盛んで、ワイナリーも増えています。夕張にはメロンが旬を迎えると多くの人が訪れます。
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豊かな自然が広がる知床・網走・北見エリア。知床では、冬から春先にかけて流氷が見られます。また、網走監獄や北見ハッカ記念館など、自然美以外にも見どころは豊富です。